一生

人生観と死生観

ここ掘れワンワン

2010-09-24 17:13:56 | 哲学
9月24日 晴れ後曇り
 犬は吠える動物だが、訓練次第でおとなしくもなる。盲導犬は人類の恩人ーいや恩犬というべきか。盲導犬は吠えはしない。こういう風に犬は人類の友として訓練できるありがたい動物なのだ。ここ掘れワンワンは犬の親切だが、それより高い犬の霊性を見つけたい。
 ところで人は生き甲斐を求めて生涯を遍歴する間に知恵を磨き、人格を高める。ゲーテの教養小説はひところ前の学生の必読書であったが、今では読書そのものが低調となり、日本人の劣化の問題として取り上げられる。それではいけないという声があるが、何となく諦めムードだ。私は戦中戦後の狭間世代を過ごした人間として、やはり心配している人間のひとりだ。
 ここで思う。犬でさえも訓練すればあの盲導犬のように、崇高といえるほどの存在になることを想起してもらいたい。人の若いときに訓練を積むよう、大学の教養システムを変えることが必要だ。読書を重んじるカリキュラムを整備してもらいたい。