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実績の無い若手たち

2013-06-16 07:31:00 | イーグルス
 3-4DEにもパスラッシュを求めるBilly Davisシステムですし、置石系ランストッパーは選ばないと考えます。ある程度のフットワークを持ち、前に出る足が無い選手はカットされるでしょう。
ロスター枠4か5スターターFletcher Cox  Cedric Thornton
バックアップ Clifton Geathers  Vinny Cully  Bennie Logan
PS Joe Kruger  David King
カット Issac Remington  Damion Square  Daryell Walker

 Fletcher Cox 2012年ドラフト1巡指名、2年目。契約残り3年
15試合出場9試合先発 32ソロ7アシスト 5.5サック
 1巡指名の期待に答えDTの位置から5.5サック、300ポンド級で40ヤード4.79の速さを見せてくれました。
 3-4DEでどうか?6-4で腕の長さ34インチとよりサイズの大きいOTの前に立ってもサイズ負けはしません。フットワークも十分に通用するでしょうし大きな問題なくコンバート出来るでしょう。
 ただ、まだまだ腕の使い方は成長が必要です、良いOGが対面だとコントロールされてしまう試合が有りました。ワイドナインよりも集団としての動きが求められるでしょうし、ランディフェンスの強化も重要です。それでも不安よりも2年目の成長の期待の方が大きいです。

 Cedric Thornton 2011年ルーキーFA、3年目。契約残り2年
16試合出場 19ソロ8アシスト 1サック
 1年目はキャンプは生き残ったものの、開幕戦の前にカットされてPS暮らし、去年はプレシーズンゲームで40ヤード走ってタックルするスーパープレーで注目を浴びました。良いモーターを持つDTと言う印象なのですが、パスラッシュで切り込むという感じではなく、持続的に良いスピードが出せる大型選手、と言うのが持ち味なのでしょう。
 3-4化でLDEのファーストチームに抜擢が予定されています。押しも押されもしないのが去年の印象です、6-4で309ポンドDEとしては大型になりますしランディフェンスを中心にQBを追いかける足のあるDEと言うシステムに沿った選手だと思います。
 4-3DTのままでも、今年開花する事を期待される選手でした。3-4DEに変わった事でファーストチームに入り期待通りの成長を見せてくれる事を期待します。

 Clifton Geathers 2010年ドラフト6巡指名、5年目。契約最終年度
8試合出場 3ソロ2アシスト 1サック
 INDからトレードで加入しました。6-7 325ポンドの巨人で去年INDで3-4DE8試合の出場経験が有ります。が、5タックルですしDEとしてよりもST専用に近かったのでしょう。
 Thornton不在の時にはファーストチームに入っていますし混戦のLDE争いで2番手と推測します。CLEにドラフト指名され、MIA,SEA,DAL,INDと既に6チーム目なのはサイズなど素材として興味は引くもののフィールドでそれを発揮できないのでしょうね。INDでDEとしてのプレイを少しだけ見ましたが、足取りがバタバタしていてサイズを持て余している様に見えました。フットワークを磨く事が必要でしょう。

 Vinny Curry 2012年ドラフト2巡指名、2年目。契約残り3年
6試合出場 8ソロ1アシスト
 典型的な4-3DEなのですが、バルクアップする事で3-4DEにコンバートしようとしています。6-3 280ポンドと数字だけ見れば3-4DEっぽくなりましたが腕の長さ32インチ等ギャップコントロールをする3-4DEには少し厳しいです。
 元々が鋭さよりも押し込むパスラッシュの選手ですしパワー型なのは3-4でも力を発揮しやすいのかもしれません。スターターになると言うよりもサードダウンで出てくるDLと言う扱いになるはずです。
 
