わが大地のうた♪

NPOグリーンウッド代表理事:辻英之(だいち)が今、南信州泰阜村から発信する炎のメッセージと…日々雑感!

【イノシシから守ってくれたのかもしれないな】 ~ありがとな、おばあま~

2017年07月12日 | 泰阜村のひとびと
東京から泰阜村に帰ってすぐに、地元の人の家を訪ねた。

信州こども山賊キャンプの開催地である「左京」集落の家だ。

屋号を「宝家」という。

これで「ほうげ」と読む。



キャンプが始まる前のこの時期、毎年恒例の懇親会だ。

ここの主が、キャンプ場を重機で整備してくれる。

田んぼなどもお世話になっているし、この集落では何でも相談できる人でもある。


他愛もない話しに花が咲くが、少しだけ今は亡き、ほうげのおばあまのことが話にあがった。

おばあま、とは、おばあ様の意味の方言である。

宝家のおばあ様、ということである。

その話は一瞬で終わってしまったが、私は酔いに身を任せながら、少し昔を想った。




ちょうど4年前の今ごろ、ほうげのおばあまの訃報が入った。

24年前、村に来たばかりで田んぼの事を何も知らない私にいろんなことを教えてくれた。

「仲間」でやる「結の稲刈り」では、10時のお茶の時間に「お茶だ」とビールを注がれったけ。

晩秋の田んぼの打ち上げで、この家におじゃましたときは、悪い足をひきずって、五平餅と焼き肉をごちそうしてくれた。

つい先日、田んぼがイノシシに荒らされたと聞いて、様子を見にいったら、そんなに被害がなくて一安心。

いつも隣で田んぼをやっていたおばあまが、守ってくれたかもしれないな。

ありがと。

合掌。



想いから戻ると、目の前は酔いつぶれる前の状況だった。

おばあまの分まで、キャンプも田んぼもがんばらなけば。

そして同時にに、おばあまに飲まされた分も、飲まなければ。

主が容赦なく、私のコップにビールを注いだ。



代表 辻だいち


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