10月になりましたが一向に秋らしい空になりません。
また台風が近づいています。
台風が去り秋も深まっていくと、渡り鳥がやって来ます。
福岡市東区に奈多(なた)という所があります。
博多湾を東側から包むように伸びているあの海の中道ですね。
この夏に読んだ葉室麟氏の「千鳥舞う」の博多八景の一篇「奈多落雁」の冒頭にこう書いてあります・・・
「頬に冷たい風が、海面を吹きわたっている。博多湾と玄界灘を隔てるように細長く突き出た海岸の砂嘴が長くのび、その先端は海に沈んでいた。干潮になれば、志賀島へと続く砂州が現れるという。」・・原文のままお借りしました。
奈多という範囲は現在の住居表示とは照合は無理ですが、昔は海の中道のかなりな広さを表わしていた地名だったのではと思います。
博多湾側は干潟があり、玄界灘側は青々と潮が流れる松林もありきれいな所です。
その奈多の海岸に鴈が舞い降りてくるのです・・
奈多には雁ノ巣という地名があるぐらいですから、多くの雁が渡って来ていたのでしょう。
雁ノ巣には戦前は雁ノ巣飛行場があり、戦後はその面積のほとんどが米軍の駐留キャンプ地となりました。返還されてからは公園やグランド、大きなプール施設にマリンワールドなどとすっかり変わりました。
さて俳句はと、ここまで書いてどれにしようと歳時記を開きましたが、肝心の落雁の句はありません。
一列は一途のかたち雁渡る 西嶋あさ子
雁の飛行?の句ですね、その列は一途に目指している場所があるのです。
一途のかたちと言われますと、目指すものを持って励んでいる人をも連想します。
頑張れと声をかけたくなりますね。
今夜は何を書いているのやら纏まらない記事ですね。
やや疲れてますな・・・