イーグルスファンの独り言 Philadelphia Eagles Fan Blog

フィラデルフィア イーグルス ファン ブログ

カバーユニットは悪くなりようが無い

2013-06-24 07:40:00 | イーグルス
 HOUの元プロボウラーDonnie Jonesを入れて強化されたSTユニット、DeSean JacksonのPR復活も含めて去年よりは確実に良い成績を残すでしょう。

K Alex Henery 2011年ドラフト4巡指名、3年目。契約残り2年
16試合出場 FG31回中27回成功87.1%、PAT26回中25回成功96.2% キックオフ70回中TB26回
 相変わらず長いのは蹴らせてもらえませんが、蹴ればそこそこ良い所まで飛びます。40ヤードまでの安定感を買う選手と割り切っていた2年間から今年コーチ陣総入れ替えでどう変化するか、案外長いのもいける気がしています。
 キックオフのTB率は悪いですし、長距離砲ではないです。

P Donnie Jones 2004年ドラフト7巡指名、10年目。単年契約
16試合出場 88回平均47.2ヤード、Net40.5ヤード
 過去に2度オールプロセカンドチームに選ばれているベテランを補強しました。単純な飛距離で言えば最盛期の2008年以来の数字を去年出しました。7月に33歳になりますがもう少し働けるはずです。

Brad Wing 2013年ルーキーFA、ルーキー。3年契約(RFA)
 オーストラリア出身のオーストアリアンフットボールの選手を経てアメリカに移住しています。LSUで2年間(レッドシャツ入れて3年間在籍)プレイした後にアーリーエントリーで入団しました。
 能力と言う点では2年間の平均44.6ヤードとNFLレベルの足を持っています。しかし、薬物で捕まったりフィールドに居るかパーティーしてるかと言われるような学生生活のようですし問題児なのでしょう。今回はチャレンジする相手が悪いです、アクシデントが無ければK.Pにありがちな長い旅の始まりのチームになるのでしょう。

LS Jon Dorenbos 2003年ルーキーFA、11年目。契約残り4年
16試合出場
 FAでしたが無事再契約しました。やや小柄ですがLSの精度は十分ですし安価な再契約は歓迎します。
 観戦旅行の時にサンバイザーをくれた良い人。マジシャンでラスベガスでワンマンショーが出来る腕前。


 Jonesの加入でPのグレードアップをした他は大きな変化はありません。ただ、コーチ陣入れ替えでカバーチームは大きく変わるでしょう。
 リターナーは数人名前が出ているのですが、これで決まりだなと言う感じの人選じゃあないんですよね、キャンプとプレシーズンゲームで誰がやっているのかを見る必要があるでしょう。

 人数割りを深く考えないでポジション全部やりました。まとめたらロスター枠の合計が53に合わないでしょう・・・あとでまとめて微調整します。

怪我と契約年数

2013-06-23 07:37:00 | イーグルス
 FAでスターターを2人入れたものの、2人とも慢性的な怪我持ち選手+去年のスターター2人+STエース+ドラフト5巡指名。6人誰が残るのか、能力と怪我 両方の意味で9月まで分かりません。
 システムとしては3-4には珍しい2人ともディープに残す形にするようでSSとFSの区別無く左右で分ける事になるようです。

ロスター枠5スターターPatrick Chung  Kenny Phillips
バックアップ Nate Allen  Earl Wolff
ロスター争い Colt Anderson  Kurt Coleman
カット濃厚 David Sims

 Patrick Chung 2009年ドラフト2巡指名、5年目。契約残り3年
12試合出場8試合先発 29ソロ15アシスト 2INT
 Chip KellyがOC時代のOregon大のメンバーです。肩、膝、ふくらはぎと怪我が続いていて、NEの地元紙には後継者も出来たし怪我の多いChungは要らない、と言う評価すらされています。
 SSとして素晴らしいブリッツ能力と平均点のランサポート、平凡なパスカバー能力、3-4SSとしてBoxに入るプレイスタイルです。これがSSとFSではなく左右に分けるシステムに合うか合わないか、カバーが上手くないとすると合わないかもしれません。
 3年契約ですし、怪我はどうにかなると見ているのでしょう。キャンプでも無事に練習していますし大きな心配をしなくて良いと思いたいです。

