一生

人生観と死生観

小国主義

2007-11-19 11:37:05 | 哲学
11月19日 晴れ 寒い朝
 西高東低の冬型気圧配置。昨日とは大違いの寒さ募り、朝新聞を買いに行くとき身に沁みた。
 北欧の国々を見れば軍備に金を使わず、民生に力を入れているので、国民一人ひとりの生活は豊かで、社会の活気もある。英国の場合には社会保障に力を入れた労働党の政権が続いたが、国民がさっぱり働かない、いわゆる英国病が蔓延する結果を生んだ。どうしてなのだろう。北欧などの小国は世界政治の主流ではないので、自国のことさえ考えておればよいとはいうものの、経済の流れからするとそんな呑気なことを言ってはおれない。
 小国なるがゆえのまとまりのよさ、国民の自覚レベルの高さが違うとも考えられる(この点十分確かめたわけではないので今後もう少し検討する必要がある)。日本が大国主義のために結局進路を誤った戦前のことを思う。しかし、小国主義を唱えた石橋湛山のような政治家の政策実行の際には注意すべきことがある。どんな立派な政策でもやる人がダメな人間では完成しない。人間教育の問題は重要で、若いときからの人格教育の必要は特筆大書しなければならない。中央児童館の問題はここを重視するかどうかの問題に帰する。