季節の移ろいin絵手紙 Ⅱ

 絵手紙&水切り絵&パステルアートに日々の出来事を添えて・・・

ゆずり葉の頃

2016-09-29 15:03:19 | お出かけ、旅行
 昔(ゆずり葉)の語源を聞いたことがあります。

 普通、樹木は古い葉が落ちてから若葉が育つのに対して、
ゆずり葉は、若い葉が育つのを見届けるかのように、古い葉が落葉するのだそうです。
 これは、人生に例えると
親から子へ、子から孫に命が受け継がれることを意味し、
縁起物として、お正月に使われるのだそうです。

 すっかり忘れてしまっていたこの話を、思い起こさせてくれる映画に出会いました。
何の予備知識も持たず、友に誘われて観に行った映画(ゆずり葉の頃)
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 初秋の軽井沢を舞台に、息をのむような美しい映像、心に迫りくる音楽とともに筋が展開していきます。
(ちなみに、音楽はいつも素敵な演奏をされているジャズピアニストの山下洋輔さんです。)

 観ながら、この映画の視点は女性で、ある程度の年齢以上では・・・?と思いました。

 家に帰り検索してみると。。。。
なんと!あの岡本喜八監督の奥さま(中みね子さん)で、初メガホンをとられた作品だったのです。 しかも、年齢が76歳!!

 友と時々話すのです。

 子供の世話にはならないなんて、絶対に言えないし、言ってはいけないことだと思うね。
でも、できるだけ子どもに負担をかけないようにしないとと・・・誰もが思ってることよね。
 子どもは、何処何処にいると思うだけで安心だからそれだけで十分よね。

 
 
 同じようなセリフが、市子(八千草かおる)から、息子(風間トオル)に向かって静かに語られます。
この歳になったからこそ分かる、この映画に流れる細やかな心情が、美しい日本語と
息をのむ秋の軽井沢の風景、それらに溶け込んだ音楽。。。
 人生のたそがれ時を描いてあるにも関わらず、
観た後の爽やかさはいったいなんだったのでしょう~

 秋のパステルアートです。
  
 この親子の狐たちもたそがれていますね (笑)

 ハガキにも描きましたよ。
 

 あっ、これは夕日が沈んでいるところなのですが、
なんだか お月様が出てるようですね(゜_゜>)