 Kenny Phillips 2008年ドラフト1巡指名、6年目。単年契約
7試合出場6試合先発 18ソロ6アシスト
 左ひざの怪我で2009年2試合出場後に内視鏡手術、その後2年間は試合に出続けていましたが去年また膝を痛めました。ミニキャンプも休んだ日が多いようですし、完治には遠いと見るべきでしょう。契約も保障なしの単年契約、ダメならキャンプでカット、上手く行ったらFAで出て行ってしまう、短期的な穴埋めでしかありません。
 健康であればリーグでも平均以上の選手ですし、長年の欠点であるSを穴を埋める能力を持っています。同地区の敵として見ていて、ディープカバーが特別上手い印象は無く、ミドルエリアでの失投を見逃さない選手と見ていました。ランパス両用で使えますし、試合に出れる状態なのかどうかはチーム全体に大きな影響を与えるでしょう。

 Nate Allen 2010年ドラフト2巡指名、4年目。契約最終年度
15試合出場13試合先発 60ソロ13アシスト 
 ルーキーから3年間スターターなのですが、評価は高くありません。CB兼任と言われていたのにパスカバーが上手く無い事、プレイアクションに簡単に引っかかりカバーするべきレシーバーをフリーにしてしまう所、クロスルートでの受け渡し失敗。褒めるところが無いです。
 Phillipsの怪我でファーストチームのFSに入っています。DBはランではなくパスカバーに使う方針でプレイアクション対処が下手なAllenが蘇るかもしれません。足は遅くないです、頭の回転が遅いだけで・・・2ディープでしっかり後方を守る事に専念するのは悪い変更ではないです。

 Earl Wolff 2013年ドラフト5巡指名、ルーキー。契約残り4年
 N.C State出身でスカウティングコンバインの好成績で注目されました。ミニキャンプ後半ではファーストチームに入る事も有ったようですし、5巡指名としては上々の滑り出しでしょう。
 SSと言うよりもFS的なスピードを持つ選手です、ランストッパーなChungよりもシステムとしては合うかもしれませんし、SSとFSで役割を変えないのであればFSとしてChungと組む事も考えられます。

 Colt Anderson 2009年ルーキーFA、4年目。単年契約
14試合出場4試合先発 30ソロ4アシスト 1INT
 STエースでしたが、不甲斐ないスターターコンビの代役としてスターターで出場しました。SSとしてランサポートをさせる分には案外やれる所を見せました。しかし、パスカバーに大きな問題が有りますし、ST専用と考えるべきでしょう。
 ST専用としてだけでもチームに残す価値が有ります、ただコーチ入れ替えでSTも変わっていきますし起用されるかは分かりません。Sとしてミニキャンプ中記事になった事が無いのも気になります。

 Kurt Coleman 2010年ドラフト7巡指名、4年目。契約最終年度
14試合出場14試合先発 70ソロ13アシスト 2INT
 実質Sの1番手として2年間過ごしました。運動能力は高くないのですが堅実な選手です。
 Chung,Phillips,Allen.Wolffより下の扱いでサードチームなのが現状です、去年までスターターだった事を考えるとかなり評価が落ちています。
 長期的なスターターとして考える選手ではないのですが、堅実な選手ですしカットするには惜しいです。まあ、他チームでスターターとして起用されるかを考えると、そうではないのですけれど・・・

 David Sims 2011年ルーキーFA、2年目。契約最終年(ERFA)
15試合出場1試合先発 11ソロ4アシスト
 15試合出場???いつ試合に出ていたんだろう?と言う印象です。ColemanとAllen欠場時にはスターターで出てます、その時はちょっと残念なプレイでした。
 ミニキャンプで名前を聞きません、サードチームですかねえ。


 怪我でパンクしなければChungとPhillipsがスターターでしょう。ただ、この2人を使うのであればバックアップはしっかり用意する必要が有ります。CBとSで何人と考えた時、ST要員を多めに入れるのは危険だと思います。
 今年が終わると契約が切れる選手が4人、ChungとWolffしか残らない可能性も有ります。DB再建は来年以降に持ち越しと言えるかもしれません。
 3-4で両方ディープでパスカバーがランディフェンスの面で成立するのか、ここが一番心配です。特にChungは前に出て良さが出る選手ですから素直にSSは前でFSとCBのスリーディープにした方が良いと思うのですけれど、4-3併用の時にカバーを変えたくないのかもしれません。