 Bennie Logan 2013年ドラフト3巡指名、ルーキー。契約残り4年
 3-4DEとしてミニキャンプではサードチームに入っていたようです。Coxを除けば実績の無い若手揃いのDE陣ですし、セカンドチームに入ってくるかと思っていたのですがサードチーム止まり、少し残念です。3巡指名ですしカットは出来ませんがDE5人置くかは微妙でしょう。NTを兼任出来そうなのはLogan位なのでDEとNT両方のバックアップとして残す事になると思われます。
 腕の長さとフットワークから考えればNTよりもDEで使いたくなるでしょう。下半身を鍛え上げて来年以降にNTに回す事も考えられます。とりあえずはDEでセカンドチーム昇格しない事には試合に出る事が出来ません。

 Joe Kruger 2013年ドラフト7巡指名、ルーキー。契約残り4年
 6-7の大型DEですが、270ポンドと軽量でDEとOLBどちらでも育成出来ると考えられています。現段階ではDEとしてバルクアップ中と言う情報が入っていますし、1年目からロスターに入って試合に出るような感じではなさそうです。
 大型選手を好むChipですし、努力すれば来年以降ロスター入りの可能性もあるでしょう。

 David King 2013年ドラフト7巡指名、ルーキー。契約残り4年
 Krugerよりも即戦力型と見られていてサードチームに入って練習をしているようです。言い換えるとサイズや運動能力的に特筆する部分が無くて伸びシロが少ないのかもしれません。6-4 275ポンドで40ヤード4.70は速さは有りますけれど普通のDEサイズです。

 Issac Remington 2013年ルーキーFA、ルーキー。契約残り3年(RFA)
 Oregon大出身でChipのコネ枠になります。6-5 1/2で298ポンドと3-4DEとしては大柄な方ですし、ドラフトのデータではDT扱いになっています。
 飲酒運転で4年生後半出場停止を貰っています、なんでChipが呼んだのかよく分からないです。

 Damion Square 2013年ルーキーFA、ルーキー。契約残り3年(RFA)
 Alabama大出身で6-2 293ポンド、ドラフトされるかどうか程度の評価は得ていました。AlabamaからはOLコーチJeff Stoutlandが加入していますし、推薦を受けたのでしょう。7巡指名の2人を追い抜ければPS入りの可能性は有ると思います。Alabamaで3年間スターターはそれなりの能力を持っているはずです。

 Daryell Walker 2013年ルーキーFA、ルーキー。契約残り3年(RFA)
 トライアウトで入ってきました。毎年1000人近いデータが有るドラフトサイトの検索に掛からない時点で相当の無名選手です。6-6 285ポンド、29試合出場79タックルで2.5サック。通算で2.5サックだと相当にパスラッシュ力の無い選手なのでしょう・・・


 2年目のCoxが9試合だけで他の選手は誰もスターターとして試合に出た経験が有りません。1巡指名の大器Coxは良いとしても逆側のDEは誰が入っても経験不足、逆にOLBはプロボウル級3人が2つの椅子を取り合う、ちょっとチームの作り方に疑問を持ちます。
 HCもDCもシステムもすべてが変わったので若手に切り替えるのは良いのですけれど、Thorntonが3-4DEで機能しなかったら(カレッジ時代3-4DEだったそうです)システム崩壊の原因になりかねない大きな弱点となるかもしれません。

 3-4だけでなく、4-3も使う。その際はDEにTrent ColeやBrandon Graham、Conner BarwinのOLBコンバート組が入ってくるでしょう。そういう点から考えると更にDLの人数を減らしても良い様な気がします。Loganなんかは4-3の時のDT要員としての方が良い仕事が出来そうです。
 また、3-3-5ニッケルではCole,Cox,Thorntonだったようです。ColeがLTの前なのか外なのかで3-3-5か2-4-5に近いのか評価も変わってきますが情報が有りません。個人的にはCole,Cox,Antonio,GrahamかBarwinのDLにDeMeco RyansとMychal KendricksがLBの4-2-5ニッケルがベターだと考えています。

AntonioよりLoganに期待したい

2013-06-15 07:06:00 | イーグルス
 ディフェンスのロスター予想の前にBilly Davisがどういうディフェンスをするのかを2005-6のSF、2009-10のARI、4年間DCで何をしてきたのかを見てみます。
 SF時代は2005年は3-4中心、6年は4-3を多く使った印象。ARIでは2年間3-4中心の記録(個人のタックル数など)が残っています。
 2005年のSF、2009-10年のARIで3-4を使った時の特色はDEのサックが多い事でしょう。通常3-4と言うのはOLBがパスラッシュを担当する物ですが、SF時代はBryant Youngが8サック、ARI時代はDarnell DockettとCalais Campbellが5から8サックを記録しています。これは3-4らしからぬ数字です。
 また、OLBもSF時代はAndre Carter(逆側はパスラッシャーではなく当時リーグのベストTEカバーマンだったJulian Peterson)ARI時代はClark Haggans、Chike Okeafor、Joey Porterとパスラッシュ重視の布陣でした。と言う事はOLBがパスラッシュするのは3-4として当然の事で、その上にDEにも2ギャップをコントロールする事と同時にQBへのプレッシャーを掛けさせる仕事をやらせると言う事になります。
 そして、SF時代はAnthony Adams、ARI時代はBryan Robinsonと300ポンド程度のNTとしては軽量な選手を起用しています。この布陣でランどうやって止めたの?と言うか、3-4のDLに必要な2ギャップでOLをコントロールする仕事が出来る面子には見えません。ラン成績だけを見ると良かったり悪かったりですからシステム的に致命的な欠陥にはなっていないように見えます。
 NTにそれほど重さは求めない、DEにもパスラッシュをさせる、OLBはパスラッシャーを起用。と言う布陣がDavisの特色でしょう。これでChipがDB4人にランサポートよりもパスカバーを重視させたいと発言しているのですから、ILBのランディフェンスでの負担の大きさは半端なものではないでしょう。
 そこら辺を考慮しながらディフェンスのロスターをこれから考えて行きます。

 3-4への移行の為にSFからIssac SopoagaをFAで獲得しました。年齢的に峠は越えているでしょうけれど、NT経験は十分ですし次世代のNTが育つまでのつなぎとしては十分です。Bennie LoganがNTなのかDEなのか良く分からないのですけれど、とりあえずDEで考えておきます。
ロスター枠2 スターター Issac Sopoaga
バックアップ Antonio Dixon

 Issac Sopoaga 2004年ドラフト4巡、10年目。契約残り3年
16試合出場9試合先発
 6-2で330ポンドとNTらしい体躯の持ち主です。最近4年間は常に16試合出場と激務のNTでタフな仕事をしてきました。80試合スターターで出て通算7.5サックですしパスラッシュは期待出来ません。
 典型的なランを止めるアンカーとしてのNTです。Davisのポリシーには反する気もしますが、NTにサックを求めている訳ではないですから330ポンドのSopoagaを加えるのは300ポンドDTよりも安定感と言う点で良いのではないかと思います。

 Antonio Dixon 2009年ルーキーFA、5年目。契約残り2年
3試合出場
 WASのキャンプに参加したもののカットされ拾ってから2010年には10試合スターターで出るなどドラフト時4-5巡候補の能力を発揮します。しかし、上腕3頭筋の怪我で11年は4試合出場に終わり去年はキャンプでカットされINDに拾われて2試合に出ますが結局カットされてEaglesに戻ってきています。
 6-3で332ポンド、チームのディフェンス陣ではオフィシャルサイトでの最重量となります(実際の体重とは限らないですが)個人的には前に出るパスラッシュとOLのポケットを壊す動きを評価するのですけれど、NTとしてランストップで使う事になるようです。これまでのプレイを見てギャップを受け止めるような動きを見せた記憶が無い(もちろんランディフェンスもしているのですけれど、上手くやっている気がしない)です。4-3のDTがベストではないかと思います。

 LoganがNT出来るのか?NTとDEどっちで育てるのか。これは分からないです。309ポンドの体重よりも下半身の強さが有るかなど個人的な身体能力が重要でしょう。4-3DTとしてのカレッジ動画を見るとフットワークは悪くないですけれど、前に出ると言うよりもボールをしっかり追う選手の印象です。手を抜かずに走れるというモーターの良さを感じる反面、NTのように受け止めて動かない選手の印象も無いです。
 上記しましたが、DavisはNTに重さを要求しません(もちろんアンカーとしての働きはさせます)LoganにNT適性が有るならばSopoagaがスターターでLoganが将来のNTとして育成されるのでしょう。個人的にはこの道を進む(NTが出来る素材である)事を期待しています。

Peters逮捕

2013-06-13 18:57:00 | イーグルス
 Jason Petersがハイウエイを暴走して逮捕されました。最初drag racingの文字を見たときはマリファナでもやって運転してたのかと思ったのですが、改造車のレースの事だと気が付いまあ一安心しました。
 Petersは元々車好きでして、自宅には6台以上の改造車を持っている事で知られています。drag racingとは爆発的なエンジンやそれに耐える車体にタイヤを装備して最高速度や爆発的な加速を競うものなのですが、それを公道でやった為に逮捕されたようです。
 薬物使用で逮捕よりはましなのですけれど、出場停止のような処分がNFL本部またはチームから出される可能性は有ります。また、Chip Kellyのトレーニング・栄養学チームから10時間は寝ることを義務付けられている今年からのチーム規定に深夜車を暴走させた事で反している事が判明した事も問題になるかもしれません。
 チームとしては、去年Peters不在の間穴を埋めたKing DunlapはFAでSDに移籍しましたが未来のLT候補Lane Johnsonが居ます。2年後Petersの契約が切れた後のLT Lane、RT Dennis Kellyの形が開幕後見ることになるかもしれません。


 DeSean JacksonがトレーニングキャンプまでにスターターのQBを決めて欲しいと言ったそうです。その発言の最後にMichael VickでもNick Folesでも良いけれど決めてもらった方がやりやすい。とフォローしましたけれど、Vickのキャンプまでに俺を選べ発言に同調したものでしょう。DeSeanとLeSean McCoyは常にVick指示を打ち出していますし、Vickから頼まれて早くQBを決めろと言うVick発言に対してChip Kellyが、今はその時間ではないと言う指摘に対して選手はVickを指示している、と言う意思表示の為の発言だと思います。
 正直、Chipはこう言う発言を嫌うコーチでしょう。そうでなくてもミニキャンプ中にファーストチームから降ろされたと文句を言って、その後和解をアピールする記者会見をしています。そういう意味でもChipのこれまでの実績ではなく、現段階の能力や戦術理解を重視すると言うやり方が気に入らない可能性も有ると思います。
 個人的にはVickがいつまでもお馬鹿で沈んでいくのは良いけれど、DeSeanはそれに付き合わないで欲しいと思っています。

7人目からが弱過ぎる

2013-06-12 19:39:00 | イーグルス
 Howard MuddのゾーンからChip Kellyのゾーンへ同じゾーンブロックでもやり方は変わりました。横に流しながら穴が開くのを待つMuddから人数のミスマッチを作る為に横に移動するゾーンへと変化する事になります。

ロスター枠8から10スターターJason Peters  Evan Mathis
Jason Kelce  Todd Herremans  Lane Johnson
バックアップ Dennis Kelly  Allen Barbre
Cのバックアップ争い Dallas Reynolds  Matt Tennant  Julian Vandervelde
若手次第 Danny Watkins
PSまたはカット Matt Kopa  Nate Menkin  Nic Purcell
Kyle Quinn  Matt Tobin  Ed Wang

 Jason Peters 2004年ルーキーFA、10年目。契約残り2年
アキレス腱断絶で全休
 バスケとしていてアキレス腱断絶の怪我を負い、歩行器が壊れてもう一回手術をする事になりました。しかし、去年の12月にはトレーニングが出来る状態でチームがプレイオフに出るなら1月からでも復帰のプランがあったようですから開幕までに完治と計算して良いでしょう。完治と言っても後遺症が出る事の多いアキレス腱ですし、オールプロに選ばれた2011年のようなプレイが出来るかはまだ分かりません。
 怪我が無ければオールプロ4回のリーグを代表する実力者です。現在練習では十分に動けているようですが、押す押されるを支える軸としてのアキレス腱がフルコンタクトの練習でどう影響するのか、トレーニングキャンプからプレシーズンゲームでの動きとパワーはチェックする必要があります。

 Evan Mathis 2005年ドラフト3巡指名、9年目。契約残り4年
16試合出場、16試合先発
 Muddシステムで開花するまでバックアップ、スターターになると怪我をする、を繰り返してきました。Eagles入団後は怪我無く来ましたが、キャンプ中に足首の手術をしています。
 フットワークが売りでゾーンブロックのLGが天職なのでしょう、横に大きく開くChipのシステムでもMuddの時と同じように良いプレイが出来るでしょう。
 バックアップ生活が長かったのですが、いつの間にかプロボウルに選ばれないのが不思議な選手。と言われるようになりました。

 Jason Kelce 2011年ドラフト5巡指名、3年目。契約残り2年
2試合出場2試合先発
 ルーキーでスターターを奪いましたが、2年目は2試合目にEd Reedの悪質なヒットを受けて右ACL・MCL断絶でIR入り、現在も完治はしていません。トレーニングキャンプでは普通に練習出来るようですが無理はして欲しくないです。
 やや小型で機動力重視のCです、ゾーンブロックで動かすには最適のフットワークを持っています。パワーで押し勝つ事は少ないのですけれど、押し負けて潰される事は少ないです。
 
 Todd Herremans 2005年ドラフト4巡指名、9年目。契約残り4年
8試合出場8試合先発
 9週目の試合中ジャンプして味方を飛び越えた後着地で足首をひねって靭帯損傷と骨折でIR入りしました。
 RTとして2年プレイしましたが、RGにコンバートされます。足首の怪我の前からフットワークの衰えが見えましたし、Gに戻すのは延命措置としても悪くないと考えます。
 カレッジではLT、その後LT,LG,RTとコンバートを繰り返しました。ややパワー不足の選手だったのですが、パワーアップに成功しています。これまでに膝や腰を手術していますし年齢的にもピークは過ぎてしまった可能性は有ります。

 Lane Johnson 2013年ドラフト1巡指名、ルーキー。未契約
 1巡4位指名のルーキーがミニキャンプ後半RTのファーストチームに入りました。このままRTのスターターとして育成されるのでしょう。シニアボウルとスカウティングコンバインで大きく評価を上げた選手なのですが、カレッジでのプレイを見ても対面を圧倒していますし大きな心配は要らないでしょう。
 ただし、TEからRTで1年、LTで1年と2年しかOLでのプレイ経験が有りません。コンバインで見せた抜群の身体能力は別としても、技術・経験と言う点で未熟なのは仕方が無いです。NFLレベルに慣れるまで時間は掛かるでしょう。
 ゾーンに対しては素晴らしいフットワークを持っていますから大きな問題は無いと考えます。RTに必要なパワーがNFLレベルで通用するのか、この点だけが問題になりそうです。

 Dennis Kelly 2012年ドラフト5巡指名、2年目。契約残り3年
13試合出場10試合先発
 ルーキーでしたがDanny WatkinsからRGのポジションを奪い、Herremans負傷の後はRTのスターターを勤めました。
 6-8の巨大なサイズなのですが、その分フットワークが良くない点とパワーがいまいちなのは課題です。OTとしてQBを守らせるのがベターでしょう。フィジカルに関しては1年目から2年目が一番伸びると言いますから、どれだけ成長しているのかが今後の起用法に関わってくるはずです。
 1巡指名のLane相手にミニキャンプ終盤までファーストチームを譲りませんでした。これはChip以下の新コーチ陣にそれなりの評価を受けていると考えて良さそうです。ただ、ゾーン向けではないでしょう、フットワーク面を見てもランブロックで足を動かすよりも、パスプロテクトで守るタイプの選手です。

