古稀からの手習い 水彩ブログ

人生の第4コーナー、水彩画で楽しみたいと思います

玉ねぎと遠藤周作氏の「深い河」

2010-05-31 06:44:37 | 静物(全体)
タイトルからして、唐突な感じを持たれた方もおられることと思います。 実は遠藤周作氏晩年の大作「深い河」には、「玉ねぎ」という言葉が何回もでてきます。 数年前、インド理解の一助にと、この本を読んだことでした。 キリスト教信者だった遠藤氏。氏自身の宗教観が凝縮された小説。 小説の最終舞台はガンジス川。キリスト教も含めた、もろもろを呑み込んでしまう深い河。 宗教については恥ずかしき限りの自分が、宗 . . . 本文を読む
コメント (3)

水滴さんの小さな宇宙

2010-05-27 06:11:31 | 風景(全体)
先日雨の日の夕方、外に出た折のこと。 どんよりした空気の中、 木々の葉枝についている水滴が目に留まりました。 老眼鏡にてよくよくみれば、 葉っぱの上でコロコロはじくもの、 葉の裏側にしがみついたもの、 枝の裏にまで潜り込むもの・・・ すべてが宝石のように、星のように煌めいて見えました。 それは小さな、小さな世界。 しかし、 そこは彼らの、立派な小宇宙。 水滴さんよ、がんばれ! ありが . . . 本文を読む
コメント (3)

つるばら

2010-05-24 07:17:58 | 風景(花)
おそらく花の中では、古今東西、最も絵に描かれているであろう“ばら” 私も人並並み(マチガイデハアリマセンヨ)に描いてみました。 つるばらというのか、つる性のばらというのか・・・、 なにやら、こま(独楽)のような姿をしていました。 近くのお宅の軒先で見かけたものです。 そのうちの数輪を。 . . . 本文を読む
コメント (3)

立山連峰

2010-05-20 07:05:27 | 風景(全体)
ちょうど昨年の今頃、家内と黒部を旅しました。 テレビでやっていた“黒部の太陽”に刺激をうけての旅でした。 自然の雄大さ、こわさ、それを克服する人間のすごさなどを実感した旅。 黒部川越しに見る立山連峰。 この絵は、その折撮った写真やガイド紙を参考にしながら、 旅行直後に、我が家で描いたものです。 今回の、私なりのポイントは“アルシュの荒目”という水彩紙です。 水彩紙は、それまで幾種類かの紙を使 . . . 本文を読む
コメント (2)

シャクナゲ

2010-05-17 07:10:23 | 風景(花)
近くの庭先の石楠花(シャクナゲ)が、今年も咲き始めました。 一輪というのか一房というのか、大きな花にはつつじのような花が十数輪。 豪華な満開のときも素晴らしいですが、 この花、蕾が今まさに開こうとする瞬間もまた味があるように感じます。 俳句で、ある方が、このさまを、大蕾が“解(ほぐ)れる”と表現しておられました。 いいえて妙、さすがと感心したことでした。(私は俳句はサッパリですが・・・) さる . . . 本文を読む
コメント (3)

雨上がりの竹林

2010-05-13 07:04:42 | 風景(全体)
雨上がり、というタイミングが、絵になるようです。 雨の後の、爽やかさや清涼感、しっとり感などといったものが 絵ごころをくすぐるのでしょう。 川合玉堂画伯の「山雨一過」という作品をはじめ、 ほかの画家の方たちも描かれているようです。 その「雨上がり」にチャレンジしてみました。 すぐ近くの竹林です。竹林全体をやや見おろす角度で。 とても、爽やかさなどの、高尚なテーマは表現できませんが、 せめ . . . 本文を読む
コメント (1)

三つの色だけの混色による根菜もの

2010-05-10 07:37:13 | 静物(全体)
今回は、「三つの色だけの混色による・・・」というのが、私なりのキーワードであり、テーマです。柴崎春通先生の「透明水彩 色・いろ」(グラフィック社)からは、実に多くのことを教えてもらっています。そのなかに、絵具の三色だけを使って、ジャガイモとサツマイモを描き分けたのが例示されていました。その三色は、ローズマダー、イエローオーカー、コンポーズブルー(いずれもホルべイン)。それぞれの色の割合を変えて、両 . . . 本文を読む
コメント (1)

ぼたん園 神代植物公園にて

2010-05-06 07:01:31 | 風景(花)
さる3日に、調布市にある都立・神代植物公園に行ってきました。 ほぼ10年ぶりでしょうか。 ちょうど、フジ、つつじ、ぼたんが見ごろでした。 とくにぼたん園についたときには、思わず、 わあーという声が出るほどの華やかさでした。 ぼたんを絵にするのは初めてですが、先のチューリップのとき (4.15付 拙ブログ)と同じく、どういう絵にしたらいいものか悩みました。 ぼたんは花王と呼ばれるほどに豪華です。 . . . 本文を読む
コメント (3)

アメリカンチェリー

2010-05-03 07:35:48 | 静物(全体)
「水々彩々 流れのままに」という名のブログがあります。 どの絵も素晴らしいものばかりで、毎日感心しながら見ています。 その中の一つに「チェリー」というのがあり、さらりと描いてあるのを見て、 思わずため息がでたことでした。 その“アメリカンチェリー”が、国産のさくらんぼよりひと足先に、店頭に並んでいました。 さっそく購入して写生。 こういう小さい球体を描くのは、本当に難しく、しんどくなりました . . . 本文を読む
コメント (2)