待望のフランシス・ベーコン展が竹橋・近代美術館で始ま
る。生前の1983年に同館で回顧展が開催されて以来、30年
間日本では個展がなかった。その間ベーコンは1992年に没
している。
代表作がきているので、それは凄い体験だけど、点数は
30数点とこぶりだし、セレクションは割とマイルド。き
つい絵というか、えぐるような圧迫感な絵は来ていない。
近代美術館のサイトからピックアップできる絵について
書くね。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6c/1c/d47085ed380beaf3fdd3298e41345800.jpg)
叫ぶ教皇の頭部のための習作 1952年
二つの作品がイメージソースになっていて、ベラスケスの
《インノケンティウス10世の肖像》とエイゼンシュタイン
の《戦艦ポチョムキン》で叫ぶ保母。
「ベラスケスは完璧な作品だから実物をみると手なんて入
れられなくなる」と、インタビューで話しているベーコン
が上映されていた。
実物である必要はないどころか、かえって印刷などの方が
創造の源になったのかも。彼にとって意味ある絵画、映画、
写真を記号のように作品に取り込んでいく。
評価すべき映画監督を聞かれて「エイゼンシュタイン、ブ
ニュエル、レネ、ゴダール」を挙げたそうだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/14/0c/d6024ad722980ca1eb3f02cbfc6615f5.jpg)
三幅対 1991年
亡くなる数ヶ月前に描いた最後の三幅対。右端は自画像と
すぐわかる。左端はF1ドライバーのセナとも友人とも言わ
れる。こちらの現世とあちらの彼岸を行き来する様だ。影
はない。
そして中央。ベーコンのコアなんだろう。他のふたつとの
間に物語は発生しない。彫刻のような肉体、動きのあるフ
ォルム、強いのに溶解しそう、光で反射するつや。
一度みたら忘れられない絵の数々。5/26まで。
る。生前の1983年に同館で回顧展が開催されて以来、30年
間日本では個展がなかった。その間ベーコンは1992年に没
している。
代表作がきているので、それは凄い体験だけど、点数は
30数点とこぶりだし、セレクションは割とマイルド。き
つい絵というか、えぐるような圧迫感な絵は来ていない。
近代美術館のサイトからピックアップできる絵について
書くね。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6c/1c/d47085ed380beaf3fdd3298e41345800.jpg)
叫ぶ教皇の頭部のための習作 1952年
二つの作品がイメージソースになっていて、ベラスケスの
《インノケンティウス10世の肖像》とエイゼンシュタイン
の《戦艦ポチョムキン》で叫ぶ保母。
「ベラスケスは完璧な作品だから実物をみると手なんて入
れられなくなる」と、インタビューで話しているベーコン
が上映されていた。
実物である必要はないどころか、かえって印刷などの方が
創造の源になったのかも。彼にとって意味ある絵画、映画、
写真を記号のように作品に取り込んでいく。
評価すべき映画監督を聞かれて「エイゼンシュタイン、ブ
ニュエル、レネ、ゴダール」を挙げたそうだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/14/0c/d6024ad722980ca1eb3f02cbfc6615f5.jpg)
三幅対 1991年
亡くなる数ヶ月前に描いた最後の三幅対。右端は自画像と
すぐわかる。左端はF1ドライバーのセナとも友人とも言わ
れる。こちらの現世とあちらの彼岸を行き来する様だ。影
はない。
そして中央。ベーコンのコアなんだろう。他のふたつとの
間に物語は発生しない。彫刻のような肉体、動きのあるフ
ォルム、強いのに溶解しそう、光で反射するつや。
一度みたら忘れられない絵の数々。5/26まで。
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