 結局、誰がTEをカバーするのか、ILBとSSの3人の誰も決め手にはならないでしょう。キャンプでタイプの違うTE3人をどう抑えていくのか練習のリポートを待つとします。

中堅をもう1枚入れる必要あり

2013-06-21 07:48:00 | イーグルス
 マンよりもソーンカバーを多用する事になりそうなCB陣、プロボウラー3人総入れ替えで新しく作り直しです。システム的にバンプを多用するのかクッションを取るのか、TEはILBなのかSSが見るのか、Sが片方上がってランも見るのか2人とも後ろに残すのか、ここら辺がはっきりしません。Billy Davisが余りインタビューに答えてくれないので分かりません。

ロスター枠5 スターターCary Williams  Bradley Fletcher
バックアップ Brandon Boykin  Curtis Marsh 
当落線上 Jordan Poyer  Brandon Hughes
カット濃厚 Treverd Lindley  
PS Eddie Whitley

 Cary Williams 2008年ドラフト7巡指名、6年目。契約残り3年
16試合出場16試合先発 67ソロ8アシスト 1サック 4INT
 TENに指名されますがファイナルカットでカットされてPS入り、12月に53人枠に昇格して1試合出場したところでIR入りとなりました。
 2009年もキャンプでカットされてPSスタート、その後11月BALに引き抜かれ4試合出場しています。2010年13試合に出場していますが6タックルですしST専用に近い起用法だったのでしょう。
 スターターになったのは2011年からで2年間全ての試合で先発しています。その間反対側のCBは何人も入れ替わっていますしチーム内の競争には勝ち続けています。
 6-1 190ポンド40ヤード4.43、聞いたことの無いWashburn大出身で7巡指名、経歴から見ても最初3年で合計26タックルと成長に時間掛かったのは仕方が無いです。
 去年のデータから見ると、取らせてタックルするタイプのようです。サードダウンでの守備率とファーストダウンを更新された数でリーグワーストに近い数字が残っています、それなのにパス一回あたりの喪失ヤードはリーグ上位、ディープへの一発は貰わないようにクッションを取る代わりに短いのはフリーパス、それでもタックルミスをしない。2番手CBらしい記録が残っています。

 Bradley Fletcher 2009年ドラフト3巡指名、5年目。契約残り2年
16試合出場4試合先発(ニッケル)23ソロ8アシスト 1サック 1INT
 6-0 1/2で200ポンド、40ヤード4.47、ベンチプレス20回はCBとしては出色の数字です。ルーキーは主にニッケルで起用され2年目の2010年スターターとして16試合出場して75タックル4INT、しかし、11年4試合先発した所で右ACL断絶でIR入りし去年はCortland Finneganと2巡ルーキーJanoris Jenkinsがスターターで3番手4番手としてニッケル・ダイムで起用されました。
 スターターは1年だけで去年はCBとしてタックル数もスターター出場数もチーム4位、ACLの影響で本調子でなかった可能性も有るでしょうけれど、4番手の選手をスターター扱いで獲得した意図がどこに有るのかを考える必要があります。
 2010年の状態に戻ればスターターで通用するとしての獲得なのでしょうけれど、去年終盤4番手扱いのBradleyに大き過ぎる期待をするのは危険だと考えます。

 Brandon Boykin 2012年ドラフト4巡指名、2年目。契約残り3年
16試合出場4試合先発(ニッケル)29ソロ2アシスト 1サック
 5-9 1/2で182ポンドとサイズが無いのをスピードで補う小型CB。ゾーンでQBが投げる時点での位置取りが悪くどう頑張っても追いつけないような未熟な部分が見られます。
 スターターとして使うにはサイズが無いですし、ニッケルだとゾーン下手(サイズから考えればバンプも上手くはないでしょう)が問題です。カレッジでは外でも内でも出来る万能CBだったのですけれどNFLレベルに適応出来るかが2年目の今年試される事になります。

