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ねがうこと、ゆだねること

根津美術館・動物礼讃展

2015-02-21 | art
根津美術館でやっていた、「動物礼讃 ―大英博物館から双羊尊が
やってきた!」展のこと。動物がモチーフとなっている工芸・絵
画の70作品が展示。

目玉は、未年にぴったりの双羊尊(そうようそん)。根津美術館
と大英博物館が所蔵する2点のみしか現存しないそうで、初めて
一カ所で展示されたとか。



とは言え、制作年は紀元前13~11世紀と、ゆうに2000年以上前
のものだから、どこかで2点が顔を合せて飾られたとも限らないw

青銅でできていて、高さ42センチと他の器よりだいぶ大きい。制
作者が異なるという説が有力とか。大英博物館の方がきりりと締
まっていて堀も深い。

津美術館所蔵の方は、平板でおっとりしてて、どことなく和な印
象を受ける。神や祖先をまつる儀式に用いられた器だそうだ。



企画展のタイトル「動物礼讃 ―大英博物館から双羊尊がやってき
た!」には偽りはないけど、大英博物館から来たのは、これだけ。

展示冒頭を飾る、住友家コレクションである泉屋博古館から借りて
きた青銅器の数々が素晴らしい。


鴟鴞卣 前12~11世紀 高29.1㎝ 

ミミズク2羽を背中合わせにしたような酒器。酒が貴重だったか、
祝の象徴だったのか、とても凝っている。お腹のトコロのドラゴ
ン模様を始めとして、蛇など所狭しと文様が施され、表情がユニ
ーク。


十二因縁絵巻 日本・鎌倉時代 13世紀 

「折咤王」という武将風の主人公が、十二支を喩えた羅刹(鬼)を
次々に退治していく仏教説話物。こちらは根津美術館蔵。

この絵は鬼を退治していって最後に出てきた「無明羅刹」の髪を掴ん
で征伐する「折咤王」が絵描れている。



周りでは、トラ、シカ、サルたちが見物しているんだけど、ユルイ
表情がなかなかいい。

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