一生

人生観と死生観

終わりなき愛

2007-11-14 10:09:43 | 哲学
11月14日 晴れ
 人生のもろもろの山あり谷ありの旅路を越えてきて、今また新たな難題に立ち向かうことを余儀なくされ、私はもう一度心を引き締めてことに当たる。
 署名活動の中で思う。ふだんはそれほど付き合いのなかった人でも出歩いて会って見れば、いろいろな話が出来る。世界がそれだけ広がるといってもよいだろう。自分の小さな世界に閉じこもっていたときには気付かないことも気付かされる。
 人と人との間に愛憎の感情が発生し、愛するがゆえに憎しみのいや増さって募ることは新聞に見かける殺人事件の報道などの裏によくある。人間の愛は限りがあり、いつか変わる。
 変わらぬ愛、終わりなき愛があるか。それは人間の世界では求めても、求めてもえられない。求める自分がエゴイストであることを覚るだけである。
 信仰の領域ではその発想がまったく違う。艱難は練達を生み、練達が希望を生じ、希望が愛のわざをいとも簡単に生み出す。愛とはこういうスケールのものである。マザー・テレサの愛はヒンズー教徒の群れにさえ向けられたではないか。深い愛、変わらぬ愛、終わりなき愛をここに見る。