 Curtis Marsh 2011年ドラフト3巡指名、3年目。契約残り2年
15試合出場 11ソロ1アシスト
 高校時代はRBとCB兼任、カレッジではRBでしたが3年生からCB専任になり6-0 1/2で197ポンド40ヤード4.42を記録しています。これまで2年はCBとしての経験不足を考えても育成の2年間でした、そろそろ試合に出て良いプレイが出来ないようならカットの危険が有ります。
 幸いCaryのキャンプ不参加中はファーストチームとして抜擢されています。Boykinをニッケルで固定したと考えれば他に居ないから当たり前と言えば当たり前なのですけれど、新コーチ陣から期待されているのは感じているでしょう。
 CBとしてのプレイは縦から横への切り替えが悪い事とランプレイで簡単にピックされてしまう(やる気がないようにすら見える)のは問題です。相手がどのタイミングで曲がるのかが読めていないので後手後手に回る場面が目立ちます。
 
 Jordan Poyer 2013年ドラフト7巡指名、ルーキー。契約残り4年
 APのオールアメリカンに選ばれたのですが7巡まで残りました。6-0 191ポンドで40ヤード4.54とサイズを考えれば致命的に遅いわけでは有りませんが速くは無いです。未成年でバーに入ってトラブルになったりした素行面の問題、ゾーン専用でマンカバーだとターン後の再加速に問題が有ると見られている点、この3点が評価を落とした理由でしょう。
 卒業に必要な単位が取れていなかった為にミニキャンプなどを欠席しています。その為にNFLレベルでどれくらいやれそうなのかの寸評が入ってきません。やっと勉強から開放されてチーム指定のホテルに入り他のルーキー達とトレーニングを始めた所です。
 7INTを去年記録していますし、外で使うよりもニッケル・ダイムバックとしてフリーの状態でボールを狙わせるような使い方が良さそうです。

 Brandon Hughes 2009年ドラフト5巡指名、5年目。契約最終年
16試合出場 9ソロ1アシスト
 Poyerと同じOregon State出身で5-10 1/2で185ポンド、40ヤード4.40を記録しています。SDに指名されますがプレシーズンゲームで膝の痛めてIR入り、2年目はファイナルカットで解雇されています。その後NYGのPSに拾われ11月に53人枠と言う形で加入しています。その後はSTやダイムバックとしてたまーに試合に出てくる控えDB(一時期FSやってました)として起用されています。
 今回初めてデータを探してスカウティングコンバインの40ヤード4.40(速報値4.38)のスピードが有るのを知りました。ルーキー時の膝の怪我でスピードが落ちたのかもしれませんが、Eagles加入後のプレイでそういう速さを感じた事が無いので驚きました。
 STとしては去年チーム3位のタックル数など仕事をしています、DBとしては出て来る度にボールが飛んでこない事を祈るようなプレイでした。

 Treverd Lindley 2010年ドラフト4巡指名、2年目。契約残り2年(多分RFA)
 去年はキャンプでカットされたまま浪人していました。とにかく縦のスピードが無くまっすぐ走るだけで抜かれてしまう見ていられないプレシーズンゲームを今でも忘れられません。
 5-11 183ポンド40ヤード4.53で走っているのですけれど、4.6とか4.7程度にしか見えません。CBとしてはスピードが無さ過ぎて正直無理でしょう。カレッジではバンプ得意で押さえ込んでからのショートエリアカバーを得意としていたようですが、ホールディングにうるさいNFL+当時のシステムがバンプをさせ無かった事で真価を発揮できずにいます。
 バンプ多用のシステムで生き返るかもしれませんが、Billy Davisがバンプさせるのかは不明です・・・

 Eddie Whitley 2012年ルーキーFA、2年目。契約最終年(ERFA)
 DALのルーキーFAでキャンプでカットされSFのPSに居ましたが解雇され12月にPSとして加入しています。6-0 191ポンドで40ヤードは4.39を記録しています。
 FSとしてプレイしていたようですが、EaglesではCBとして練習をしています。しかも、OTAの間セカンドチームに大抜擢されていると言う情報が有ります。上でも書きましたが、選手層が薄くライバル不在での抜擢ですけれど、ルーキーFAで既に3チーム目の流れ者に対する扱いとしては破格でしょう。
 
