回文は行く その五千三百三十二

絹莢は旨しと仕舞う早や讃岐

回文は行く その五千三百三十一

水面下起立茉莉木感銘す

回文は行く その五千三百三十

水田か軽鴨の子乗るか勘で椅子

回文は行く その五千三百二十九

試金石虹濃き故事に貴賤記し

回文は行く その五千三百二十八

笑顔めだ吸いあうアイスダメ夫の絵

回文は行く その五千三百二十七

ツナ子と鼻白む路地名は常夏

回文は行く その五千三百二十六

梅雨入り絵か後散る父の帰りいつ

回文は行く その五千三百二十五

初瓜ね二死から下肢に練り打つは

回文は行く その五千三百二十四

新芋に誰が手の手形にも印紙

回文は行く その五千三百二十三

紋選ば句ぞ利く貴族薔薇園も

回文は行く その五千三百二十二

仲居籠たかべ食べ方誤解かな

回文は行く その五千三百二十一

居酒屋閉鎖時アジサイ部屋家財

回文は行く その五千三百二十

信金か烏賊釣り使い換金し

回文は行く その五千三百十九

すでに寄付田舎儚いフキ煮です

回文は行く その五千三百十八

水源か岐山はんざき歓迎す