一生

人生観と死生観

死んでいなけりゃ

2007-11-28 10:17:30 | 哲学
11月28日 曇り
 今朝の朝日新聞の天声人語にハンガリーの民話。「死んでいなけりゃ、生きてるだろうさ」私はハンガリーに1ヶ月と2週間いたが、残念ながらこんな話は聞いたことがなかった。
 人は死んでいなければ、生きているはずだが、生きているのか死んでいるのか分からないような生き方もある。冬ごもりする熊みたいに、あるいはモグラみたいに。
 少し違った観点から言うことになろうが、死んだ積りで生きている人もたまにはいる。そんな人の方がかえってよりよく生きるものだ。
 ダマスコに近く千の太陽よりも明るい光の前に打ち倒されたサウロ(後の使途パウロ)のことを述べた。彼はこのとき復活のキリストを見た。彼はそれ以来まったく生き方が変わった。キリストの敵対者であったサウロが死んで、キリストの僕としてのパウロが生きて働いた。信仰のない人は信じられないだろうが、奇跡はある。あくせくすることをやめて神にまかせる生き方をしたらどうか。そうすれば意外な出来事だらけで、驚くであろう。そこに限りない恩恵がこもっているのだ。