わが大地のうた♪

NPOグリーンウッド代表理事:辻英之(だいち)が今、南信州泰阜村から発信する炎のメッセージと…日々雑感!

【これ、おだちんな♡】 ~小さな村の資源回収は心地よい~

2017年11月19日 | 泰阜村のソコヂカラ
この村には中学校がひとつしかない。
ふたつあった中学校が統合したのが25年前。
ちょうど私がこの村に来たその時だ。
小学校も8年前にひとつに統合されてしまった。
されてしまった? そう聞くと重苦しくなるが、これはこれで元気な学校になっていきている。

週末は早朝から中学校のPTA作業。
資源回収の作業だが生徒会も一緒にやる。
回収して得たお金が生徒会の運営費用の一部になる。
正確には、生徒会の作業をPTAがサポートする、と言った方がいいかもしれない。

集めるのは基本的には新聞やダンボール、ビール瓶などなどだ。
統合されたばかりの25年前は、お酒の一升瓶なんか途方もないくらいの量だった。
今では10分の1以下だろうか。
飲む量が減ったのか飲む人が減ったのか、それとも一升瓶ではなくなったのか。
四半世紀という時代の変遷を感じる。

さて、その資源だ。
基本的には、村民の皆さんに中学校まで持ってきてもらう。
しかし車がないお年よりも多い村。
そこはPTAや中学生が、村内をまわる。
軽トラに中3の長女を乗せて、わが集落をまわった。
彼女が気にしたのは、独居老人や老夫婦の家。





誰も行かないような曲がりくねった細い道。
その先の2軒の家を訪ねる。
「やっぱりあったあった」
と長女が声をあげる。
その声を聞いて、おばあまたち(おばあ様の意味の方言)が家から出てくる。
「わざわざ来てもらって助かるよ」
「これ、おだちんな」
とおやつをもらって「あとで(クラスメートと)食べよ♡」と喜ぶ長女。





そんな会話を生徒があちこちで繰り広げたのだろう。
たくさんの資源が集まって、無事作業を終えた。


一人暮らしの老人のことまで考える資源回収の雰囲気。
それがとても心地よい。


代表 辻だいち




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