そよかぜ日記

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モントリオールの街の樹木と車

2014年09月15日 | 旅行

 モントリオールの街で、ビルが立ち並ぶダウンタウンは日本のオフィス街とそんなに違った印象を受けないのですが、住宅や店が入り混じるような場所では、いろいろとおもしろい発見がありました。 今回はそのうちの特に日本との違いを感じた樹木と車について書いてみたいと思います。



 上の写真は住宅街を撮ったものですが、大きな木の多さが目立ちます。 右端に少し家屋が見えていますが、他の家屋は木に隠れてはほとんど見えません。
 モントリオールでは行政側が木をとても大切にしています。 日本なら道路標識や信号が隠れないよう、街路樹は強く剪定されますが、モントリオールでは標識よりも木が大切なようです。
 宅地の庭の木も、たとえ鳥が運んできた種子が芽生え、知らないうちに伸びていた木であったとしても、数十センチに伸びた木は、当局の許可が無いと、勝手には切れないようです。
 下も1枚目と同様の写真で、ほとんど宅地が見えませんが、木に隠されて宅地が並んでいます。


 1枚目の写真も上の写真もですが、駐車している車が目立ちます。 走っている車が少ないのは休日の早朝だからですが、とまっている車の多くは住民のものです。
 モントリオールの道路の多くは、路上駐車を前提にしているようです。 もちろん駐車してもいい場所といけない場所は厳密に決められています。
 上の写真で、道路の右と左で車が同じ方向を向いているのは、これだけの道幅があっても、一方通行だからです。 一方通行の道がたいへん多いように思いました。

 信号は、日本に比べると少ないように思いました。 かわりに多いのが、下の写真の一時停止の標識です。


 上はダウンタウンに近い場所ですが、このような車も人も多い所でも信号は無く、一時停止の標識があります。 上の写真では、3方向から来る車は、この交差点で一時停止( 2秒以上の完全な停止 )をしなければなりません。 残る一方向は、一方通行で、車は来ません。
 この一時停止は、取り締まりの厳しいこともありますが、どの車も驚くほどきっちり守っていました。
 結果としてどういうことが起こるのか。 次の文は、車は右側通行ですので、日本とは左右を逆に考えてください。

───┘ └──
← ②
③ →
───┐ ┌──
      ①

 例えば交通量の多い交差点で、自分の車は①にいて、左折して②の方向に進みたい場合、自分が先に①の位置で一時停止しておれば、③からの車が多くても、その車は必ず一時停止しますから、その間に左折すればいいわけです。 「優先道路」という概念は無く、交差点への先着が優先されます。
 住宅地では交差点が多くなりますが、必然的に頻繁に一時停止しなくてはならなくなり、車はスピードを出せないことにもなります。


 もうひとつ、とても驚いたのが上の写真です。 この道は片道3車線です。 右端に止まっているのはスクールバスで、児童の送迎中です。 スクールバスは「 ARRET 」(フランス語で「停止」)という表示を出しています。
 スクールバスは児童の乗降時にこの表示を出します。 すると、同じ方向に走行しようとする後続車(上の写真のケースでは3車線全ての車!)は、この表示が引っ込むまで(=スクールバスが動き始めるまで)停止していなければなりません。 児童の飛び出しを考えてのことなのか、スクールバスが停止していることで後続車が車線変更しようとする時の事故を回避しようとしているのか、とにかく日本では考えられません。
 モントリオールは完全に車社会です。 ほとんどの人が車に乗り、免許は簡単に取れますし、車検もありません。 全て自己責任です。 ですから、運転の下手な人も走っているでしょうし、整備不良の車も走っているでしょう。 日本とはかなり異なる車社会で、交通規則もそれに合わせて違ったものになる必要があるのでしょうね。



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