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瀬戸内海国際芸術祭 直島編

2010-09-17 | art
香川県の沖に浮かぶ直島を再訪した。
現代アートによる地域再生を20年以上、
ベネッセの福武会長が建築家安藤忠雄さん達と
取り組んできた島。

新潟の妻有は北川フラムさん達が、
2000年前後から現代アートのトリエンナーレを
行うことで地域再生を試みたもの。
財源難で立ち行かなくなりそうなとき、
福武さんが2億円を投じて継続が可能になった。

直島は今では年間に40万人が訪れるように
なったのだが、他の島でもアートによる
地域再生を試みようと、福武さんは北川さん等を
海に連れ出し、香川県知事も巻き込みながら
7つの島々と高松で始めたのが瀬戸内海国際芸術祭。
これもトリエンナーレ方式だと聞く。



僕は1996年に直島を、当時館長だった
秋元雄史さんを訪ねたことがある。
1993年オープンの3年後。

試行錯誤の真っ只中で、それが2000年の
家プロジェクトで直島に根付いた
プロジェクトとして開花する。

今回再訪にあたって建物であるミュージアムは
地中美術館という別館まで発展。でもそれ以上に
家プロジェクトが興味深かった。

新規建築を作るとか、運ばれてきたアート作品の
陳列を眺めることが皮膚感覚として遠いものに
感じられた。両者を比較できたからか、直島の
地場がもつ力がそう感じさせたのか。