多摩平和イベント実行委員会

多摩の市民グループが「戦後60年」を契機に地域の視点から、「戦後」「平和」「民主主義」を考える

64回目の終戦記念日に思う

2009-08-15 10:22:21 | アピール
 今日は、日本が連合国のポツダム宣言を受け入れ、無謀な戦争に終止符を打って64年目の8月15日です。
 最近、感じることがあります。心に余裕がなくなると、ちょっとしたことでギスギスするなって。働いている人であれば、仕事があり、給与が支払われるといことが、これまでは当たり前だったのですか、どうもそうでもなくなってきた、ということです。自分の生活、家族の生活が保障されている、という前提で、家族の中に笑顔が生まれるんですね。仕事がなくなる、給与が増えない、子どもの学費をどうやりくりするか、老いた親の介護や看護も気になる。お金が何とか、まわっていれば、気にならなかったことも、生活を切り詰めざるをえなくなってきたとき、心に余裕がなくなる、そんな空気に覆われているように感じます。
 OECDの調査でも日本の貧困化率は先進国の中で際立って高い数字がでています。私たちが考えている以上に日本の生活レベルは危機に瀕しているようです。
 間近に迫っている、今回の総選挙でも、子どもなど少子化対策の競い合いとなっているのは、貧困化のスピードが増しているからでしょう。
 効率や成果だけを気にしている社会は、心の余裕がなくなり、ギスギスした生活不安を助長させます。

 64回目の8月15日。改めて戦後とは何だったのか、国家とは何か、幸せに暮らす、とはどういうことか、考えなければと思います。心に余裕がなくなると、憲法9条の論議やソマリアへの自衛隊派遣などについて冷静な論議ができなくなります。
 自分の生活や家族の生活を支えるだけで精一杯という中で、憲法9条で飯が食えるのか、という論議が出てくることを恐れます。世界各国が自国民の保護を前提に資源ナショナリズムを強めていくことは必至です。
 
 社会の構造を変え、汗を流した人々が報われるようなシステムに変えねばなりません。そのことが9条を守り、世界が平和になる途と思います。

 地方主権、NGO、NPO的な生き方など本当にオールタナティブな生活の実現に向け、確かな一歩を踏み出しましょう。
                         
                           2009年8月15日
                        多摩平和イベント実行委員会
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「沈黙を破る」 8/8(土)に監督トークつき上映!!

2009-08-05 20:00:01 | パレスティナ
*****
ドキュメンタリー映画「沈黙を破る」(監督:土井敏邦)
自主上映企画全国第1号、多摩地区初上映!!

*****



 ― 考えるのをやめたとき 僕は 怪物になった

 「沈黙を破る」と題された写真展が開かれたのは2004年。
 さまざまな重圧に耐えて自らの加害行為を告白し、
 占領によって病んでいくイスラエル社会に警鐘を鳴らしたのは
 20代の元イスラエル軍将兵たちだった。
 
 占領地に赴任した彼らはいかにして変貌していったのか―。
 証言は、パレスチナ・イスラエル問題の新しい断面を提起する。
 その内容を裏付けるように綴られる難民キャンプの映像は、
 イスラエルによるパレスチナの占領・侵攻を克明に伝える。

 緊張感にとりつかれた社会の病理とは、人間性の回復とは……。
 日本にいる私たちも決して「他人事」で済ませられない、
 人間の普遍的なテーマに重層的に迫るドキュメンタリー。

 ☆ドキュメンタリー映画「沈黙を破る」公式サイト
 ⇒ http://www.cine.co.jp/chinmoku/

□日時
 2009年8月8日(土)
 ①11:00~13:15
 ②14:00~、上映後、土井敏邦監督トーク(~16:45)
 ③17:30~、上映後、土井敏邦監督トーク(~20:15)

 トークゲスト:土井敏邦(監督・ジャーナリスト)
 詳細 ⇒ http://www.doi-toshikuni.net/j/

□会場
 ベルブホール(ベルブ永山5F/京王・小田急永山駅から徒歩約2分)