 
 スターター候補ですらろくにスターター経験が無く、バックアップに関してはまともにCBとして試合に出た事すらない選手ばかりです。この薄いデプスでどうやって試合するのか考えただけで不安になります。
 CaryとBradleyがスターターとして機能してBoykinにMarshらがニッケルで成長を見せる。ベストの形を想像すればそれなりのユニットになりますけれど、客観的に見ればリーグでも下から5番以内には入る弱いCB陣と評価されるでしょう。
 余程パスラッシュが機能するか、フロント7がランをしっかり止めてS陣がCBをフォローする形にならなければ相当な苦戦をする事になると思います。DRCとNnamdi Asomughaを出してまで再編成したCB陣が機能しなければフロントは致命的なミスをした事になります。

Coleに適正はあるのか

2013-06-19 07:25:00 | イーグルス
 3-4OLBはこれまでのパスラッシュDEがコンバートされてきます。Billy Davisの傾向を考えてもパスラッシュ要員2名を置くでしょう。チームで最もタレントの集まっているポジションでもあり、コンバート出来るのかが不安なポジションでもあります。

ロスター枠4スターターTrent Cole  Conner Barwin
バックアップ Brandon Garham 
当落線上 Phillip Hunt  Emmanuel Acho
カット濃厚 Chiris McCoy  Everette Brown

 Trent Cole 2005年ドラフト5巡指名、9年目。契約残り5年
16試合出場16試合先発 24ソロ16アシスト 3サック
 7年間で68サックを記録してきたチームの顔も去年は3サック、スピードが落ちてきたのも事実ですが、それ以上にワイドナインの大外を回るだけの単調な動きを強要された事が問題だったのでしょう。
 OLBが出来るのか、ドラフト時の評価として235ポンドでDEやるには細いが3-4OLBではバックペダルなどパスカバーに問題が有る。つまり、235ポンドの時ですら前にしか動けないと評価されていた訳です。実際ゾーンカバーで下がるのは反対側のJaqua Parker(元LB)でColeはあまり下がっている場面の記憶が有りません。
 まあ、Coleを入れて後ろ向かせるのは人材の無駄遣いなので素直にパスラッシュを大外へのランディフェンス要員として起用するでしょう、大きな心配は要らないのかもしれません。
 来年まで6ミリオン前後、その後3年は10ミリオンを超す契約です。余程頑張らなければカットか契約見直しとなるでしょう。

 Conner Barwin 2009年ドラフト2巡指名、5年目。契約残り6年。
16試合出場16試合先発 35ソロ9タックル 3サック
 6年36ミリオンの大型契約でやってきました。2011年11.5サックと才能を開花させましたが、去年はパスカバーに回される事が増えるなど3サックに終わっています。3サックの選手に大型契約を与えたのが正しいのか間違っているのかフロントの判断能力が問われる事になるでしょう。
 6-3 1/2で268ポンド、コンバインでは4.71だった40ヤードですがプロデイでは4.47で走っています。スリーコーン6.87、垂直飛び40インチと当時256ポンドだった事を考えても凄い運動能力の持ち主です。
 11.5サックを記録した2011年に戻れるのか?これがBarwinに対する最大で唯一の問題点です。HOU3-4で実績が有りますからシステム的に問題は有りません、3サックに激減した理由がWLBからSLBに変わった事だけなのか、怪我などがあったのかは分かりませんが契約は10サックを期待するだけの金額を支払う事になります。

 Brandon Graham 2010年ドラフト1巡指名、4年目。契約残り2年(2015年の契約はオプションになっています、チームと選手どちらに権利があるのかは分かりません)
16試合出場6試合先発 30ソロ 5.5サック
 1年目にACL断絶の怪我を負い2年目は事実上全休、期待外れの烙印を押される寸前でしたがJason Babin退団でチャンスを貰うとスターター6試合で4サックと実力を見せました。
 OLBが出来るのか?これは高校時代全米No1MLBと言う評価を貰っていた(当時250ポンドでリクルートポジション1位)事から考えれば出来るでしょう。プロ入り後の動きを見てTEのカバー出来るとは思いませんけれど、ショートエリアならゾーンをしているフリ位やると期待します。
 3-3-5ニッケルの時に入ってきてパスラッシュとカバーをやらせると面白いのかもしれません。