 Allen Barbre 2007年ドラフト4巡指名、7年目。契約残り2年
2012年ど出場なし
 GBでドラフト指名され3年間で7試合に先発、その後SEAでの3年間はスターターで出ていません。キャリアのほとんどをバックアップ兼ST要員として過ごして来たのでしょう。2009年にスターターで7試合使われた時はRTでプレイしていました。
 今年のミニキャンプMathisが怪我で不在の際にWatkinsからLGのファーストチームを奪った事からバックアップ2番手としてロスター残留と評価しました。キャリアを考えても大きな期待をするべきではない選手なのですけれど、7番目以下のOLの層の薄さを感じます。

 Dallas Reynolds 2009年ルーキーFA、2年目。契約残り2年(RFA)
16試合出場14試合先発
 Kelceの怪我で3週目からCのスターターを勤めています。元々はAndy Reidの出身校BYUを常に1人はチームに置くと言うBYU特別枠の選手であり、Chip体制で保護が無くなればそれほどの選手ではないと考えるのが普通でしょう。
 元々カレッジではOTでプロ入り後Cの練習もしていた、程度の技術です。去年はロングスナップが最後まで安定しませんでした。Kelceが帰ってきてReidも居ない、Cが出来る選手の中では出場経験は有りますけれど、カットされるかどうかは難しい所です。

 Matt Tennant 2010年ドラフト5巡指名、4年目。契約最終年
8試合出場
 NOでドラフト指名され、2012年に解雇されNEに移籍してキャンプに参加しますがカットされPSに居ました。その後怪我人が出てアクティブになるもののまたすぐにカットされ、10月からEaglesと契約をしていました。
 8試合出場のデータが残っているのですが、Cとして起用された記憶が無いのでST専用なのかほんの僅かバックアップとして出たのかもしれません。
 3年間で36試合出場で先発なし。基本的にローテーションしないOLですからSTでの起用が多かったのでしょう。去年ReynoldsのバックアップCだったのですが、BYU枠が無くなる今年どちらが上の評価かは分かりません。そういう意味でCのバックアップ争いに名前を入れていますが、ミニキャンプなどで記事になったのは見ていません。

 Julian Vandervelde 2011年ドラフト5巡指名、2年目。契約残り2年
出場なし
 ルーキー時にファイナルカットに残れずPSとして再契約、その後53人枠に昇格して1試合出場経験が有ります。去年もカットされTBの53人枠として引き抜かれましたがすぐにPSに落とされ、その後解雇されてEaglesのPSに帰ってきています。
 普通に考えるとロスターに残る選手ではないのですけれど、ミニキャンプでCのバックアップとして練習していると言う記事を見たのでいちよう入れておきます。ただ、ロングスナップはどこに飛んでいくか分からない状態ですし戦力になるかは疑問です。

 Danny Watkins 2011年ドラフト1巡指名、3年目。契約残り2年
11試合出場6試合先発
 元1巡指名ですが解雇の危機です。去年はルーキーKellyにスターターを奪われ、その後Herremansの怪我でスターターに復帰したと思ったら半年以上チームが決まらずにFA市場で売れ残っていたJake Scottにポジションを奪われました。
 元々がカナダ出身でラグビーをしていて、消防士などを経て短大に進学した時にフットボールを始めてプレイしたそうで、短大で2年Baylorで2年しか経験を持たずに1巡で指名されました。BaylorではLTを2年勤めていましたが、シニアボウルでOGとして評価を上げてドラフト時には1巡下位から2巡上位の評価でした。
 パワー平凡、フットワーク平凡、経験不足からなのか動きに無駄が多いです。社会人を経ている為に既に28歳ですがフットボールキャリアが短い為にまだ成長の余地は有るでしょう。Chip体制で元1巡でも関係なく評価をし直すと言う事ですから、若手に勝たなければカットの可能性があります。

 Matt Kopa 2010年ルーキーFA、1年目。契約残り2年
出場なし
 SF,MIA,NEのPSとして3年間過ごしてきましたが、去年の12月にNEのPSから53人ロスターに引き抜きました。しかし、アクティブになる事無くシーズンを終えています。
 Stanford大出身ですし、Chipが知っている可能性もあります。そういう意味での抜擢が無ければロスターに残るような選手ではないでしょう。

 Nate Menkin 2012年ルーキーFA、2年目。契約残り2年(RFA)
出場なし
 HOUのキャンプに参加していましたがカットされ、その後53人枠で契約しました。12月にIR入りするまでロスターに居たのですが、1試合もアクティブになっていません。あれだけの怪我人が出ても試合に出なかったのですから、評価は高くなかったのでしょう。ディビジョンⅢからのNFL入りですし、運動能力抜群で技術面に課題が有る選手なのでしょう。PSに落とさなかったのは他チームに行く事を恐れたのかもしれません。

 Nic Purcell 2013年ルーキーFA、ルーキー。契約残り2年(ERFA)
 ニュージーランド出身でラグビーをしていました、短大で2年フットボールをしてOregon大に転入予定でしたが、短大に入る前に社会人リーグで2試合に出た事がNCAAの規定に接触して転入が認められずプロ入りする事になりました。
 Oregon大に入る予定だったのが出来なくなったのをChipが責任を取って入団させたのか、Oregon大に入れる時点で実力を評価していたのがは分かりません。6-6で300ポンドとサイズは十分ですが、即NFLでプレイするような選手ではないでしょう。

 Kyle Quinn 2013年ルーキーFA、ルーキー。契約残り3年(RFA)
 Arizona大で2年スターターですから、2011年はNick Folesとコンビを組んでいたのでしょう。Pac12ですしChipが取ったのにはなにか理由が有る筈です。ただ、ミニキャンプなどで記事を目にしません。

 Matt Tobin 2013ルーキーFA、ルーキー。契約残り3年(RFA)
 Iowa大出身で2年間スターター、LTとLGでプレイしています。6-6 290ポンドのサイズは十分ですしPSに残れるかもしれません。

 Ed Wang 2010年ドラフト5巡指名、4年目、契約残り2年
出場なし
 2010年ルーキー時に6試合に出場しますがスターターでは有りませんでした。その後OAKを経て今年加入しました。ドラフト時は3巡程度の評価だったのですけれど、これまでその評価の働きは出来ていません。


 スターターの5人とKellyまでは良いとして、7番手以降の候補でスターター経験が有るのがReynoldsとBarbreだけの層の薄さは問題です。去年も大量放出して怪我人に泣きましたし、今年も同じ事を繰り返すのはどうなのかと思います。
 HerremansやKellyが複数ポジション出来るのですけれど、バックアップCも候補はたくさん居ますが実績が有りません。Kelceの膝が完治しない事を考えるとCの2番手を早めに固めて欲しいものです。
 
 横に広く使い、ディフェンスを混乱させるようなシステムですからフットワーク同様に頭脳面も重要になるでしょう。特に、真ん中を大きく空けてRBとQBが左右に割れるようなプレイの時にNFLレベルのLBが真ん中を割ってくるとブロックするのか、プレイブック通りに真ん中を空けて良いのかなど、個々の判断力が重要になりそうです。

ミニキャンプでの小ネタ

2013-06-11 08:30:00 | イーグルス
 地元紙の記者も休暇に入ったり、チーム全体動きが無いので記事が更新されない一ヵ月半に入りました。この間個人練習や選手同士での合同自主トレ、若手はトレーナーだけ付けてチーム施設で練習をしたりしています。

 スーパーボウル招致の為に115ミリオンを使って客席を1500増やし、オーロラビジョンと音響などを強化する工事を行う事を発表しました。すべてオーナーJeff Lurieのポケットマネーで支払うようです。リンクスは今年で丁度10年ですかね、まだ新しい球場なのですが、わざと席を作らない立見席(と言うか階段兼櫓)のスペースが有ったり席増やすならそこらへんだろうなあと言う無駄スペースが有ったりしますし、新築されたばかりのNY メットライフに比べると映像音響面が弱いのは事実です。NYでスーパーボウルが出来るならうちでやっても良いだろう、雪や寒さが開催できない理由でなくなるならばという事のようです。
 同時に、車や電車でのアクセスを良くする。と言う発表もありました。車で送ってもらった時も、川沿いのハイウエイからすぐでしたし、地下鉄は事実上スタジアム群直結になっていますからこれ以上何をするんだろう?と言う感じですけれど、地下道でゲートまで繋ぐとかやってくれるとありがたいです(毎年地下鉄の駅を探して帰り道さまよい歩くので・・・)


