やまねこマッサージ

ねがうこと、ゆだねること

「バウルの唄」コンサート

2010-09-04 | art
インド、バングラディッシュの
ベンガル地域の街や農村を旅する
吟遊詩人はバウルと呼ばれる。

束縛を嫌うバウルは基本は1人で
唄うそうだが、気が合えば数人で。
その5名が(1名メンバーを代えて)
6年ぶりに来日。全国を3ヶ月かけて
巡業中。

ロバハウスでの演奏を聴きに行く。
唄あり、楽器あり、鳴り物ありで
とても賑やか。シタール奏者の
ラビシャンカールなどの静謐さとは対局。

内なる神や宇宙を説く説話や男女の愛を
成就させる方法論までが唄にもりこまれ、
賑やかななかに規則的なリズムが反復され、
宗教体験に近い感じにもなる。

打ち上げはカレーパーティ。
関係者いれると20名が集いベンガルの地に
飛んでいったかの様。

バウル達は手で食べるから新鮮だし、
アルコールはもちろん、食事中は水も摂
らないので皿だけがずらっと並ぶのも異国だ。



ベンガル地方に通った日本画家故秋野不矩の
話題にもなる。行ってみたくなる、乾いた
彼の地に。

彼女の『画文集 バウルの歌』はまさに
バウル達を描いた素敵な画集だ。

家に帰って探したけど、見つからない・・
また出てくるやろう。