寺崎八十四石米

地産地消に向け、美味いと評判を呼んだ地元の米を「八十四石」の名とともに蘇らせるため、見える米づくりを紹介していきます。

地場産物に関心を!

2021-11-30 22:38:36 | 農家が思うこと
そもそもお米のブランド化に挑んだのは、多くの方に米への関心をもってもらいたい思いからでした。

いま稲作農家は危機的な状況にあります。
米の消費の落ち込みと安い輸入米の流入が続けば、小規模農家は間違いなく
衰退して耕作放棄地が増えてしまいます。
その場合、農地は荒れ景観は損なわれ、鳥獣のすみかになってしまう懸念さえあります。
すでに私たちの近隣地区では、イノシシが捕獲されている状況にあります。

さらに稲作農家の高齢化も相まって、国内の食料自給率は下がる一方で、
日本の最後の頼みの綱ともいわれる米にも及ぼうとしています。
食料安全保障の観点からも、見過ごしにできない状況にもなっています。
そんなことから米農家の生き残りをかけた、八十四石米のPRだけでなく、
多くの方に実態を知ってもらいたい思いから、ブログを立ち上げたのです。

ところで、みなさんは地産地消という言葉を聞いたことはありませんか?
「地元で生産されたものを地元で消費する」というものです。
国は、地産地消を食料自給率の向上に向け重点的に取り組むべき事項として、
「食料・農業・農村基本計画」の中に位置づけて、全国展開等を積極的に推進することとしています。

そこで呼びかけたいです。みなさんが住んでいる地域でとれる農産物のことを「地場産物」といいます。
 広い意味でいえば、都道府県単位でとれた農産物も地場産物ということになりますが、
もっと身近な市や町のものに目を向けていただき、地産地消に協力してもらいたい。
それが私たちの思いです。