□チケット情報など詳細は以下から!!
 ⇒ http://taenoha.com/tamaheiwa

*****

■ NGO・沈黙を破る 占領地の実情を伝える写真 ■
 
  ホームページにも多数掲載されています。
  こちらから ⇒ http://breakingthesilence.org.il/gallery_e.asp


↑パレスチナ人に照準を合わせる


↑イスラエル兵に一晩中拘束されたパレスチナ人


↑イスラエル軍に破壊された学校


↑パレスチナの老婆と子供

(c)「沈黙を破る」
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8月8日 映画「沈黙を破る」上映会 土井監督トークも

2009-07-20 00:08:32 | パレスティナ
話題のドキュメンタリー映画「沈黙を破る」
全国初の自主上映企画を多摩で実現!
土井敏邦監督によるトークもあります。
詳細は下記をチェック!!


¬¬¬¬¬¬¬¬¬¬¬¬¬¬¬¬¬¬¬¬¬¬¬¬¬¬¬¬
  映画「沈黙を破る」上映会
  ジャーナリスト・土井敏邦 監督作品
¬¬¬¬¬¬¬¬¬¬¬¬¬¬¬¬¬¬¬¬¬¬¬¬¬¬¬¬

★★多摩平和イベント実行委員会 ドキュメンタリー上映会2009★★

ジャーナリストとして20数年にわたりパレスチナ・イスラエルを
捉え続けてきた土井敏邦監督による衝撃の話題作、いよいよ上映!!
(自主上映企画の全国第1号。東京多摩地区で初上映です)

また、第2回・第3回上映後には土井敏邦監督によるトークを行ないます。
詳細は ⇒ http://taenoha.com/tamaheiwa

####################

◎ドキュメンタリー映画「沈黙を破る」

 ― 考えるのをやめたとき 僕は 怪物になった

 「沈黙を破る」と題された写真展が開かれたのは2004年。
 さまざまな重圧に耐えて自らの加害行為を告白し、
 占領によって病んでいくイスラエル社会に警鐘を鳴らしたのは
 20代の元イスラエル軍将兵たちだった。
 
 占領地に赴任した彼らはいかにして変貌していったのか―。
 証言は、パレスチナ・イスラエル問題の新しい断面を提起する。
 その内容を裏付けるように綴られる難民キャンプの映像は、
 イスラエルによるパレスチナの占領・侵攻を克明に伝える。

 緊張感にとりつかれた社会の病理とは、人間性の回復とは……。
 日本にいる私たちも決して「他人事」で済ませられない、
 人間の普遍的なテーマに重層的に迫るドキュメンタリー。

 ☆ドキュメンタリー映画「沈黙を破る」公式サイト
 ⇒ http://www.cine.co.jp/chinmoku/

####################

□日時
 2009年8月8日(土)
 ①11:00~13:15
 ②14:00~、上映後、土井敏邦監督トーク(~16:45)
 ③17:30~、上映後、土井敏邦監督トーク(~20:15)

 トークゲスト:土井敏邦(監督・ジャーナリスト)
 詳細 ⇒ http://www.doi-toshikuni.net/j/

□会場
 ベルブホール(ベルブ永山5F/京王・小田急永山駅から徒歩約2分)

□チケット
 大人:1000円 / 18歳以下:500円
 *前売券およびインターネット予約の価格
 *当日券は席に余裕がある場合に各200円増で販売

□前売券販売
 多摩センター・福祉ショップ「きずな」
 ベルブ永山3F・はらっぱ内「あしたや」
 聖蹟桜ヶ丘・ヴィータ7F「風」
 ナチュランド
 ナチュランド・シルフレイ
 カフェ・ドゥードゥー

□インターネット予約
 インターネットで事前申込の場合、当日に前売券価格で精算いたします
 こちらからどうぞ ⇒ http://taenoha.com/tamaheiwa