 Phillip Hunt 2009年ルーキーFA、3年目。契約最終年度(RFA)
13試合出場 8ソロ 1サック
 CLEのルーキーFAでしたがカットされカナダCFLへ、そこで活躍してNFLに帰ってきました。6-0 1/2 248ポンドで40ヤード4.75、スリーコーン6.91、垂直飛び41インチ。この垂直飛びは凄い数字です。
 パスラッシュでサックまで行かないもののQBにプレッシャーは掛けられる。程度のローテーションメンバーなのですが、カレッジではOLBが本職でしたし3-4OLBの方が適任かもしれません。ただ、NFLレベルでLBをやるスピードが有るかどうかは微妙です。
 
 Emmanuel Acho 2012年ドラフト6巡指名、2年目。契約残り3年
 CLEに指名されましたが足の怪我でIR入りして今年トレードで入団しました。6-1 1/2 238ポンドで40ヤード4.64、LBのポジションは全部出来るそうです。ILB向きとの評価も有るのですけれど、現在はOLBで練習をしていると言う情報があります。
 STとして優秀と入団時に地元紙に有りましたから、LBのバックアップ兼ST要員なのでしょう。

 Chiris McCoy 2010年ドラフト7巡指名、1年目。契約残り3年(RFA)
 MIAに指名された後、カットと契約を繰り返しHOU,PIT,CFLを経由して今年契約しました。3-4チームを渡り歩いていますし適性は有るのでしょう。
 6-3 261ポンド40ヤード4.70を記録、この選手もST要員と見られています。

 Everette Brown 2009年ドラフト2巡指名、4年目。契約残り2年
 CARの元2巡指名ですが2年間で先発3試合に終わりカット、SDでも3試合出場に終わり、去年はDETと契約後カットされ所属なしで過ごしています。
 ACCのMVPを獲得したりカレッジでは素晴らしい成績を残しています。
 ミニキャンプのレポートに名前が出てきていませんし、サードチームなのでしょう。


 ColeがWLB、BarwinがSLBでGrahamがSLBのセカンドチーム、WLBにはAchoが入っていたとミニキャンプの記事にありました。上位3人はどこに配置されるかは別としてロスター入りは安泰です。外れる可能性としてはColeをトレードで放出する可能性となります、今年のキャップヒットよりもゴーストの方が大きいためにキャップスペースを2ミリオンほど潰してしまうのですが、まだ20ミリオン程度キャップを残していますから放出可能です(来年以降に残したキャップを繰り越せるので無理に使う必要は無いのですけれど)3-4適性が低そうなColeを出してBarwinとGrahamのスターター、結果を出しそうなのはColeをバックアップに下げる事が上手く行くかもしれません。ただ、4-3兼用となるとColeは外せませんから余程良いオファーがなければキープするでしょう。
 4番手はSTでも使えるAchoとパスラッシュ力の有るHuntの争いだと思います。ここはILBの当落線上Casey MatthewsやJason Phillipsと8.9番目のLBを争うのでしょう。STやILB,OLB両方出来る汎用性でAcho、Matthews有利かもしれません。

 3-4ならDL6人LB8-9人(ST要員込み)だと思うのですが、4-3兼用の場合にどういう数を残すのかが分かりません。同時に、Chip Kellyのハイテンポオフェンスの犠牲者になるディフェンスのスタミナを考えてディフェンスを多めに残すのか、Chipのミスマッチを作るオフェンスの為にレシーバー陣を多く残すのかなど全体としての割り振りも今年はやってみなければ分からないです。

スターターはほぼ確定済み

2013-06-17 07:47:00 | イーグルス
 これまで4-3でのLB3ポジションの選手はILBにコンバートされる事になります。OLBがパスラッシャーなのでTEの面倒はILBが見る事になるのでしょう。3-4経験者のDeMeco Ryansはすぐにアジャストするでしょうし、Mychal KendricksとJamar Chaneyのどちらかがコンビを組むのでしょう。ランならChaney、パスカバーならKendricksでしょうか、状況次第で入れ替えるのか、固定するのかプレシーズンなど見て行きたいと思います。

ロスター枠4スターターDeMeco Ryans  Mychal Kendricks
バックアップ Jamar Chaney  Casey Matthews
PS Jake Knott
カット濃厚 Jason Phillips


