回文は行く その六千四百三十九

怒り肩ウナギ詐欺ナウ誰が理解

回文は行く その六千四百三十八

寄せ石は避けず静けさ端居せよ

回文は行く その六千四百三十六

裏編みか気がなく長き髪洗う

回文は行く その六千四百三十五

神性は会席盛夏盃洗し

回文は行く その六千四百三十四

人間は梅雨入りをりいつ半減に

回文は行く その六千四百三十三

相談の神輿畏み飲んだ嘘

回文は行く その六千四百三十二

物持つな間者茶人か夏物も

回文は行く その六千四百三十一

素手の夏ウミウシ生み鬱なのです

回文は行く その六千四百三十

品川区知らず珍し桑が無し

回文は行く その六千四百二十九

痛み入る蚋と人呼ぶ類みたい

回文は行く その六千四百二十八

初暑け西間日増しに血圧は

回文は行く その六千四百二十七

尻軽し裸バカだは知るか利子

回文は行く その六千四百二十六

エキナカは濡れ蒸れ群れぬ儚き絵

回文は行く その六千四百二十五

ダリア並みバレエ映えれば皆アリだ

回文は行く その六千四百二十四

日曜は昼寝兼ねる日這うよ地に