□主催・問合せ
 多摩平和イベント実行委員会
 電話:090-1107-8264
 
¬¬¬¬¬¬¬¬¬¬¬¬¬¬¬¬¬¬¬¬¬¬¬¬¬¬¬¬
◎上映会について
|多摩平和イベント実行委員会は、
|2005年から毎年8月に映画上映会を主催しています。

|☆過去の上映作品
|「パレスチナ1948-NAKBA」(08年)、「ひめゆり」(07年)、
|「あんにょんサヨナラ」(06年)、「Little Birds」(05年)
¬¬¬¬¬¬¬¬¬¬¬¬¬¬¬¬¬¬¬¬¬¬¬¬¬¬¬¬

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多摩市平和展石川文洋さん講演会ぱ7月18日です。「写真が伝えた戦争写真展」は26日まで。

2009-07-18 19:20:48 | 戦争体験
 7月18日から2009年「多摩市平和展」がパルテノン多摩でスタートしました。主催は多摩市・多摩市平和展市民会議。多摩平和イベント実行委員会もメンバーです。

  ●メイン企画の「写真が伝えた戦争 日中戦争から朝鮮戦争まで」は、当時の戦場や市民生活など貴重な写真ばかりで来場者からも「なかなか見ることができない写真ばかりだね」とじっくりと見られている方が多いのが印象的でした。

 展示写真は、日中戦争、真珠湾攻撃、太平洋戦争、占領下の日本、朝鮮戦争など歴史の変遷を追えるよう、時代区分にわけています。

 戦時下の日本では、報道管制や検閲が敷かれ、戦災で社屋が消失するなど貴重な写真が多数消失しています。また、軍関係の写真なども機密資料として戦後、ほとんどが焼却されました。その意味でも貴重な時代の証言者としての写真の展示です。
 是非ご覧ください。


●7月19日(日)午後4時 パルテノン多摩第一会議室
講師 石川 文洋 さん (報道カメラマン)
「戦場カメラマンの証言-戦争とは何か」

 1938年 沖縄県那覇市首里に生まれる。1965年フリーのカメラマンとして南ベトナムの首都サイゴンに滞在。1969年から朝日新聞社カメラマン。1984年からフリーカメラマン。著書に「写真記録ベトナム戦争」「戦場カメラマン」「戦争はなぜ起こるのか」「ベトナム報道35年・戦争と平和」「沖縄の基地とアメリカの戦争」など。現在、長野県諏訪に在住。

 当日はスライドを見ながらベトナム戦争、カンボジア戦争、ボスニア・ヘルツェコビナ内戦、アフガニスタン内戦について、石川さんの取材経験に基づく貴重なお話をしていただきます。

http://www.event.janjan.jp/event/0907142861.html


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多摩市平和展「写真が伝えた戦争~日中戦争から朝鮮戦争まで」(協力:共同通信社、日本新聞博物館)

2009-07-08 22:22:50 | 戦争体験
多摩市平和展  2009年7月18日から パルテノン多摩で開催
「写真が伝えた戦争~日中戦争から朝鮮戦争まで」

 多摩市では、平和を愛する市民の皆様の願いに応え、世界平和と人々の幸福を希求すると共に、戦争の悲惨さを次代へ伝え、平和の意義を確認し、平和の意識の高揚を図るために、毎年、市、多摩市平和展市民会議主催の平和展を開催しています。今回は、初の試みとして、出演者を公募し、小学生、中学生、高校生などの若年層を含む一般市民が創作音楽劇「アンネの日記2009」を公演します。その他、戦争報道写真約200点を展示する「写真が伝えた戦争~日中戦争から朝鮮戦争まで」(協力:共同通信社、日本新聞博物館)を始とし、長崎原爆資料館所蔵資料等の展示もします。また、7月19日・20日・26日に講演会、戦争体験談も行います。

日時  7月18日(土曜)~26日(日曜) 午前11時~午後7時
場所  パルテノン多摩 市民ギャラリー、特別展示室ほか
    (多摩センター駅下車徒歩5分)
主催  多摩市  多摩市平和展市民会議
後援  財団法人多摩市文化振興財団

