やまねこマッサージ

ねがうこと、ゆだねること

日本に欠けているのはチーム

2012-12-09 | カルチャー
齋藤ウィリアム浩幸さんが『ザ・チーム』という
書物で彼の持論を表明している。日本のあらゆる
組織において欠けているのがチームだという話。

彼は日系2世で、シリコンバレーで起業し、指紋
認証やセキュリティの分野で成功を収め、会社を
マイクロソフトに売却(2004)。

若くして成功を収めた後、問題が多そうで、元気を
無くしつつある日本に役立とうと決めて移住。1万人
以上に会って、見えてきた問題がチームだろうと。

アメリカ日系の人達が、過去のいきさつもあって
あまり日本のために尽力しない人が多い中で、彼は
例外の1人かもしれない。



日本はチームが機能してなくて、グループだという。
それは高度成長期に、比較的ゆっくり、改善しながら
つくり出すのには向いていた。

それが変化の激しいイノベーションを必要とする社会に
21世紀になって変わる中では、チームが力を発揮する。

アントレプレナーのフランス語の原義ではアイディアを
実現・実行する人で、弱点を補い合い、助けあいながら
みんなで手を組んでいく。大切なのはパッション。



なぜチームができないか・・と彼は日本の社会に踏み込んで
考えて行く。

ライバル意識を作るに重点がおかれる受験、就活
教育においていまだにwhatが主体でwhyがない
反対意見を遠慮して言わない・・

質問、議論をしていくのにはイノベーションには大切
コミニケーションが原点。失敗の積み重ねが大切。
失敗にどう対応して、どうリスク分散するかを
対応するのがチームというコンセプトだと。

「多様な人からなるチームをつくり、まずヘルプから始めよう」(p8)

日本社会も彼のアイディアもそんなに単純な話ではないと思うけど、
とても示唆に富んでると思う。ライブトークがこちらに;