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ねがうこと、ゆだねること

フランシス・ベーコンの影響の踊り

2013-03-09 | art
ベーコン展の続き。ベーコンはいろんなイメージから影響を
受けてるけど、彼が影響を及ぼした人達も多い。影響を受け
た作品も紹介していた。

corps étrangers ルーブル美術館で最初に発表された時のもの


アトリエに残されていたベーコンの絶筆をベースに、フォー
サイス自ら振付けて踊った映像をもとに、ヴェルツが制作し
た映像インスタレーション。

フォーサイスはゆったり重力に逆らうように、時にはに力強
く踊る。「人物像の中へと巻き付いていくために、絶えず自
分自身をねじっていた」そうだ。

フォーサイスのダンスは、「人間の動きを断片化させた上で、
物語が生じないように非線形な対位法を用いながら再構築する
もの」だそうだから、動きとしてベーコンの描く人物を参照に
しているけど、その背後にある考え方が共通している。



舞踏家・土方巽の「疱瘡譚」(1972)が上映されていた。



土方は久しぶり。なるほど、こういう動きや形にはベーコンの
影響があるんだね。1928年生まれで1986年に亡くなった土方
はベーコンと同時代を生きたことを知る。

スクラップブックにベーコンの絵を貼ったものや、言葉が書き
こまれているものに加え、自筆原稿「ベーコン初稿」が展示さ
れていた。

パーフォーマンスのための舞踏符で「疱瘡譚」のものではない
けど、タイトルからベーコンだし、「顔の部分がブレタママ寝
ポーズを展げる」などといった記述がある。

絵、踊り、言葉と異分野が交錯する関係は面白い。

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