▼「写真が伝えた戦争~日中戦争から朝鮮戦争まで」▲
 今回、展示する写真は、ロバート・キャパなど海外のジャーナリストや軍関係者が戦争をファインダーで残した貴重な歴史的記録です。1931年の満州事変から中国大陸での戦線拡大。その後、真珠湾攻撃から太平洋戦争へと戦火はアジア全域に。そして占領下の日本と朝鮮戦争。国内では未公開の写真も多く、戦後60年の2005年に日本新聞博物館で写真展を開催し、注目を集めました。共同通信社が戦後60年のメモリアル事業としてデイリーニューズ社所有の約3万点の写真を入手し、日本新聞博物館に寄託したものです。「多摩市平和展」では、そのうちの約200点を展示します。(協力:共同通信社、日本新聞博物館)

▲「戦場カメラマンの証言―戦争とは何か」▼
  7月19日(日)午後4時から6時まで。
  
  講師:石川 文洋氏 (報道カメラマン)

 1938年 沖縄県那覇市首里に生まれる。1965年フリーのカメラマンとして南ベトナムの首都サイゴンに滞在。1969年から朝日新聞社カメラマン。1984年からフリーカメラマン。著書に「写真記録ベトナム戦争」「戦場カメラマン」「戦争はなぜ起こるのか」「ベトナム報道35年・戦争と平和」「沖縄の基地とアメリカの戦争」など。現在、長野県諏訪に在住。

http://www.city.tama.lg.jp/bunka/bunka/008547.html
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7.19多摩市平和展 石川文洋さん講演会 「戦場カメラマンの証言--戦争とは何か」

2009-06-30 00:04:52 | 戦争体験
多摩市平和展 
 2008年7月18日(土)から7月26日(日)までパルテノン多摩特別展示室・市民ギャラリーで開催(京王相模原線・小田急多摩線多摩センター駅下車徒歩5分)

主催 多摩市 多摩市・平和展市民会議

 今年も、多摩市では7月、戦争を再び繰り返さぬための平和啓発事業を行います。多摩平和イベント実行委員会も協力しています。私たちが主体的に担っているプログラムは次の通りです。是非お集まりください。

写真が伝えた戦争-日中戦争から朝鮮戦争まで

 今回、展示する写真は、ロバート・キャパなど海外のジャーナリストや軍関係者が戦争をファインダーで残した貴重な歴史的記録です。1931年の満州事変から中国大陸での戦線拡大。その後、真珠湾攻撃から太平洋戦争へと戦火はアジア全域に。そして占領下の日本と朝鮮戦争。国内では未公開の写真も多く、戦後60年の2005年に日本新聞博物館で写真展を開催し、注目を集めました。共同通信社が戦後60年のメモリアル事業としてデイリーニューズ社所有の約3万点の写真を入手し、日本新聞博物館に寄託したものです。「多摩市平和展」では、そのうちの約200点を展示します。

日時 7月19日(日)午後4時から6時まで。
場所 パルテノン多摩第一会議室

講師 石川 文洋 さん (報道カメラマン)
「戦場カメラマンの証言-戦争とは何か」

 1938年 沖縄県那覇市首里に生まれる。1965年フリーのカメラマンとして南ベトナムの首都サイゴンに滞在。1969年から朝日新聞社カメラマン。1984年からフリーカメラマン。著書に「写真記録ベトナム戦争」「戦場カメラマン」「戦争はなぜ起こるのか」「ベトナム報道35年・戦争と平和」「沖縄の基地とアメリカの戦争」など。現在、長野県諏訪に在住。
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今年の2009夏の映画は「沈黙を破る」を上映 多摩平和イベント

