死んだら談志2024

水仙花死んだら談志完成す
回文俳句&吾郎関連の諸事雑事
copyright 2024 by goro iguchi

回文は行く その四十四

2006年01月16日 00時00分05秒 | Weblog


傘待つ節分万物説まさか
胃嫌悪震撼三寒四温計
地吹雪静まりて果てリまず式部富士


いわゆる「作った」系の見本。
エチュードというか、基礎訓練というか。
ひらめきよりも言葉探しの旅。
あまり遠くへは行ってないな。
近隣小旅行。


人気飢饉に
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

回文は行く その四十三

2006年01月15日 00時16分37秒 | Weblog


十和田湖海鼠にも二個眼だわと
常に胃が凌ぐ河豚の屍骸に熱
見る間に濃紺鮟鱇に丸み


まだまだ変化するかもしれないが、とりあえず今日の収穫。
気がつけば食い物系の季語ばかり。
ま、それもまたよしか。



人気試金に
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

回文は行く その四十二

2006年01月14日 00時01分28秒 | Weblog

大寒ぶるぶるぶるぶる文書いた
着せ替え殺人短日さえ化石
李下ひとりシドニーにどしりと光
冬帽もキスも屁も好き孟母言ふ




まったくの本日の新作です。近隣の句会に出す(出る)句ですが、
まぁちょいと早めのご出演ってことで。
なんでかって? いや、わりとサックリできて気に入ってるから。リズムがいいから。
それと回文ならではのとんでもいないジャンプがあったから。
いい感じなんで(本人的には)、のっけちゃいました。
写真はかっての「回文その十七」を流用。これも結構気に入ってます。
あ、自分のじゃないですよ、このレスポール。



人気至近に
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

回文は行く その十七ご新規

2006年01月13日 00時00分36秒 | Weblog

幸も磨かねば屍鏡餅さ
まろき白芙蓉舞うよ風呂敷ロマ
盲だけよく焼く厄よけ大師め
胡麻豆腐舌でめでたしフウと孫
投与のコツ咳の季節この妖都





人気至近に
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

新・回文解体新書 その二

2006年01月12日 00時42分51秒 | Weblog

 おいおい、いったいなんて日だ。ここのところ粗製濫造気味なので、今日くらいは(忙しいが故に)電車に乗ってじっくり外を見ながら句でも作ろうと思ったのに……。
なんて出来だ。この三句。
ま、そういう心がけがイカンのだね。邪念がある。
それに季語辞典なんて手にしちゃってさ。
そうだね、だいたいが季語から作ろうという心根が卑しい。なんだって?「麦の芽」だ?そんな見た事もないようなブツを使うんじゃないっての。「寒」や「底冷え」はここのところの東京の気分だからいいけど、それにしてももう少しなんとかならなかったのかね。
いや、別に格調高くなんてこたぁ言いません。文芸やってるわけじゃない。たかが回文だって回文なんだから。
にしてもだ。揃いも揃ってバレ系たぁどういうこった!? 
割にマトモな、どちらかというと地味な季語から始まったはず。それがこうなってしまうのだから、やはり回文のマジックというかトリックというかマリックというか。
えっ?深層心理ってヤツが顔を出した‥そんなこたぁ言いっこなし。これ、あくまでも偶然の産物です。
取りあえず表の句会には出荷できない裏モノなので、ここでこっそりお披露目を。
 それご開帳~~~!  ハナちゃんやぁ~~い




麦の芽よ怠惰に抱いた嫁の義務
寒に脱いで嗅いで烏賊で犬認可
底冷えも右手バテ気味萌え日こそ




人気資金に
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

回文は行く その三十二再び

2006年01月11日 07時07分06秒 | Weblog

支那勝てり蒲の穂の曲がりて悲し
近来は鰻補う排卵期
半ドンどんたくツクタンドンドンは
国後も遠く曳く音銛師哭く
桜掃きしがない流し気は楽さ




人気資金に

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

回文は行く その四十一 

2006年01月10日 03時01分25秒 | Weblog


我が死に蠅生まる真上は西側
三が日飲んで遺伝後に癌さ
眇犬晴れ着端切は縫い目が鬆
自分史に書けぬ間抜けか鰊無事
ソウル水寒紅弁解する嘘





コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

回文は行く その三十九 再び

2006年01月09日 00時08分35秒 | Weblog


暗い官吏宅ネクタリン快楽
魂喰らひ鬼人健次忌ひらく股
国後も遠く曳く音銛師哭く
霜なぞ喰らいて家庭楽ぞなもし
縞蚊焼くチンケな建築やかまし





コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

回文は行く その三十一再び

2006年01月08日 07時59分19秒 | Weblog


殿下には華美な花火かはにかんで
古池や蝉飛ぶと見せ夜景流布
空蝉よ羽根ある姉は夜店通
白魚贈る紙軽く被うらし
梅花祭野点待てだの諍い場



人気資金に


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

回文は行く その二十六再び

2006年01月07日 00時01分17秒 | Weblog


笑わない万歳三昧な童
熊に勝ち初風呂ブツは地下に撒く
若い桜鯛嗅いだら臭い皮
窓の実南天満天なみの土間
寒祝いコロイド色濃いワインか





コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

回文は行く その四拾再び

2006年01月06日 00時49分00秒 | Weblog


蓑虫男死にし事惜しむのみ
福祉なき派閥に唾吐き梨食ふ
僕は留守原罪懺悔する薄暮
恋よ果て毛虫足向け手はよい子
暗い尾の微熱狐火の老いらく




人気資金に


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

回文は行く その三十八再び

2006年01月05日 03時01分46秒 | Weblog


ただ石狩郡どんぐり炊いだ田
仕出し衣疎しとうもろこしだし
帝都に茸籠過去の樹に問いて
友買う濁酒は黒葡萄かもと
洋梨や見事元ゴミ養うよ





コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

回文は行く その三十七再び

2006年01月04日 00時51分58秒 | Weblog


戸越では足稲の掘る田派手仕事
鳩非力喪に問ふ戸にも桐一葉
思索なき木炭焚くもきな臭し
山車にエニシダ裸足にエニシダ
道草いちじく神籤ちいさく魑魅





コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

回文は行く その三十六 再び

2006年01月03日 00時55分13秒 | Weblog


寒鴉閨の木の屋根すら眼下
羅漢祭餅つく鎚も遺産から
キツツキは人格漢字は啄木鳥
白梅へ出窓角まで塀爆破
確かまだ馴染むとむじな騙かした




人気至近に
コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

回文は行く その三十五再び

2006年01月02日 00時01分28秒 | Weblog


ふたつ獅子頭辛子が四肢伝ふ
歌留多絵も暫し端々燃えたるか
新世界出迎えムカデ以下戦死
今朝の胃観念新年会の酒
田舎では冬瓜がうと歯で家内




人気試金に


コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする