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(頭悪いのは)FletcherなのかDavisなのか

2013-10-10 00:12:00 | イーグルス
 DEN戦は置いておいて、@NYG戦は途中一度逆転はされましたけれど36-21で勝利、2勝3敗となりました。試合中4週目終わった段階で史上3位の弱い地区と言う情報がでましたし、今年はレベルの低い地区優勝を狙う地区になるようです。

 オフェンスは波があってもそこそこは点を取ってくれる、問題はディフェンスに有り。Eaglesの2013年は多分この課題と向き合うことになるのでしょうけれど、ほんの少しだけ改善が見えました。
 その前に、長期放置の一因になったニッケルディフェンスの理論的崩壊について、元の文章の20分の1位にまとめて書きなおします(KC戦時点での評価です)



 本来チームのベストCBはCaryであり、相手のエースポジションと対峙するBradley FletcherはNo2 CBになります。。
 しかし、CaryはBAL時代もRCBで相手のエースを封じるよりは、ランストップを含めた総合力のSheldon BrownタイプのCB。それをRCBで使うのは悪い判断ではないのですが、Billy Davisの致命的な采配ミスは開幕戦でのCary大活躍を過大評価した事でしょう。

 FletcherとCaryのNo1No2を逆にする事、これで相手のNo2WRをCaryに1対1で任せ、相手のエースWRはNo2のFletcherとNate Allenのダブルチームでカバーする。No1No2共に1対1で負けてSS,FS両方その後始末に追われるよりは、片方はしっかり勝つ、これでCB2枚とSSでWR2人を押さえ込めれば今のDBタレントを見れば上出来。と言う判断なのでしょう。

 ニッケルなので4-2-5システムになります。DL4人はQBを追いかけるとして、残るLB2人DeMeco RyansとMychel KendricksにPatrick Chung、ニッケルのBrandon Boykinの4人の役割も考えます。
 の前に(笑)TBカバー2がなぜ革新的だったかと言うと、ショートゾーンに5人、ディープに2人を基本にした事(その後MLBがディープまで下がる変形スリーディープの事をTBカバー2を差すようになったのは面白いことです)(通常スリーディープはCB2人+FSか片方のCBが下がるCB+S2人のDB3人編成だったのを動けるLBにディープを守らせた事も革新的でした)
 そのショート5人体制を美味しく流用しようとして失敗したのがKC戦だと考えています。つまり、DL4人の後ろの2列目に右からCary,Boykin,Ryans,Kendricks,Fletcherと並べるショート5人にAllenとChungのディープ2人。でセットして(ここからが致命的な勘違い)Caryは相手の2番手をシャットアウトする仮定(マンツーマンで潰す・消す)なので右端はCaryに任せ、本来5人で守るショートゾーンを4人で守ることにしたのです。
 CB3人とILB2人で20%ずつカバーするのを、CB2人とILB2人で25%ではなく20%のカバーのまま、マンカバーのCaryにはショートもディープも右端20%任せたのです・・・そして、前記したようにFletcherは相手エースをAllenとダブルチーム、その結果、Sのソーン分けはAllenが左3割、Chungが7割(右端2割はCaryが担当と思えば3:5:2)をカバーするのが基本です。
 Caryのホールディング連発、これはぺたぺた触る癖以上に、右端は自分しか居ない、抜かれたら一発TDなら反則しても止めなければならない。この子はアクロバティックなINTを決める反面、バックアップを付ける必要が有る選手だったようです、ここをDavis判断ミスしました。開幕戦活躍しすぎたのでしょう。

 そして、残る左から真ん中の80%、一人25%ショートゾーンを守るのは厳しく、20%なら楽勝。これがTBカバー2の5人ショートゾーンの考え方ですし、Caryがショートもディープも右側20%消してくれる仮定ならば、残るCB+ILB4人で一人20%の濃密ゾーンカバーが完成する予定でした。が、Caryはマンマークでディープまで走っていってしまう訳です。ニッケルディフェンスと言う事は、ディフェンスから見て右側にWR2枚居る訳で、スロットの対面BoykinはCaryがディープに引っ張られた後にディレイで入るスロットの相手もしなければなりません。結局、ショート4人は25%の担当となりました。ここで2番目の判断ミスが生まれます。
 Boykinはスロットをマンマークしないで予定よりもやや右側のゾーンを守ります。当然隣に居るILBも予定より右にシフト、その隣のILBも右へ・・・なのに左端のFletcherは本来の20%を守り続けます。当然ILBとの間に隙間出来ますね。
 本当に本当に本当になぜかは分からないのですけれど、試合開始直後Boykinが右の隙間を生めるようシフトしてから試合終わるまで永遠にこのFletcherのちょい右の隙間は埋まりませんでした。
 たとえばTEやRBがブロックに残っていて、プレイが崩れた後ディレイでFletcherの守備範囲にスイングしてくる可能性があるならば、左端を守るFletcherが持ち場を離れずに左端を守るのは分かります。
 が、RBがもうQBの横に居ない時でも、プレイ開始と共に対面のWRを見て、そのWRをSSのAllenに渡した後になんで7ヤード左端で突っ立っているのか?(Alex Smithのスクランブルを警戒したのかもしれません。Fletcherが外を守り続けたからスクランブルはインサイドだけ、これを見てパス通されても良しとしたのか?)
 何度も何度も右側のスロットに位置したWRがアンダーニースを横切ってILBとFletcherのゾーンの切れ目に入ってくるのに最後まで対処出来なかった。Caryが孤立無援の戦いでプレッシャーから反則を繰り返していた。この2点を放置したまま試合を終わらせた事。この2点を試合中調整できなかったのはDavisの能力不足なのか、現状のDBでは修正する状態ではないと見たのか、どちらにせよニッケルディフェンスは最初から最後まで一貫してCaryマンカバーで残りのLB+DB6人が4ショート2ディープのゾーンで全く同じゾーン割りのカバーでした。
 
 ここまででも7割ほどカットしてます(笑)以下、愚痴と対策を書き続けていたのですけれど・・・

 NYG戦で改善された5-3システムについてはまた今度書きますかね