2009-06-02 00:51:24 | パレスティナ
 30日、「沈黙を破る」の監督であり、ジャーナリストの土井敏邦さんに会ってきました。明治大学リバティタワーで開かれた「沈黙を破る」元将校ノアム・ハユット氏--来日・緊急報告会--です。シグロの西さんにも会えました。
 ちょっと報告しますね。
 会場は正直えっと思うほどの人々の熱気でムンムン。約200人もの人々でギッシリ。若い人々の多さに二重にビックリ。「沈黙を破る」は、イスラエル軍に徴兵された元兵士たちがまさに名前の通り、イスラエル軍の行っていることは、平和に逆行する、と作り上げたNGO。ノアムさんからは、日本では初めての上映となるガザの検問所の光景を撮影した軍部内のビデオを公開し、イスラエル占領地で日常となっているイスラエル軍によるパレスチナ人に対する人権意識の無い取り締まり行為の実態が披露されました。
 兵士のほとんどは20代前後。若く恐怖感が先行する余り、通行証を持たずに通過しようとするパレスチナの人々を暴力で押さえつけようとするさまを実写フィルムで見ることが出来ました。
 土井さんからは、ガザでの無差別攻撃で無抵抗の地域の人々や女性・子どもたちが次々に銃殺されたフィルムを見せ、ホロコーストを経験したユダヤの人々が、なぜ、このようにナチスにやられたことをパレスチナの民にしているのか、ノアム氏に問いただしていた。土井さんは、2008年12月からのイスラエルのガザへの攻撃で1万人を越えるひとびとが亡くなり、この中の瀕死の中で一命をとりとめたアマルちゃん(9歳)の救援を呼びかけています。
 イスラエル兵によって無抵抗の父親を殺され、ミサイル攻撃で家ごと破壊され、4日後に瓦礫の山の中から奇跡的に助けられました。しかし、爆発時の破片が脳内に残り、現地では手術できない状態にいます。体の麻痺状態もあり、国外での手術が必要な状態。カンパを募っています。詳細は下記の京都新聞の記事を参照してください。

http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2009042200042&genre=K1&area=K1D

 多摩での上映と講演は実現しようという方向です。昨年のNAKBAがあったからこそ、今回の上映があると思います。
 シグロサイドで自主上映への対応が決まり次第、次回実行委員会を開催します。
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憲法記念日だからこそ非武装中立ニッポンそしてあらゆる人々に「平和的生存権」があることを改めて宣言する

2009-05-02 22:11:35 | アピール

憲法記念日だからこそ非武装中立ニッポンそしてあらゆる人々に「平和的生存権」があることを改めて高らかに宣言する

62回目の憲法記念日を迎えます。
この機会に改めて日本国憲法を読み直してみませんか。
少々、読みにくいのですが、憲法の前文を読み直してみます。
「われらとわれらの子孫のために、諸国民との協和による成果と、わが国全土にわたって自由のもたらす恵沢を確保し、政府の行為によって再び戦争の惨禍が起ることのないやうにすることを決意し、ここに主権が国民に存することを宣言し、この憲法を確定する」とうたっています。
さらに「日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであって、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。われらは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めてゐる国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思ふ。われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免れ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する」と高らかに宣言しています。

これらをまとめると 「国民主権」 「基本的人権の尊重」そして 「恐怖から免れる権利(自由権)」 「欠乏から免れる権利(社会権)」 「平和のうちに生存する権利(平和的生存権)」「平和主義」という言葉になります。
憲法学者の皆さんの通説ですし、教科書に書かれていることです。

私たちは、このようなすばらしい憲法を持っているにも関わらず、何ゆえ卑屈な思い
をして生きていかなければならないのでしょう。
今、国内で進行していることは、全く憲法をないがしろにしているとしかいいようのないことばかりです。

特に日本国政府は、解釈改憲を積み重ね、なし崩し的に自衛隊を海外に派兵する枠組みを広げてきましたが、海賊退治を名目として、ソマリア沖への海上自衛隊の派遣を可能にした「海賊対処法案」は、これまでのような地域や期間を限定した措置法とは全く異なります。恒久的に自衛隊の海外派遣を可能にしたもので、その意味ではこれまでの限定的・部分的なものとは全く異なるものです。

どこからが海賊で何がテロなのか。そもそもソマリアを無法状態のエリアとしたのは誰なのでしょうか。武力や兵士の力でソマリアの人々の暮らしが豊かになるわけではありません。