 Chris Polkはドラフト時222ポンド、去年のキャンプではRBではなくFBとしても練習をしていましたが、今年はFB使わない方針の為にRB選任に戻ります。スピード重視のシステムと言う事もあり15ポンド減量してスピードを増しているそうです。
 Felix Jonesと3番手争いをしているPolkですが、去年のプレシーズンではサードチーム固定と言った感じであまり良い所が有りませんでした。LeSean McCoyとBryce Brownに次ぐサードチームは去年と変わっていません。それでも、怪我が無ければ2-3巡候補だったのですから今年は良いプレイを見せてくれるでしょう。


 Brandon Boykinが良さそうと言う記事を目にするようになりました。基本的にOTAは取材陣入らないので、5月のミニキャンプから約一ヶ月ぶりの取材付き練習が先週有った訳ですが、そこでBoykinが良い動きを見せたようです。
 結婚式やら新居への引越し、さらには虫歯治療でOTAを全部休んだCary Williamに対する批判(またはやる気に対する疑問)が出ている分、3番手のCBになるBoykinに期待が集まると言う事だと考えています。
 去年のプレイを見る限り4巡指名で適切だったと思うのですが、ドラフト時は2-3巡候補でした。サイズの無さをリターナーとしてもトップクラスと見られていたスピードでカバーするカバーマン、そう言う評価でした。実際はリターンでのスピードは平凡でカバーはマンだとパワーに押し負けゾーンだと反応が悪い、スターター昇格を期待する記事を読んでもピンと来ません。
 ですが、地元紙べた褒めなのを見ていると、今年のシステムにマッチしているのかオフのトレーニングでフィジカル向上を果たしたのか、NFLのスピードや技術に対処出来るようになったのか、CaryなんていらないBoykinでいける。と言う論調を目にします。
 Chip Kellyは開幕時に一番良いチームになるように組み合わせて、それがファーストチーム。と言う事を言いますし、Bradley Fletcherや他のCB、そしてコンビを組むSとの相性などを見て誰を使うか決めるのでしょう。


 Trent Coleの練習動画を見てOLBでパスカバーさせるのは無理だろうと思っているのですが、地元紙のインタビューを見ているとColeは予想以上に頑張っていると言う事のようです。
 WLBのファーストチームに居て、鋭いパスラッシュを見せている。ダウンフィールドに下がる練習でもなんとか及第点の動きはしているし、今後慣れてくれば試合で使えるレベルまで向上する。
 そう言う記事だったのですが、まずColeがWLBでConner BarwinがSLBのファーストチームなのが意外でした。BarwinはWLB側で使うと聞いていたのに、Brandon GrahamがSLBのセカンドチームと言う組み合わせです。
 Cole自身は入団直後DEのスターターを確保するまではWLBやSLBのポジションでも練習はしていた(ドラフト時は235ポンドのDEでした)ゾーンブリッツで5ヤード程度まで下がるのはいつも練習メニューに入っていたしそれほど違和感は無い。と答えています。問題は、うちの2TEセットを相手にJames CaseyやZack Ertzのような2番手TEのカバーが出来るかです。これはトレーニングキャンプで嫌と言うほどマッチアップするでしょうからその評価を待ちたいと思います。
 

 7月22日にルーキーが到着して身体検査、23,24日とルーキーだけで練習。25日にベテラン勢到着、26日から練習と言うスケジュールになっています。
 NEとのプレシーズンゲーム第一週の前にはNEとの合同練習を2日間予定しています。今年はNEと対戦無いですし、お互いに影響し合うオフェンスシステムの勉強会のようなものでしょう。Tom Bradyの足でもやれるオフェンスがどういう物かChipが知るのはNick FolesやMatt Barkleyにとっても有益な合同練習になるはずです。