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社労士受験支援塾(三好塾)

社会保険労務士受験に役立つ情報をお伝えしたいと思っています。

労働相談事件簿(16)賃金不払(採用後2日そして割増賃金)

2006-10-13 13:45:17 | 労働相談事件簿
採用後2日間の(割増)賃金不払

>今日の相談は、採用後2日目間助手席に乗せて「見習」をさせたトラック運転手Aの賃金不払事件。Aは3日目、自分から出勤して来ないのに2日間の賃金の支払を請求して来たらしい。会社Bは最初2日間の交通費を支払えば済む位に思っていたようだが、Aはどっこい「賃金不払」を声高に叫んだらしい。Aは結構こういうことを経験しているしたたか者らしい。これに対してBは不思議な位こういう経験をしていない。

騒ぎを嫌った(?)Bは2日分の賃金を支払うことにし、最低賃金を基に2日間の賃金を計算し支払ったが、Aは納得しない。今度は「計算方法が違う」と言うのだそうだ。やはりAは只者ではない。Aはどうやら割増賃金を請求しているらしい(助手席に乗って見習をした時間が深夜の3時からスタートし13時間程あるらしい)。

結局割増賃金の計算をし直し不足分を支払うことにしたが、果たしてこれでAは納得するのか? 明日以降Bからどんな相談があるのかまだわからないが、採用時に労働条件を明示することが、トラブル防止にいかに大事かを痛感したのは確かのようだ。

さて、割増賃金の計算は次の通り。何と「見習」の始業は午前3時(いきなり深夜)そして終業は15時30分。これが2日続いて、3日目に退職? 
仕様がないので、時給は最低賃金を上回る700円として、
先ず①時間外割増は 700円×4.5時間×1.25倍≒3,938円。
次に②深夜割増が  700円×2時間×0.25倍=350円。
計4,288円の2日分8,576円を追加で支払ったのだ。支払ってから2日経ったがAからは何も文句を言ってこないらしい。やっと落ち着いたようで、Bは“思わぬ”授業料を支払った。次からはアドバイス通りキチンと契約すればいいのだがと思いつつ一件落着の巻。
(担当:社労士久)

労働相談事件簿(15)賃金不払(口頭契約)

2006-10-13 01:54:41 | 労働相談事件簿
賃金不払(口頭契約)
今回も短期間のトラブル(どうも短期間のトラブルが多い)。労働者Aは、2か月前にB社長と面接し「賃金は何日かみて決める」と言うことで、最初の賃金は日給10,000円が支払われた。「次から13,000円に変わる」と言われたが、結局10,000円のまま。
全て口頭契約であるが、Aは自分で文書で差額3,000円分を請求し、期限までに支払われないと相談に来た。口頭契約にはいつも悩まされる。
Aには、B社長が13,000円と言ったと認めなければそれ以上支援できない旨断り、電話をすることにした。
B社長には、契約の内容を確かめるような口調で話すと何と「手違いがあった。謝って支払うつもり、連絡をしたが携帯に出ない」との回答。私は、Aに早速そのことを話し、B社長に連絡するよう指示。これで今回は解決しそうだが、何とも頼りない契約が続くものとため息をついて、次の相談に立ち向かった。
(担当:社労士久)