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ニューヨークの スペンサーコレクション

2012-08-19 | art
昨日にひきつづき絵入り本のコレクション
海外編のもうひとつがニューヨークのスペ
ンサーコレクション


スペンサーコレクションはニューヨーク
公共図書館の一角(room 308)を占める。
New York Public Libraryが英文名。



一見公立図書館かと思うけど、いわゆる私立
というか財政的にもコレクションも寄付に
よって成りたっている。

美術館もその形態がアメリカでは多いね。
場所はFifth Avenue at 42nd Streetだから
マンハッタンのどまんなか。



明治の頃、いろいろな絵入り本を集めていた
ウィリアム・オーガスタス・スペンサーさん
(1855 - 1912)がまだ建築中の図書館を訪れて、
自分のコレクションを寄贈しようと決心した
そうだ。1910年のこと。

2年後、あのタイタニック号に乗っていて、
亡くなったそうだ。絶句。図書館は1911年に
竣工し、1927年に奥様が蔵書と基金を寄贈。

図書館側もさらに本を購入し、現在の蔵書は
600点を超えている。

あらゆる時代と場所の絵入り本が収集され、とくに
中世の写本、日本の絵巻物、インド細密画、ルネサンス
のプリントやイラスト本から現代のlivres d'artistesが
あるそうだ。


(川越の)氷川祭礼絵巻

ネット上でデータベースも公開されていて、
網羅的でわかりやすい。さすが。


能楽・隅田川絵巻

EMAKIといれて検索すると、源氏(帚木・末摘花)、
大職冠、百鬼夜行、曽我物語絵巻などに混じって
面白そうな絵巻物がでてくる。日本の絵巻物は戦後に
購入されてコレクションとなったものが多いそうだ。

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