卓袱台の脚

団塊世代の出発点は、狭いながらも楽しい我が家、家族が卓袱台を囲んでの食事から始まったと思います。気ままな随想を!

2022年 紫苑のカタログいろいろ WOLBER

2022年02月18日 09時12分27秒 | 紫苑のカタログいろいろ

 

1863年サンテティエンヌ(ロワール)に生まれたアントワーヌ・ウォルバーは、1890年頃Torrilhon and Coの代表者としてTorrilhonブランドの自己修復タイヤを製造していました。インナーチューブがパンクしにくく、大変評判の良いもので、国内外で売れました。

1904年頃パリ北東100km・ソアソン郊外のヴァイイシュルエーヌにA.Wolberの名称で会社がすでにありました。1910年頃自転車用タイヤ製造に特化し、10haの工場に400名の従業員を雇用、年間50万本を生産していました。フランス自動車クラブの創設メンバーの一人であるウォルバーは、自転車・自動車、タイヤ業界等の労働組合創設のメンバーでもあります。

パリ・セーヌ川河畔のルバロア・ベレの第2工場では80名を雇用、第3工場はソアソンに造られました。フランス全土、及びヨーロッパ44都市に拠点が設けられました。1911年トリノ開催の国際産業労働展示会では製品が金メダルを受賞しました。第一次世界大戦(1914~1918)では、ヴァイイシュルエーヌとソアソンの工場の大部分が破壊されました。その後、1972年ミシュランに買収されました。

 

1976~1978年頃に作られた輸出用カタログと思われます。1970年代ウォルバーの42Bの赤・白などをツーリングオーダー車に装着して、ハンチングにニッカボッカで闊歩している老練なサイクリストを見て、一つの憧れを持ったものです。チューブラータイヤの舶来ものは高価で、手が届きませんでしたので、もっぱら大和ゴム・SOYOシリーズの匁(もんめ)タイヤを使っていました。

 

(2022.2.18)

 

※ 掲載のコピーカタログにつきましては、著作権制限対象物に当たるか否かは不明ですが、個人使用のみに限らせてもらっております。掲載物関係者の方で、御異議・苦情等があれば、ご連絡下さい。早期に削除等の対処をさせていただきます。

 

 

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工場敷地 215,300平方フィート、従業員 700名、年間生産量 100万本を数える1976年のWolberのカタログにはこのようなことが書かれていました。

 

「1898年にアントワーヌ・ウォルバーによって設立されて以来、ウォルバー社は二輪車用タイヤを専門としてきました。自転車用タイヤとインナーチューブ、レーシングチューブラーやオートバイ用タイヤ。個人事業から家族会社、その後有限会社になり、現在はミシュラングループの一員です。レーシングチューブの製造に長年携わってきた経験と、高品質のチューブラーの生産量を確実に増やすために行ってきた投資は、この分野のリーダーとしての証です。現在、ウォルバーチューブラーは西ヨーロッパ全域、南北アメリカ、アフリカ、アジアで販売されています。また、日本、オーストラリア、ニュージーランドでも絶大な人気を誇っています。チューブラーのスペシャリストであるウォルバーが製造した自転車と原付のタイヤとチューブは、その高品質と性能で世界中の市場を勝ち取っています。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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