やまねこマッサージ

ねがうこと、ゆだねること

岡山県牛窓の海

2014-03-30 | 
地元のギャラリー匙屋が、岡山県牛窓に引っ越したのが昨夏のこと
今回淡路島に行ったので、牛窓まで足を伸ばす。なんの予備知識もな
い。海そばということ、匙屋に遊びに行った人たちから絶賛の嵐だと
いうこと。それで十分。

最寄りの駅まで迎えに来てもらう。それまで匙屋にいた人が走って
くるけど、電車を逃す。次の電車は30分後だ。国立から移住を決め
て、物件の契約を済ました方。

電車に間に合わなかったおかげで、面識ができるのもおかしい。幸
せいっぱい、とはこの人のこと。そばで匙屋のあつしさんとかよさ
んがニコニコしている。充実感のオーラみたいなものがでている。


ビーチからの海。人工物がほとんど見えない。

牛窓をあちこち連れて行ってくれる。どこからも海が見えるし、山
が迫っているけど、高い山がない。ちらほら桜が咲き始めている。

古くから風待ち潮待ちの良港として栄え、江戸時代には料亭や遊郭
も数軒できたそうだ。見識のある有力者たちが反対したため鉄道は
通らず、ぎゃくに衰退していく。赤穂塩田の近くなので塩田も多か
ったが、こちらは反対にもかかわらず、すべて壊されたとか。

唐琴通りという旧街道沿いには、古くていい感じの建物が残ってい
る。遊郭だったところがカフェになっていたり。西日本最大のヨッ
トハーバもある。2003年完成の時、話題になったけど、それがこの
牛窓だと符号する。


オリーブの丘からみる海 

彼らの住まいからも海が見える。見飽きない眺め。この眺めで住ま
いを決めたと思ったら、そんなことは後から気づいたくらい、どこ
に住もうか、いろんなことを検討したそうだ。

空き家を希望したって、住めるとは限らないし、彼らはとても幸運
に恵まれたことが聞けば聞くほどわかってくる。それだからこそ、
ますます海そばへのあこがれが強まる。LIXILギャラリーの海藻展
本年1月)見ても思ったし。

どういう海が好きなのか、そして海とのどういう距離感が好きなの
か、ちょっとわかった気がする。

変わらぬ洲本、ちょっと変わる洲本。

2014-03-27 | 
久しぶりに淡路島で打ち合わせ。2010年9月以来だから、3年半
ぶりか。時のたつのが早いと実感するのはこういう時。東京から
洲本へ行くと、すっかり春。薄手のコートも要らない。南国やw



変わらぬ海、変わらぬ人々。ちょっと変化も。洲本に着いたら、
まるうめ珈琲店へ行くのが昔からの習慣。午後3時頃、ガラガラ
って思ったらあれよあれよと満席。凄い。

知った顔ぶれも来てご挨拶。東京で職場が一緒だった娘さんが
こちらで結婚したことを知る。ボクと会ったってことをお父さ
んから後で聞いたんやろう、Facebookで友達申請が来る。一
児の母に。

和菓子屋・長手長栄堂さんの3代目もふらりと。こちらの名物
チョコレートでくるんだオレンジスティックをお土産でいただ
き、東京に帰って食べる。変わらぬ味が懐かしい。



写真家・茂木綾子さん、キュレイター・やまぐちくにこさん、
設計家・平松克啓さんらによって始められたデザインの力を
利用しながら淡路島でも雇用創設を狙うNPO「淡路はたらく
カタチ研究島」
。2013年のグッドデザイン賞。



その一環としてお店+ギャラリー+cafeなどのオープンなス
ペース「cafe 233」が商店街にできていた。3階は平松さんの
設計事務所だそうだ。



江戸末期(1860)創業の出口商店に寄って、干魚を秤で買うのも
恒例。消費税のかけこみだろうか、発送作業に忙しそうだった。

益子・雑誌創刊/映像

2014-02-05 | 
益子のコト、最終回。益子町の観光商工課発行の『ミチカケ』
という64頁の雑誌がなかなかいい。益子に着いて最初に入った
「ヒジノワ」で見つける。首都圏の若い人達に益子のファンを
増やそうという目的で昨秋創刊。

刷数が少なかったため、益子と首都圏の主要なところで回覧で
きるだけで、購入や入手はむづかしいとか。雛人形の会場で観
光商工課の人にも聞いてみると、申し訳なさそうに説明しなが
ら、ネットで読めると教えてくれる。



北九州市が発行している『雲のうえ』もお気に入りで(もう18
号まででているとは、郵送頼まなくてはw)、ちょっと似ている
気もする。

『雲のうえ』が『暮らしの手帖』、『ku:nel』に関わってたスタ
ッフによるものだけど、『ヒジノワ』は益子の人達が作り上げて
いる点が違う。外から見つめるか、中から見つめるか。



陶芸作家大塚一弘さん(益子焼の2代目、登り窯は震災でも倒れ
なかった
)にインタビューする記事に驚く。

夏に馬場さんは他界されたけど、一緒にいた時間で、新しい
挑戦には固定概念は邪魔になることを教わりました。

昨日書いたけど、「土祭」総合プロデューサーの馬場浩史さん。東
京から益子に移住して「STARNET」を1998年にオープンした馬場さ
ん。なんの面識もないけど、昨夏亡くなられたとは。

ネットでは訃報がたくさんある。東京での最初の社員だったmatoiさ
んのブログ
。20年来の仕事仲間、祝田さんのブログ、などなど。彼の
意思や考えが益子を始めあちこちに残されている。享年55歳。合掌。





もうひとつ、紹介したいのが昨年開催の「土祭」に関連した展示会
「EART ART MASHIKO HIJISAI 2009、2012→2015」が渋谷ヒ
カリエ
であったそうなんだけど、その中で流されていた益子町
プロモーションのメイキング映像が素晴らしい。

益子で仕事をしている人達、風、川、森の気配が静かに感じられる。
映像と音がとても丁寧。



都会にいる人達がたまに来るんではなくてですね、
その中で生きているという感覚をもってもらえたらなぁ
という気がしますね。 
                   音 高松泰

益子・宿/器/食

2014-02-04 | 
益子で泊まった民宿「志ら梅荘」。畑の向こう
の山麓に一軒家が数棟離れで建っている。木樹
に囲まれた静かな宿。



客が少なかったから、新築に泊めていただく。
テレビからウォッシュレットまで設備も新しい。
この地で40年やってるそうだけど、震災後は厳し
いと嘆いてはった。

食事込みで6000円。豊か。東京でちょっと飲む
と平気でかかる金額。夕食のカツフライ、朝食の
焼き鮭は絶品。

益子界隈は「黒子」姓が多いとか。ご自分は平凡
な「鈴木」だと嫁ぎ先の苗字を少々残念がってる
かのようw



「民芸店ましこ」。昭和27年、益子初の益子焼専門
店として開業。おばあちゃんがいろいろ話して下さる。
震災の時は店の器も相当割れたそうで、飾り棚の段数
を一段減らすことに。

益子の登り窯はほとんどが、倒壊したそうだ。いろん
な支援があって、どうにか皆もとに戻ったとか。実態
はどうなんだろう。

3代目の息子さんが美味しいコーヒーを淹れて下さる。
昨日書いた「益子の雛めぐり」イベントのポスターの
人形は、こちらのお店で撮影されたそうだ。





「土祭」総合プロデューサーの馬場浩史さんが東京から
移住して、1998年にオープンした「STARNET」。益子
の伝統や自然を貪欲に吸収しながら、食・衣・住を考え
たり、提案するお店、ギャラリー、カフェ、音楽レーベ
ル、設計事務所・・と幅広い。



馬喰町の東京店と同じ空気。カフェでのフード提供は
最近やめてて食べられず。カットをお願いしようかと、
美容室に行くと、夕方まで予約がいっぱい。縁がない
のかなぁw



ランチを求めて行ったのが、「pain de musha musha and
coffee」
夫婦でやってはるんだけど、自家焙煎のカフェ
は旦那さん、天然酵母のパン屋は奥さん。



美味しいコーヒー、トースト、キッシュをいただく。ブレン
ドは、ブラジル サンパウロ、インドネシア フローレス島 バ
ジャワ 、インド タミルナドゥ シュパロイの3種の豆をずっ
と使っているそうだ。



奥さんによれば、この場所で始めて10年。こんなに続くとも
思わなかったし、あっという間だったとか。わかりにくい場
所だけど、最初からお客さんがたくさん来てくれたとか。

益子・小学生たちの雛人形

2014-02-03 | 
昨日書いた、益子のコミニティカフェ「ヒジノワ」の近くに、
手作りの雛人形がひな壇に飾られたところが目に留まる。閉
まってたんだけど、照明があるから気づいたのね。

翌日行ってみると、やっぱりなかなか壮観。眺めていると、入
ってきたおじさんが親切に説明してくれた。なんと小学生が作
った土人形だとか。それに婦人会の人たちが着物を作ることを
思いたったのが去年で、数も増えて2年目だとか。



素焼きの人形はあちこちにあるのですよ、と道の反対側を指す
と塀際に人形たちが鎮座している。ハニワの様な寸胴の素焼き。
さすが益子。



建物にいた婦人会のスタッフやあとから来た観光商工課の人達に
おじさんが聞いてくれるから、代わる代わるボクに説明してくれ
る。

曰く、土祭で小学生たちが人形を作ったのがきっかけだったと
か、2月からスタートした「益子の雛めぐり」の一会場である
こと(注目度は一番だとか)。



たまたま入ったよそ者に親切だなぁと思ってたら、だんだんわ
かってくる。おのおじさんは、町長の後援会長だった。だから
彼が話しているボクのことを一応大事にしてくれたんやねw

現在2期目だそうだけど、まだ40歳代の町長がどうすばらしいか、
選挙をどう勝ってきたかも教えてくれる。

ここでは予算がないからやらないとか、予算を待ってる町民
はおらんよ。みんな手弁当で手作りで始めてしまうから。

ニコニコと誇らしく語る。益子の自由な精神に触れた気がする。
町民に支持される若い町長にかわり、土祭が始まり、益子がか
わりつつあるのかもと思う。

益子・コミニティカフェ

2014-02-02 | 
行ってみたくなって益子へ旅する。着いたら暗くなってて、
どこかでお茶でもしようかと思ったけど、みな閉まってる。
一軒だけ開いてたのが「ヒジノワ」



通り沿いで、古い建物をリフォームしてるのも好みだし、感
じのいい若い二人(カップルと後で判明)が笑顔で迎えてく
れる。

まずわかったのが、ギャラリーを併設していること、信用組
合や植木屋が事務所にしていたこと。何より驚いたのは当番
制でスタッフが入れ替わるということ。



今日の担当は「中山タコス店」という店舗を益子にもっては
るカップル。奥さんは益子の人で、お店をやったり農業をや
ったり、ほかにもいろいろやってそう。

畑で作った生姜ティーをいただく。味が濃くてあたたまる。
旦那さんは世界を放浪していたけど、定住したくなって、
益子が気に入ったとか。



2009年に益子で始まった3年に一度の「土祭」。現代アートの
展示会場としてまず改修。その後みんなで手作りでコミュニティ
ースペース&カフェとして立ちあげ、自主的に運営されているそ
うだ。

「土祭」・・去年の5月にも開催されていて気になっていたん
だけど、行けず仕舞い。その核のひとつに行けてよかった。た
またまだけどw



ギャラリーは陶器作家の作品が展示してあるので、益子に来た
実感がわく。トイレが中庭の縁側続きの廊下の先にある。父の
山口県柳井市にある実家と同じ作り。

表が庭で、細長い廊下を曲がると、裏側にトイレがあるという
レイアウトは日本家屋に何か共通があるのかも。風呂は庭の隣
にあったなぁ。今の家では風呂とトイレは近くにまとめられる
ことが多いけど。

宇都宮行き

2012-05-04 | 
弟が入院したので見舞に宇都宮へ行く。

昨夜は激しい雨だったそうで、高速道路が
通行止めになり、電車も止まったそうだ。

この雨のため宮城県では7000人への避難勧告がでる。
東北へのボラツア(ボランティアツアー)も
あまり作業ができない人達も多かったとか。



今日は天気はよかったけど、その影響で
電車も遅れてた。

そう、車でいかないで電車にしたのね。
関越道で例の高速バス事故が起きたばかり
やったし。

埼玉も北部に入ると田畑がひろがる。
栃木では早くも田植真っ盛り。意外に
麦畑もけっこうあって青々と繁っている。




宇都宮駅を降りると帯が餃子の店やテントが
連なっている。餃子の町だったことを思い出す。
宇都宮みんみん」って店には長い列。

弟の嫁さんに車でピックアップしてもらう。
弟は入院して一週間たちけっこう暇してた。
iPhoneを買ったというのでやり方を教えたり。

面会時間が終わっても、看護士さんが呼びに
くるまでゆっくり話していた。

東京の病院と違って、植栽が豊か。
どの樹もすっかり緑で覆われていた。

麻績村・雪道ドライブ

2012-01-29 | 
長野の麻績村に打合せで行く。
上田駅のみすゞ飴本舗を横目に車で
出迎えてもらって麻績村へ。冠着山の
峠越えというコースで行く。

高速道路には麻績インターがあるので、
車で行くと麻績村へのアクセスはとても
便利だ。でも上田駅から峠越えをしたのは
大正解。雪道だしね。

晴れていたのに標高があがるにつれて、
雪が降ってくる。山や木樹も雪化粧が
ほどこされ、灰色の空が背景に広がる。
時折みえる街や家々は雪に覆われ美しい。



スタッドレスタイヤのスズキのジープは
雪道をなんとも思わずぐいぐい登っていく。
季節がよければ自転車のサイクリングにも
いいのではと話もでたけど、アップダウンが
きつくて向かないそうだ。



