2016年 砂町銀座商店街
「戦前は30軒位の普通の商店街でした。戦争中は商店も強制疎開され戦後焼け野原の場所へ戻り始め、昭和25年~30年で飛躍的に店舗数が増えて昭和38年頃にはほぼ現在の形になりました。昭和7年10月1日平和会(当時の商店会名)記念式典で城東区選出東京市会議員宇田川啓輔氏の「この通りが早く砂町銀座と呼ばれるような一大繁華街となられん事を望む云々」の祝辞を受け、その晩早速役員会を開き通りの名を砂町銀座にしてしまったのが由来です。隅田川東岸から5キロ東小名木川の南側明治通りと丸八通りを東西に走る670m。バスに乗って最寄りの駅まで出ないとどこへも行けません。有名な観光地もありません。それがいいと言う人もいれば、それが良くないという人もいて…」
(「砂町銀座商店街公式ホームページ」より)
砂町銀座商店街は、街歩き番組などで取り上げられているので、「庶民的な下町商店街」として、知っていました。巣鴨や戸越銀座、十条の名前も知っていますが、A&Kの住まいより近いのが、砂町銀座でした。他より近いと言っても、1時間以上はかかります。
正月明けで、鈍った身体に ゛ 喝! ゛を入れて、こたつでゴロゴロしている日常生活から抜け出すチャンスに、商店街巡りをすることにしました。
1月16日 「砂町銀座商店街」訪問 11:00~16:30
都営新宿線・大島駅より、都バス・亀21系統で「北砂7丁目」に12時45分頃に着きました。バス停は、丸八通りにあり、商店街東入口の直近になります。
(砂町銀座商店街東入口「丸八通り」に面して)
商店街に係る情報を、公式HPや2、3の口コミでチェックしていましたので、注目商店を何カ所かピックアップしておきました。
商店街の入口にあるコンビニより3軒ばかり入った所に、「焼とり 竹沢商店」がありました。「コスパが良く、店先でも食べられる」とありましたので、その香ばしい臭いに誘われて、出だしから引っかかってしまいました。
ツクネ・とりねぎ・レバ、豚ばらなど、店前で二人して8本ばかりを立ち食いです。持ち帰りは袋入り、立ち食いの人には陶器皿で出してくれます。「歩き食いは、ご遠慮願います!」と張り紙がありますので、商店街で申し合わせているのでしょう。道幅の狭い商店街、串を片手に、モグモグしている私達の脇を、買い物客がすり抜けていきます。゛ 気恥ずかしさ ゛をものともしない雰囲気を、久し振りに感じます。
(「焼とり 竹沢商店」客が次から次に)
(大きな「豚ばら」、 他7本を二人してペロリ!)
商店街ですので、日常の生活に必要なものをいろいろ売っています。食品類が、やはり多いですが、とりわけ、総菜のお店が目立つようです。
急須や湯飲みを店頭に並べている「お茶の君野園」は、袋詰めの数種類の削節も、何故か? 置いてありました。Kが、引き込まれるように店内に入っていきます。「どちらからですか?」、中年の女将さんが、お盆にお茶を乗せ、出してくれました。「焼とり」の後の、ちょっと濃い煎茶が二人とも大変美味しく感じられ、「美味しいお茶ですね!」と、実感を言いました。「やはりお茶は、グラム千円以上でないと…」と、女将曰く。
(焼とりの後、美味しいお茶を「お茶の君野園」)
「昔からある〈あさり屋〉のおばあちゃんのお店は、立派になった…」と、ネットの口コミ欄にありましたが、どうもその様でした。間口が、大分広くなっているように見えました。いつかTVで見た記憶ですが…?
(昔TVで見た「あさり屋さん」)
「手作りのシューマイ・ギョーザ さかい」の、一押し人気商品の ゛ マグロメンチ ゛を是非に!!…と、店頭に立ちました。大きなボリュームのあるメンチは、¥2*0/1枚とあります。¥200/1枚と思っていましたので、値段とボリュームに圧倒され、スキップしました。隣でKが「さっき食べたばかりで、買うの?」と、拒否反応です。
乞う、次回、ご期待です!!
( ゛ マグロメンチ ゛次回はきっと!)
(「砂町銀座商店街」狭い路地が、懐かしい風情を感じます)
ビールもあって、立ち食いのテーブルもある「焼鳥 おか田」は、本日の目玉です。
口コミを参考に、ここは立ち寄りNo 1の候補に入れておりました。竹沢商店で、空(す)きっ腹を満足させていましたが、ここでの飲食は別腹になります。小柄な親父さんが、「その器に勝手に取ってね!」と、慣れた調子で、店頭で取りあぐねている私達に、声を掛けてきました。腰高の小さなテーブル?…が2つと、隣との仕切り沿いに、それより低いテーブルが2、3つあります。一味、串入れ、灰入缶、醤油?、ティッシュが、その上に置いてあり、「ここで一杯飲(や)って行って下さい!」調の体裁です。商店街東口より6割ほど来ましたが、立ち食いのスペースと設備?は、ここがベストかもしれません。ゴミの仕分けも、しっかり但書きで表示してあります。
ビールと煮込みを注文、4~5本の串を教えられたトレーに入れます。串を親父さんが、さっと焼いて、暖かく熱を通しています。持ち帰りの客には「そのままで、焼かないからね…!」と、一言付け加えていました。
(「焼鳥 おか田」の店頭スペース)
(「おか田」の単価は安いですが、コスパ的に竹沢商店より小ぶりでした)
衣料品店をあちこち出入りしていたKが、「ファッション 石川屋」で、珍しく衝動買いです。「ちょっと! ちょっと!」と手招きして、「これ、どぉ!」と私に意見を求めますが、単なる彼女の ゛ パフォーマンス ゛です。「若すぎるかしら!」と言いつつ、2点ご購入でした。
(Kの衝動買いの御用達店「ファッション石川屋」)
「おもかげ食堂 銀座ホール」は、昭和の名残を醸し出す大衆食堂との、口コミでした。゛ あんみつ ゛などの甘味品もある、随分メニューの多いお店のようです。外より薄暗い店内を覗きましたが、よく分かりません。もう商店街で1時間半ほどうろついていますので、入店して座りたい思いですが、お腹に全く余裕がありませんので、ここは失礼しました。
(「さかい」同様、次回期待のお店「銀座ホール」)
゛ 名物 塩うどん? ゛の「梅むら」や ゛ 海鮮丼 ゛を出す鮮魚店「魚勝」など、チラ見で終わってしまいましたが、是非次回は、寄ってみたいお店も沢山ある砂町銀座商店街でした。
(砂町銀座商店街西入口「明治通り」に面して)
この後「北砂2丁目」バス停より、錦糸町を経由して、東京スカイツリーの足下、「東京ソラマチ」へ寄りましたが……、
「私達には、つくづく商店街の方が似合う!」と思いました。