Field Note

山遊び、川遊び、百姓生活、
年中無休な田舎暮らし

2015百姓日記@ハセ小屋修理

2015-11-30 23:28:10 | 百姓
なかなか里に雪が降らない最近。。
雪が降る前にやらなきゃ行けないこと。NO.1に位置していた仕事がハセ小屋の修理。
我慢していたが、もう限界。。雪が降ったらつぶれちゃう!

修理する前の状態がこれ。。今にも倒れそうな「ハセ小屋」
ちなみにこの小屋は我が家の祖父(定吉)と山仕事をしていた弟(萬)が二人で建てた小屋。
自分達で山から木を切って下ろし、自分達で製材し、石を重ね基礎を組み、終いに瓦を敷くまで全て自分達の手で。。
昔の人にはホント頭が下がります。。


今回の作業は一か八かの大仕事。トラクターをアンカーにしてチェーンブロックでゆっくり小屋の屋根を引っ張ります。
万が一、引っ張りすぎたり、負荷がかかり過ぎると、その場で潰れてしまうので慎重に慎重を期して。。
5円玉をぶら下げて平行と取りながらの作業を一軒一軒行い、筋交いを入れて補強していきます。


月日も経てば、もちろん朽ちて来る所はあります。
でも、残されたものは後が引き継ぎ、手をかけてまた残す。

一つ役目を果たし、胸の痞えがとれました。

もう雪降ってほしいですね。。

2015百姓日記@干し柿作り

2015-11-17 23:48:14 | 百姓
さて、週末になると雨降りのこの頃、寒さも長続きせず足踏み状態。。

こんな時には、日頃なかなか出来ない事をするに限る。。ってことで、今年も「干し柿作り」。
すでに1回目の干し柿はイイ感じに色付き、ギュッと甘さが詰め込まれて簾掛けされている。

飴色に熟した干し柿。これが、酒のおつまみに合うんですよね。

渋柿もだいぶ色が濃くなり、そろそろ終盤。

雨降りの1日でした。



2015百姓日記@田んぼ秋仕舞い

2015-11-03 00:02:15 | 百姓
週末、田んぼの秋仕舞い「秋起こし」でした。

稲刈りが終わり、後は起こされるだけの田んぼ。

でも、実は稲の一生には二つの時期があります。

一つは田んぼに植えられてから刈り取られるまでの時期。
おいしい米をいっぱい実らせようと育っていく時期。
それは、人々の期待の中で、生計の糧となり精一杯人々の為に生きる時期です。

もう一つは、収穫後、誰も見向きしなくなった田んぼに青々としたひつじとなって、再び萌え出した時期。
やがて秋起こしや冬の風に枯らされるまでの短い間、晩秋の色付いた景色や、初冬の小春日和を満喫する季節。
それは、他人に何かを期待されることがなくなっても、最後まで精一杯自分を成長させようと生きる時期です。

どちらの時期も、稲にとっては、かけがえのない時期なのです。

これで稲の、秋仕舞いはおしまい…残るは畑です。。