私たちは、自衛隊の海外派兵につながるあらゆる行為を認めません。
平和憲法を持つ日本だからこそ誇りを持って世界に貢献できることがあるはずです。

昨年7月、名古屋高裁はイラクへの航空自衛隊の派遣について画期的な判決を下しました。 「政府と同じ憲法解釈に立ち、イラク特措法を合憲とした場合であっても、武力行使を禁止したイラク特措法2条2項、活動地域を非戦闘地域に限定した同条3項に違反し、かつ、憲法9条1項に違反する活動を含んでいることが認められる」航空自衛隊の物資輸送や補給活動は現行の政府会社のうえでも憲法に違反するとはっきり述べたものです。

政府は、裁判所が下した憲法解釈を全く省みようとしていません。


さらに、非正規雇用の問題や派遣労働者の問題は、憲法25条は「すべて国民は健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する」としていますが、この解釈と実態の乖離はあまりに激しすぎます。雇用の規制緩和が進む一方、「健康で文化的な最低限度の生活」以下の生活を多くの人々が強いられています。格差社会としてすませていいはずはありません。

憲法は私たちの最後のよりどころです。私たちの精神的な支柱です。

言論・表現の自由も危うい環境といっていいでしょう。

個人情報保護法の拡大解釈。安心・安全に名を借りた監視社会。メディアで繰り広げられる過剰な報道の数々。タレントの草薙さんが全裸で公園にいたとして家宅捜査まで行ったとは行き過ぎどころの話ではありません。百歩譲ってお酒を飲みすぎていたことによるそしりは免れませんが、総務大臣にあそこまでバッシングされる必要はありません。

私たちは日本国憲法の誕生日にあたり、改めて非武装ニッポンを守り抜いていくこと、平和的生存権が私たちにあることを確認したいと思います。

是非、あなたも、この機会に日本国憲法を読み直してみてください。




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「大丈夫であるように - Cocco 終らない旅 -」

2009-04-11 20:26:29 | 沖縄
「大丈夫であるように - Cocco 終らない旅 -」
~「誰も知らない」「歩いても 歩いても」の是枝裕和監督がみつめた ひとりの“うたうたい”の記録~

4月18日に多摩永山で上映。主催 TAMA映画フォーラム実行委員会

是枝裕和監督のティーチ・インもあります。


 是枝裕和監督がこの記録を残そうと考えたのは、あるときCoccoが米軍基地の移設予定地の海に帰ってきた2頭のジュゴンについて語り「ジュゴンの見える丘」を歌う姿を見て感動したのがきっかけだった。そうして、Coccoの近くでカメラをまわす日々が始まった。

 沖縄出身のミュージシャンCocco。メジャー・デビュー10周年となる2007年の11月から全国ツアー「きらきら Live Tour」を行なった彼女は全国17都市を訪れた。神戸にある阪神淡路大震災の慰霊と復興のモニュメント、広島の原爆ドーム、沖縄のひめゆりの塔・平和の礎……この旅でも各地でさまざまなひとや出来事と遭遇し、あたらしい歌がうまれていく。

 ツアーの間、全国で集めてきた平和のメッセージ・リボンを米軍基地の移設予定地・辺野古の浜辺を分断する鉄条網に結びつけ「全然足りない」と話すCocco。彼女はひとりの人間として、また社会の一員として生きることの責任を、想いをこめて歌うことで果たそうと考えていた。そんな彼女に青森県六ヶ所村から届いた一通のファン・レターが大きな衝撃をあたえる。この手紙で六ヶ所村にある核燃料の再処理工場を初めて知った彼女は、知らずにいることの無責任と、沖縄に生まれ育った自分と同じような痛みを抱えた人々がたくさんいることに気づく。

 「歌で何ができるのかわからないけど、失くすものも守れないものもいっぱいあるけど、それでもやっていこうと思う」。Coccoは歌いつづける。みんなを大丈夫にはしてあげられないけど「大丈夫であるように」との祈りをこめて。

◆「大丈夫であるように - Cocco終らない旅」オフィシャルサイト:http://www.dai-job.jp/
◆Cocco Official Site:http://www.cocco.co.jp/
■日時・会場■
2009年4月18日(土)
会場:ベルブホール(多摩市永山公民館)
(ベルブ永山5F・京王・小田急線永山駅下車徒歩2分)
■入場料■
前売:大人:1000円
当日:大人:1200円 こども:800円
(大人は13歳以上、こどもは4歳~12歳・当日券のみ)
■チケット販売■
ベルブ永山(休館日・祝日を除く午前9時~午後5時)
多摩市役所売店
聖蹟桜ヶ丘ヴィータ7階「喫茶風」
多摩センター「福祉ショップきずな」

インターネット予約(受付中)

チケットの予約をしていただいた方は、当日受付で前売券価格にてチケットの受渡し・精算とさせていただきます。(全席自由・入替制。上映回の指定は不要です。)
チケットの予約は、下のボタンを押して必要事項を記入の上送信してください。

     
■スケジュール■
11:00-12:47 第1回上映
14:00-15:47 第2回上映
15:55-16:30 是枝裕和監督ティーチ・イン
17:00-18:47 第3回上映

*開場は各回上映開始の15分前です。
*ティーチ・インはチケット半券提示で入場できます。
*ティーチ・インの開場は第2回上映終了後です。
(第2回上映でご鑑賞のお客様はそのままご参加いただけます)
*集中混雑時は整理券配布および入場制限を行なう場合があります。
◆主催・お問合せ◆
   TAMA映画フォーラム実行委員会

   〒206-0025
   多摩市永山1-5
   多摩市立永山公民館内
   事務局 TEL 080-5450-7204(直通)
   TEL: 042-337-6661 FAX: 042-337-6003
   E-mail: tcf-event_at_tamaeiga.org(_at_を
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3/14 「アメリカばんざい」上映とお話の会(立川)

2009-03-11 21:44:43 | イラク戦争
2009/03/14 「アメリカばんざい」上映とお話の会(立川)
「アメリカばんざい」上映とお話の会
     ―戦争を拒否したアメリカの若者の話―

 多摩平和イベント実行委員会も協賛しています。チケットがありますので、最寄の実行委員メンバーまで。


 抵抗する勇気~ジェフ・パターソンさんとディアナ・ロペスさん~

映画上映 「アメリカばんざい ― Crazy as usual (藤本 幸久 監督)」

▼2009年3月14日(土) A. 上映会  11:00~13:00
         B. お話の会 14:00~17:00
         C. 上映会  17:30~19:30
▼立川市女性総合センター・アイム 1Fホール(196席)
       JR立川駅/多摩都市モノレール立川北駅 徒歩約7分

▼チケット代:「A&B」/「B&C」・・・1,800円(18歳以下 900円)
      「A」のみ/「B」のみ/「C」のみ・・・1,000円(18歳以下 500円)


クレージーってか?それが戦争さ!
藤本幸久監督作品 [2008 年/日本/カラー/ビデオ/118 分]
製作●森の映画社/共同製作●連帯ユニオン関西地区生コン支部、「アメリカ
-戦争する国の人びと」製作委員会/プロデューサー●影山あさ子/撮影●栗
原良介、藤本幸久、中井信介/録音●久保田幸雄/インタビュアー●影山あさ
子/コーディネーター●加藤鈴子、福原顕志/編集●藤本幸久、栗原良介/音
楽●川端潤/音楽制作●AIRPLANE LABEL/主題曲「For The Mothers」(作詞・
作曲・歌Betsy Rose)/ナレーター●小林三四郎/字幕●加藤鈴子、影山あさ
子/タイトルデザイン●ねこまたや/スタジオ●STUDIO LAMU/PEACH BLUE PEA
CH/配給●森の映画社/著作●森の映画社((c)2008森の映画社)


藤本監督と一緒に作った前作は、『Marines go home ―辺野古・梅香里・矢臼別』。
『海兵隊はアメリカに帰ってください』という意味のタイトル。
でも彼らはどこから来て、どこへ帰ればよいのだろう?
私たちのアメリカの旅が始まった。
戦時下の国アメリカで、「大学へ行くため」「医療保険のため」「技術を身につ
けるため」、若者たちは軍隊を志す。「貧困徴兵制」―これは、日本の近未来な
のだろうか?

