ちいチャン物語

きまぐれブログ。
絵のない絵本のような、小さい物語です。

ちいチャン物語197「詩」

2022年09月13日 19時36分36秒 | 日記
ちいチャンは、困っていました。
学校の、国語の先生が、
「明日まで、詩を書いて来るように。」
と、宿題を出したのです。
“詩”は、どう書くのか、
ちいチャンはわかりません。
ずっとノートとにらめっこをして、悩んでいます。
「ちいチャン、どうしたんだい?」
側で、
洗濯物をたたんでいたおばあちゃんが聞きます。
「おばあちゃん、詩って、どうやって書くの?」
と、ちいチャンが聞きます。
「思ったことを書けばいいんだよ。」
と、おばあちゃんが答えます。
思ったことが浮かばないちいチャンは、
頭の中がまっ白です。
すると、
「空を見てごらん。あの雲はどうかな?」
と、おばあちゃんが言いました。
「白くて大きくて、クジラみたいだよ。」
と、ちいチャンが答えます。
「じゃあ、それを書けばいいんだよ。」
と、おばあちゃんが言いました。
ちいチャンは、クジラのような雲を見ていると、
雲は動いて進んでいました。
動くと、今度は形を変えて、後に小さな雲が付いて来ます。
(親子のクジラだ!)
楽しくなったちいチャンは、
クジラの親子の詩を書くことにしました。
雲のクジラの親子は、ふわふわふわふわと、
空を通り過ぎて行きました。
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