Field Note

山遊び、川遊び、百姓生活、
年中無休な田舎暮らし

スキーガイディング&ロープレスキュー講習会

2010-01-25 23:58:41 | 
昨日、一昨日と東北山岳ガイド協会による講習会が行われました。
講師に近藤明さんを招き親切丁寧に教えて頂きました。

1日目はロープレスキューの講習では、午前中、ロープの結び方、8の字結びから始まり、半マスト、クレムハイスト、マッシャー、プルージックほか、普段は聞いた事の無いような結び方ばかり・・・
といっても少しはかじっていたので、何とかこなす事は出来ましたが、このロープワーク1度やり始めるとハマって来ます。
面白い!そして凄い!ロープの巻き方1つで自分の全体重が止まるんですからねぇ。
そして、スキーを使って橇を作り。
近藤さん曰く、「自分のスキーで搬送されるのは自分なんだから、ちゃんと作れるように工夫するように」との事。

確保支点しセルフビレイを作る事から引き上げ準備は始まる。
怪我人搬送の使う橇、補助ロープを使い、支点1箇所1箇所でキッチリ縛ることでさらに、しっかりした橇か出来る。

午後からは八幡平スキー場前で引き上げと懸垂下降などの訓練
引き上げのシステム、1/1から始まり1/2、1/3とやってみましたが、1/1では全く下の搬送者は動かず、1/3をやって初めてマグロ(動けない)の搬送者を引き上げることが出来ました。
このロープワーク、もっと的確に出来るように普段から訓練しとかないといけませんね。

訓練の様子、実際ありえるシチュエーションですよね。雪屁を踏み抜き滑落・・・
ちなみに手前で頑張るのはノルハイムのHさん、講師の粋な計らいで難易度を上げた斜面(といっても反り返っていたが・・・)を自分の持つ技を出しチャレンジしている様子。

そして2日目、ガイディング講習、下倉スキー場終点より中倉を目指し、60代お客様を想定してのガイド、いきなり登ったことの無い山を地図、コンパス、ベアリング表を使い案内する。
ルート通りに登っているか、ガイドとしてお客さまに目は行き届いているか、危機管理はしっかりとしているか・・・などいきなり試される。
さすがにこの時は痺れた・・・
そして、山頂に着きピットチェック、先日降った雨により再結晶の雪が見られたがハンドテスト肩5回でズレが見られた。

中倉上部の美味しいバーン、つかの間の一時。
このまま樹海ラインまで下り、樹海ラインを使いスキー場へ戻る。
そして、最後は搬送、怪我人(近藤さん)をツェルトで梱包しスキーで橇を作り、ゲレンデを搬送。
ホントは写真の1枚も撮れば良かったのですがそんな物、撮ってる暇も余裕も無く、怪我人の梱包、搬送・・・ホント必死でした。
今回の搬送、いくらゲレンデ(圧雪された場所)で旨く出来ても、実際、山での搬送になったら・・・考えるだけでもゾッとしますね。

しかし、この2日間、ホント充実の日々でしたね。
覚えた事、全てを身に付けなくてはならない気持ちが強くなったのは言うまでもありません。
新たな気持ちで取り組めそうな気がします。
講師して頂いた近藤さん、平山さん、参加された皆さんありがとうございました。