GREAT LOVE KINGDOM

山を楽しむために生きる。

五里霧中

2008年02月19日 22時47分58秒 | 介護のお仕事
今日は夜勤明けでしたが、実に慌しい一日でした。

まずは、家族からのクレーム処理。
『足浴の際、やかんで沸かした熱湯を直接バケツにつぎ足した!もし、足にかかったらどうするんだ!』とのクレームが…。
しかし、職員に事実確認をすると『湯がぬるかったので、手で触って熱くない程度の湯をつぎ足しました。』とのこと。
とても信頼のおける職員からの報告だったので、その折を家族に伝えると『あ、そうですか…。』と素っ気ない返事をし、次のクレームへ…。
そんな訳で、この家族のクレームに対応していたら夕方になってしまいました。
本社からクレームには慎重に対応するように指示されているので精神的に疲れました。

それと、2006年3月の日記で取り上げたお爺さん。

暴力爺さん(興味のある方はその後の日記も読んで見て下さい。)

彼の暴力が職員だけではなく、利用者に及ぶようになってしまいました。
苦渋の選択でしたが、家族に了承を頂いた上で精神病院に入院して頂く運びとなりました。

廃人のようになって戻って来るかのかと思うと…この仕事をしていること、この立場にいることに猛烈な疑問を抱かざるを得ません。
これから先もこの仕事を続けて行くのであれば…もっと色々な選択が出来る様に知識を持たなければいけないし、人としても大きく成長しなくてはいけません。

対応した職員から受けた報告では…『病院に着いたと同時に車椅子に座らされ、ベルトで固定され…身体拘束の同意書にサインさせられました。』(サインは家族がしました。)とのことでした。

ボクはそのお爺さんのいるフロアの夜勤明けだったので、お爺さんが起きた際に、お爺さんのお気に入りの一張羅を準備し、着替えて頂きました。

お爺さんは喜ぶ訳でもなく『うー・・・うー・・・』と唸っているでしたが、何を想い何を考えていたのでしょうか…。

分かりません。ボクには分かりませんでした。

少子高齢化が加速し、認知症患者が数年後には300万人を超えると言われている今。
理想と現実の溝は小さくはないと思います。

まぁね。愚痴ってもしかたないので、前向きに楽しく働いて行こうと思います。
自分がジジイになった時に、少しでも良い社会であって欲しいし、安心して生活出来る社会であって欲しいから。

薄給の介護職。
でも、ボクはこの仕事が好きだし誇りをもってやっております。
このブログを読んで下さってくれる皆に少しでも“介護”のことを伝えられれば、と思います。
コメント (5)
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