ちいチャンの海辺の砂は、鳴き砂です。
乾いている砂の上を歩くと、キュッキュ!キュッキュ!と、音がします。
浜の砂はきめが細かくて、拾い上げると、さらさらさらさらと指の隙間からこぼれ落ちます。
ちいチャンは、そんな浜の砂をずっとずっと見てきました。
何処の海の砂浜も、同じさらさらで、キュッキュ!キュッキュ!と鳴るものだと思っていました。
後になって、鳴き砂の浜は日本に数か所と知り、ちいチャンの海辺の浜の砂も、その中の一か所だと知りました。
ちいチャンは、防波堤から浜に降り、持って来た小瓶に砂を詰め、フタをしました。
(この砂は、ずっと大事にとっておこう。)
少し嬉しくなりました。
ちいチャンの海辺の砂は、この日から、ちいチャンの宝物になりました。
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