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イーグルスファンの独り言 Philadelphia Eagles Fan Blog

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Baskettの正しい使い方

2007-01-25 18:33:19 | イーグルス
 Reggie BrownとDonte Stallworthが揃えば縦へのスピード満点の申し分の無いスターターコンビなのですが、その後に続く人材を欠きました。

 Reggie Brown
 15試合出場 パス 46回 816ヤード 平均17,7ヤード TD8
 T.Oの後を受けたFLのスターターとして2年目の今シーズンはほぼ全試合出場を果たしました。スピード、キャッチ力、競り合い、サイズ、RAC、どれを取っても中の上と言った感じで物足りないエースレシーバーで良いNo2レシーバーと言うような存在です。
 フックルートをキャッチした後に飛びついてくるCBをわざと1回下がって交わしてからのRACは度々ロングゲインを見せていますし、ランブロッカーとしてもリーグ有数のパワーを見せます。欠点はイージーなキャッチミスが減らない事とストレートスピードでCBを抜くようなスピードを持っていない事です。もう少しアンダーニースでのパスキャッチが上手くなればWCOのFLとしては申し分の無い選手になってくれるでしょう。
 SEに縦へのスピード特化型を置きたがるAndy ReidのWCO(?)なので、その分FLには万能型が求められます。そういう意味でもBrownは最適な存在ですし、契約延長は正しかったと判断します。

 Donte Stallworth
 12試合出場 パス 36回 725ヤード 平均19,1ヤード TD5
 腿の怪我でシーズン序盤苦しみましたが、出場すれば縦への突破でEaglesの形を作る重要な働きをこなし続けました。前任のTodd Pinkstonよりも密集での信頼度は遥かに勝っていました、縦へのスピードを印象付けた相手に対してもう少し横へ流れるプレイを見せる事が出来れば更に成績は上がったはずです。
 ストレートスピードでマーク出来るCBは殆ど居ません、McNabbからは素直に縦一本で勝負し、Garciaからは横に開いてからインサイドに戻ってくるような形のロングパスを多く受けています。怪我さえ無ければEaglesのFLとしては完全無欠の存在なのですが、とにかく怪我が多いのが問題です。契約延長が有るかどうかはこの点をどう考えるかと言う事になるでしょう。
 契約延長をすれば3巡、しないで放出すれば4巡をNOに渡す事になります。そして放出した場合には5年25ミリオン以上の値段が付く事になるでしょう(どのチームも大幅にキャップが余ってますから)そうなれば2008年のドラフトで4巡程度を補償ドラフト権として受け取る事が出来ます。こう考えると契約延長はしないのではないかと考える事も出来ます。ただ、Stallworth以上に戦術にフィットするWRを手に入れるのはなかなか難しいのが現実です、再契約をするのがベターな選択だとは思うのですが・・・。

 Hank Baskett
 14試合出場 パス 22回 464ヤード 平均21,1ヤード TD2
 ルーキーFAでMINに入団後トレードでチームにやってきました、キャンプではいきなりファーストチームに抜擢され注目を集めました。シーズン中もStallworth不在の間スターターとして起用され、度々ロングパスを受けるビッグプレイメーカーとして働きました。本来6-4のサイズを活かしたショートからミドルでの受け手なのですが、なぜかロングパスを狙う時に起用されています(逆にスピードだけのGreg Lewisをショートで起用しました)サイズを考えればストレートスピードには限界がありますし、WCOらしいショートヤードでの競り合いの強さを発揮するような方向で使っていくのが正しい起用方法です。しかし、EaglesのFLは縦への走る事を要求されます、そう考えると使い所に困る選手になってしまいます、Baskettにロングを狙わせるのは奇襲以外の効果は何も有りませんしハッキリ言えば攻撃を1回無駄にするだけです。
 Stallworthを放出した場合のFL候補ですが、そうした場合縦への攻撃から横に戦術転換をする必要が有ります(ReidはこのままBaskett相手に縦に投げるでしょうけど)スロットに入れるのか、BrownをSE,BaskettをFLとコンバートするのか、タレントと戦術の調整を上手くやらなければ良くなったパスオフェンスを停滞させる事になるかもしれません。

 Greg Lewis
 16試合出場 パス 24回 348ヤード 平均14,5ヤード TD2
 スターターに抜擢されて期待を裏切った2005シーズンから4番手に降格した2006シーズンです。基本的にスロットレシーバー専門の選手で本来の使われ方をした結果それなりの成績を残した、そんなシーズンになりました。良い所は縦だけでなく横にも走れる事でスロットからフィールドを横切ってパスを受けさせるプレイでサードダウンをクリアし続けました、大きくロールアウトするGarciaとの相性が良いのでしょう。
 今後もスロットレシーバーとして起用され続ける事になるはずです、言い換えればCB相手にフリーになる程の運動能力は無く、SやLBを相手にする事で初めて持ち味を発揮出来る選手と言う事です。STでもスピードを活かして良いプレイを見せていますし、地味にチームを支えるベテランとしてチームに貢献するでしょう。

 Jason Avant
 5試合出場 パス 7回 68ヤード 平均9,7ヤード TD1
 セカンドチームで戦ったATL戦の数字が殆どです。ルーキーらしいと言えばらしいのですが、プレイ全体にまだプロになりきっていない甘さの様なものが目立ちます。ブロックで倒されたり、ターゲットにならないプレイで緩慢な動きをしたりと良い印象が無いです。Stallworthが抜けた場合でも何らかの補充はするでしょうし、来年も他の選手と5番手争いをする事になりそうです。


 Brownがスターターの一翼を担う事は確定していますが、もう1人がStallworthになるのかBaskettになるのかはまだ分かりません。Baskettにロングを狙わせるのであればStallworthの残留が必要だと思いますし、Baskettを活かせるプレイを多用してくれるのならばStallworthは放出でも良いと考えます。