 DeMeco Ryans 2006年ドラフト2巡指名、8年目。契約残り3年
16試合出場16試合先発 86ソロ27アシスト 1サック 1INT
 アキレス腱断絶やチーム内の配置転換で2010,11と2年不振でしたがトレードで復活しました。ワイドナインシステムでランが全く止まらなかった2011年から大きく改善されました。プレイの読みが素晴らしく、どこで待てば良いのかを分かっているベテランの経験の深さを発揮してます。
 3-4ILBに戻っても問題は無いでしょう。HOU時代の3-4経験、DLが1枚少ない分リードブロックの処理が4-3MLBと3-4ILBの大きな違いになるのですけれど、ワイドナインで毎プレイOGが飛び込んできたのに比べれば楽でしょうから。

 Mychal Kendricks 2012年ドラフト2巡指名、2年目。契約残り3年
15試合出場14試合先発 58ソロ17アシスト1サック
 4-3WLBがベストポジションでしょう、5-11で239ポンドとサイズが無いのは3-4ILBとしては厳しいかもしれません。凄い筋肉ですし、高さが無い割に重いのですけれどOGに拾われまくった去年のプレイを見るとILBには向かない気がします。
 TEのカバーを担当する事が予想されます。去年SLBだった時のカバーを見ると40ヤード4.47のスピードやスリーコーン6.68のクイックネスよりも高さの無さとマンカバー技術の未熟さの方が目に付きました。3-4への変更で一番問題になるのはKendricksになる可能性が有ると考えています。

 Jamar Chaney 2010年ドラフト7巡指名、4年目。契約最終年度
14試合出場5試合先発 17ソロ7アシスト 
 2011年はSLBとMLBで全試合先発したのですけれど、去年はスターターの座から下ろされました。Stewart Bradleyの陰に隠れ、Ryansに押し出され、本来のMLBでなかなか使ってもらえません。3-4への変更はILBが2人になりますし、スターター奪還のチャンスになるでしょう。
 6-0で242ポンド40ヤード4.54と実はKendricksと1インチ3ポンドしか違いません。それでもランディフェンスに関してはKendricksよりも安定感が有ります。パスカバーだと全く持ってお話にならないのですが・・・3-4ILBの適性はChaneyが上だと考えているのですけれど、TEカバー担当と言う点では大きく劣ります。

 Casey Matthews 2011年ドラフト4巡指名、3年目。契約残り2年
16試合出場1試合先発 10タックル1アシスト
 Oregon大出身と言う事でChip Kelly加入を喜んでいるようですが、ILBとしては4番手でST要員なのは変わらないでしょう。
 去年は少し良くなってきた印象を持ちますが、まだLBとして試合に出てくるようなプレイでは有りません。

 Jake Knott 2013年ルーキーFA、ルーキー。契約残り3年(RFA)
 ドラフト6-7巡候補だったのですが、肩の怪我の影響なのかドラフトから漏れました。6-2で243ポンド、40ヤード4.84の数字だけ見るとランストップ系ILBになるのでしょう。
 
 Jason Phillips 2009年ドラフト5巡指名、5年目。契約残り2年
16試合出場2試合先発 18ソロ4アシスト
 BALの指名ですし3-4適性は有るはずです。ただBALでは2年間で9試合5タックルの記録しか残していません。3年目の2011年ファイナルカットでは残ったもののシーズン開始後すぐカットされCARに拾われています。
 6-1で240ポンド、40ヤード4.60がドラフト時のデータです。STで使えるようなのでロスターに残る可能性は低くは無いと思います。


 RyansとKendricksは確定、Chaneyも普通に3-4に馴染めば3番手だと思います。4人目にMatthwesかPhillipsどちらが入るか?と言う争いになるのでしょう。LBのバックアップはST枠も兼ねますしOLBやDBと競争で選ぶかもしれません。そう考えるとSTで良い仕事が出来ないChaneyカットの可能性も有りそうです。
 Oregon出身でMatthewsを贔屓するのかしかいのか、STリーダーのAkeem Jordanと再契約しませんでしたから(KCに移籍)STも作り直しでしょう。OLBを考える時にSTの事はもう一回考えます。