影山あさ子(インタビュアー)
取材レポートより



◎ジェフ・パターソンさん (湾岸戦争を拒否した元海兵隊員)
元海兵隊員。沖縄のキャンプ・ハンセンに駐留。湾岸戦争への派遣を拒否した最
初の兵士。2ヶ月間牢屋に入り、除隊。その後も戦争を拒否する兵士やその家族
の支援活動を続けている。Courage to Resist(拒否兵の支援組織)の設立メン
バー。映画「アメリカばんざい」の主人公のパブロ・パレデスや、ダレル・アン
ダーソンも、アーレン・ワタダ中尉も、ジェフたちが支援している。カリフォル
ニア州オークランド在住。

◎ディアナ・ロペスさん (基地被害と闘うテキサスの若者)
テキサス州サンアントニオ在住、20歳。父がメキシコから移民した2世。幼い頃か
ら空軍のパイロットに憧れていたが、地域労組・South West Workers Unionの仲
間の励ましで、空軍入隊を思いとどまる。サンアントニオにあるケリー空軍基
地からの汚染は、映画にも登場する通り、周辺住民に、ガンや異常出産、子供の
先天性異常、発育障害など無数の被害をもたらしている。ディアナは、被害地域
の住民の一人として、また、ユニオンのメンバーとして、ケリー空軍基地の深刻
な基地被害と闘っている。


[共催団体]
新しい反安保行動をつくる実行委員会(03-5275-5989)
アンポをつぶせ!ちょうちんデモの会(0422-44-0364 谷島)
今とこれからを考える一滴の会(03-5313-1525 石田)
イラク平和テレビ局in Japan を三多摩地域に広げる会(070-6665-7094有賀)
うちなんちゅの怒りとともに!三多摩市民の会(042-592-3806 古荘)
基地はいらない!女たちの全国ネット(090-8508-9722 芦澤)
市民のひろば憲法の会(042-525-8244 しまだ)
立川自衛隊監視テント村(042-525-9036)
八王子平和市民連絡会(042-636-8694)
ピースサイクル・三多摩(0422-48-8918 平田)
Please No War 市民の会(042-636-0878 河野)
福生市民連合(042-551-8906 遠藤)

[協賛]
アジア女性資料センター / アジェンダ・プロジェクト 鵜飼 哲(一橋大教員)
/ 女たちの戦争と平和資料館WAM / 核とミサイル防衛にNO!キャンペーン
/ 教育社労働組合 /協働センター・労働情報 / 三多摩平和運動センター
/ 自治市民21みたか / / 市民意見広告運動 / 市民の意見30の会・東京
/ 『週刊金曜日』/ ダグラス・ラミス(政治学者)/ 多摩平和イベント実行委員会
/ 辻つじ反戦ながし / 中川 瑞代(弁護士)/ 西東京共同法律事務所
/ 八王子勤労者市民センター / 反改憲運動通信 / 非戦のまち・くにたちの会
/ ピープルズ・プラン研究所 / 非暴力平和隊・日本 / 平和をつくろう会
/ 本郷文化フォーラム・ワーカーズスクール(HOWS) / 山梨平和を語る会
/ 有事立法に反対する府中市民の会 / 横田基地飛行差し止め訴訟団事務局 
2009年2月9 日現在

主催 「アメリカばんざい」上映とお話の会実行委員会
        (連絡先:古荘 042-592-3806)

「抵抗する勇気~courage to resist」日米交流ツアー(3月11日~3月22日)
11日 大和市・座間
12日 横須賀
13日 札幌
14日 立川
15日 名古屋
16日 大阪
18日~19日 広島・岩国
20日~22日 沖縄

コメント
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