生活ゴミの中間処理場も見せてもらったん
だけど、敷地は雪が車の窓まで積もってる。
その中をつっきるのは快感。ほわっとした
雪の感触が伝わる。

車がスリップして空回転した時でも、
しばらく雪中にいるのも悪くないって
思ったほど。押しましょうか・・なんて
言ってるうちに脱出。



市営の宿&レストランに連れていってもらう。
雪が降らなければ南アルプスの景色が見えたのに
残念ですね、と言われたけど、いやいや、この
雪景色はご馳走ですよって答える。

レストランも誰もいなかったのに、徐々に客がくる。
ウェイトレスさんに聞くと宿泊客や温泉客だそうだ。
それが団体が湧いたようにやってきて3組!
もちろん予約なんだけど、一瞬強力招き猫やと思った。

黄昏の夏・鎌倉

2011-08-29 | 
昨日実家に遊びに行ったついでに
鎌倉へ足を伸ばす。奇しくも去年も8/29に鎌倉へ
行っている。鎌倉好き。初詣も行ったしね。

暑かったし、最後の日曜だから海水浴を
楽しんでいた感じの人達に多く会う。
なかには数十人おそろいのナップザックを
作ってxx SWIMMENというロゴを
いれていた集団も。

鶴岡八幡宮から続く若宮大路にでると
気持ちがいい。桜の名所だけど、芙蓉の
ピンクの花がたくさん咲いていた。低木が
多いけど、中には3㍍を越す樹にも咲いていた。

正月はお休みだった手作り服の「nui-nui 1st.
去年初めてシャツを作ってもらったんだけど
軽くて手触りもよかったので、
今年もとオーダシャツをお願いする。
基本はレディースなのでメンズは生地があれば
という条件が付きでおまかせ。

震災のこと、民主党代表選のこと、食のことなど
関西弁同士にこやかに話していた。



正月にみつけた雑貨屋「木々」に行くと、
北海道の製作ユニット「点と線 模様製作所」の
布がいくつも置いてある。ええ感じ。何度か個展も
やったみたい。


点と線 模様製作所の布

天皇ゆかりの御成通りをそろぞ歩きしていると
小町通りのクレープや「コクリコ」の支店が
できてて、かき氷の旗につられて入る。


ミックスベリー掛け いただき

店をでると日が暮れて風が涼しくって、
とても気持ちがいい。18時を過ぎると店じまい。
チャハット」に行くとまだやっていた。

沖縄出店のオメデトウを伝えたり、近況を
伝え合ったりしていた。


沖縄店のマーク

鎌倉・初詣

2011-01-09 | 
毎年欠かさない鎌倉の極楽寺へ
初詣に行く。去年は1月10日だった。

数えてみると今回は25回目のお参り。
毎年1回ずつ行っているから、もう
24年になる。

鶴岡八幡宮や長谷寺の喧噪とは
ちがって、人もまばらで静かというのが
精神性を感じられる。

カメラで撮れないなら行かないっていう
ひとも多いのかも。境内に入る前の門の写真;


鎌倉時代に創建されたお寺さん。
鎌倉は当時、禅宗と新宗教の浄土宗が
人気だったのに対して、極楽寺は
真言律宗とマイナーだったけど、
開祖の力で幕府にも重用された。

真言密教の流れを汲むので、空海好きと
してはちょっとうれしい。

とはいえそんなことを知ったのは
行きだしてだいぶ経ってから。

今年もおみくじを引いたら、去年と
同じ吉だった。



鎌倉駅まで歩いて行くのも例年通りなら、
ランチにフレンチのパパノエル、夜は和定食の
なると屋+典座に落ち着いて久しい。

古本屋・公文堂書店でぶらぶら本を買うのも同じだ。

新しく行ったのが、タイチェンマイにある
HIVに母子感染した孤児たちの生活施設の
大きな家族・バーンロムサイ」の資金集めを
担当している物販ショップ。明るいスタッフの
おかげで楽しい買い物体験やったなぁ。

去年の4月にオープンした
クラウドビルディングの
いっかく木木という糸やさんも
よかったなぁ。

情報をみて行くとかでなくって
ぷらぷら歩きながらふっと空気を
感じて建物に寄っていく。