2022年「A&Kの菜園日記」タマネギの収穫
6月6日、気象庁から「関東甲信地方が梅雨入りしたとみられる」との発表がありました。昨年より8日早く、平年より1日早い梅雨入りでした。
11日の晩、「37の会」の幹事役ノンチより連絡がありました。「今年は会が開催できそうだが、新橋は密になるので会場やその他の件でいつものメンバーで話し合いたいがどうか?」との事でした。Aは「OK」と返答しました。
5月に入り、Kがタマネギを1つ見せながら「(うちの)タマネギの芯が固く、トウ立ち始めたようよ?」と言いました。いっこうに肥大しない球のタマネギの葉が薄黄色く縮み込み始めていました。お仲間の中には、6月第1週でほぼ収穫し終わった方もおりました。6月第2週の梅雨入り後、降雨が不定期であり土もぬかるみ、なかなか畑に入れる日がありませんでした。
6月11日 タマネギの収穫 10:00~10:30 14:30~17:30
2日前に降雨があり、昨日は曇天でした。今日11日は「夜間より雨、昼間は曇天、ところにより陽射しあり」という予報に、「今日しかない!」と朝食もそこそこに畑に向かいました。根張りの浅い3畝のタマネギは、30分ほどで呆気なく抜き取り完了です。根張りがしっかりして結球の肥大したタマネギは、マルチを破りながら力任せに抜き取り、結構、労力と時間を費やしますが、今年は簡単に済みました。
(6月11日 朝食後早々にタマネギの抜き取り A )
(6月11日 30分もかからずタマネギ抜き取り完了 A )
(例年の1/3以下の大きさのタマネギ)
タマネギを抜き取り、畑で乾燥させている間、午前中一杯をかけて「タマネギ乾燥棚」の組み立てを行いました。
写真の乾燥棚は、2003年頃より栽培を始め、年々数を増やしていったタマネギが800個余り収穫見込みの年に、ホームセンターに数日通って製作したものです。木ネジ止めの個所が相当数なものになるので、Kに泣きついてインパクトドライバーを買って貰いました。出来上がったのは2008年6月、余程気を入れて作ったと見え14年経った今年も使用に充分耐えています。
(14年目の「タマネギ乾燥棚」を組み立て A )
陽射しが出てきた昼頃、乾燥棚が組み上がりましたが、「何やら視線を感じる気配!」振り向くと ゛庭の住人 ゛でした。1年前より塀の上、庭石の上、植木の間に時折見掛けました。Kは「手を付こうとした石の上に見付け、ビックリしたわよ!」と驚いた様子でAに話したり、時には「庭石の回りが住みかみたい? 玄関でも見たのであっちこっち歩き回っているのね」、「一回り小さいのは子供かしら?」と馴染み始めている様子です。Aも見始めた頃は、水を掛けたり、スプレー殺虫剤で追い払っていましたが、Kがあまり話題にするので、最近は一緒になって話に乗っています。ついに「よく見ると目が可愛いわね!」と、最近は言い出しました。住人の正体は、トカゲの一種で日本各地の在来種・ニホンカナヘビになります。
(住民権を得た? ニホンカナヘビ)
15時頃の回収を予定していた畑のタマネギですが、昼食後、急な黒雲の出現で慌てて畑に出向き、米袋3袋に収めて持ち帰りました。NHKアプリ・雨雲データマップの浦和近くに局地的な荒天が予想されていました。
(今年のタマネギ収穫は米袋2袋半)
陽気の良い日なら畑で収穫タマネギの手間作業を行うとこですが、本日は持ち帰り後の自宅庭先でひげ根・葉の切除作業を行いました。例年の1/3以下の大きさでも300個弱に掛かる手間は、少し取扱が楽なだけで、作業を終わり乾燥棚に収納、後片付けが終わるまで2時間近くを要しました。今年のタマネギ収量は26.8kgとなりました。
(6月11日 自宅でタマネギの手間作業 A&K )
(やっと乾燥棚に収まった今年のタマネギ)
【2022年 タマネギの総括】
「泉州中高黄」
東北地方南部・関東・東海以西で栽培されている貯蔵性の高い「中晩生種」。球は甲高の大玉で300~400g、食味の良い品種。
タマネギ畝には元肥として、完熟腐葉土・牛ふん・鶏ふん・カキ殻石灰、苦土石灰を撒布。2021年11月19日、「泉州中高黄」苗を2畝190本、「赤玉葱」1畝95本の300本弱を定植。3月までに追肥の「化成肥料」を2回ほど行った。5月の連休明け、葉が薄黄色で生長が遅く感じたので、改めてマルチの上から「化成肥料」をバラ播いた。状況は好転せず、葉が縮れ結球の肥大も見られないまま5月末を迎えた。お仲間が6月第1週に収穫する中、6月6日の梅雨入りを迎えるが、結局収穫は11日になった。それまで2度ほど試し掘りを行っていて、マルチ下の肥大を期待したが、結球肥大は1/3以下に留まった。
旧畑でのタマネギ栽培として直近5年間の記録がありますが、今年は明らかに失敗です。
2021.5.31 収穫日 3畝 苗375本 米袋4袋 75kg
2020.5.29 収穫日 2畝 苗250本 米袋3袋 45kg
2019.5.12 収穫日 米袋1袋 乾腐病
2018.6.04 収穫日 3畝 苗450本 60kg
2017.6.06 収穫日 苗550本 米袋6袋 100kg
複数の手引書によると
「肥大期に追肥を行っては絶対に駄目。肥大し始める時期に土壌に窒素分が多いと肥大の開始が遅くなる。また、株の力が弱くなり、病害虫が発生しやすくなり、収穫後の貯蔵性を悪くする。収穫時期は梅雨直前の葉が倒伏してから1週間後の晴天、2~3日間は畑上で日に当て乾かす。雨に当たると貯蔵性が悪くなる。貯蔵には「中晩生種」が良く、それ以外は長期保存に要注意。葉鞘部より病原菌が侵入するので葉鞘部を早く乾燥させることが必要」
上記とお仲間、皆さんの様子より、元肥不足と最終追肥(止め肥)の時期の判断ミスが反省として残ります。
Kは「丁度、食べ切りの大きさで無駄にならないから良いかも?」と言ってくれました。(/_;)
(写真は「泉州中高黄」ですが「赤玉葱」も同様 残念!)
(梅雨時の雨除けカバーを付けた乾燥棚)
(2022年6月11日の畑)