多摩平和イベント実行委員会

多摩の市民グループが「戦後60年」を契機に地域の視点から、「戦後」「平和」「民主主義」を考える

小泉首相、靖国参拝強行か 遅すぎる朝鮮出身B,C級戦犯の名誉回復

2006-08-10 23:55:48 | 靖国

 新聞報道によれば、小泉首相は10日朝、モンゴル訪問のため出発した際、記者団の質問に、靖国神社参拝は、「(8月)15日だろうが4月だろうが10月だろうが1月だろうが、いつ行っても批判してんじゃないですか。いつ行っても同じです。」と述べ、自民党総裁選での公約だった15日の靖国神社参拝に重ねて意欲を示したとのこと。しかし、英霊に真摯に哀悼の意を表したい、ということからすれば。この発言は、あまりに軽率すぎる。

 さて、今日の朝日新聞夕刊の「ニッポン人・脈・記」に韓国政府が日本軍として徴用され、B,C級戦犯として戦争犯罪に問われた人々を「日本の強制動員の被害者」と認定し、名誉回復をはかった、との記述があった。捕虜虐待の罪で問われた朝鮮出身の軍人・軍属は相当数、いたと言われている。ようやく、その事実に向き合い、戦後60年たって韓国政府は、名誉回復に乗り出した。しかし、日本政府は、彼らB,C級戦犯への補償と謝罪は依然として頑なに拒んでいる。日本軍として戦ったというのに。
 多摩市の恵泉女学園大学で教鞭をとられている内海愛子さんは、戦後補償に取り組む中で、彼ら朝鮮出身の元戦犯たちに対し、日本政府の補償を求め、共に運動してきた。記事は、ようやく名誉回復を果たした朝鮮出身の戦犯たちの祝いの席を内海さんが設けた、と記述していた。
 小泉首相が、靖国神社に何を求め、参拝するのか、「心の問題」で逃げるには、あまりに重すぎる。靖国神社は、本欄でも、重ねて記述しているが、あくまで、日本の海軍と陸軍とが管理してきた、神社であり、天皇の軍隊として戦った戦死者を祀った神社である。本人はもとより遺族のの同意をえず、日本政府と靖国神社が一体となって、合祀名簿を靖国神社に送り続けてきた。国家神道が途絶えたというのに。しかし、朝鮮出身の軍人・軍属は神として勝手に祀られても、日本政府は真正面から彼らに向き合うことはなかった。あまりに都合よすぎる。

 8月12日(土)多摩市永山公民館で映画「あんにょん サヨナラ」を上映します。是非多くの皆さんに見ていただきたいと思います。
http://taenoha.com/tamaheiwa

小泉首相の靖国神社参拝にもの申すキャンドルでもが11日から行われます。詳しくは下記サイトを覗いてみてください。
http://www.peacecandle.jp/peacecandle_j/_common/pc_j.htm
コメント
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