わが大地のうた♪

NPOグリーンウッド代表理事:辻英之(だいち)が今、南信州泰阜村から発信する炎のメッセージと…日々雑感!

【こどもから怒られた】 ~コメの暮らしから産み出される学力~

2017年11月25日 | こどものソコヂカラ
やっと脱穀が終わった。
やっと、ついに、とうとう。
そんな言葉が似合う、と勝手に想う。
毎週末の雨に悩まされ、稲刈りは4週遅らせることになった。
しかも水がなかなか引かずに足元がぬかる中での稲刈り。
必然的に脱穀も遅れる。
しかも夏の長雨もあり、今季はちょっと不作だ。






もうやだー! と嘆きたくなるものだ。
でも、こどもたちは誰も嘆かない。
「早く新米を食べたい」
と、むしろ積極的に脱穀作業を進めている。
よく働くこどもたちだ。
目を細めていると「だいち、ちゃんと機械動かしてよ」とこどもから怒られた。
春から手間暇かけて育ててきたコメ。
いろいろあったけど、1ヶ月天日に干した新米だ。
きっとおいしいにきまっている。









4月には、土いじりもできなかったこどもがいる。
そんなこどもが、今、「もったいない」「みんなで拾えばお茶碗何杯分かな」と言って、泥だらけになって落ち穂を拾っている。
ここで培われた「学力」はどんな「学力」なのか。
それはけっして、水稲栽培の知識と技術といった「学力」だけではない。
それはきっと、仲間の暮らしを長期的に見据える視点を伴った「学力」なのだ。
暮らしが産み出す「学力」。
今こそ問い直すべきだ。

代表 辻だいち

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