近くの道端の木槿(むくげ)が花をつけています。
なかでも白地に底紅のそれは、爽やかで、温かいものを感じます。
一茶の句に 「それがしも 其(そ)の日暮らしぞ 花木槿」 というのがあるようです。
一輪の花は、朝花が開き、夕方にはしぼんでしまうところから、こういう句が読まれたのだと思われます。
一方で、一茶が寄り添った一輪の花の儚さとは違い、木全体としての木槿は凄まじい生命力を持っているよ . . . 本文を読む
台風が過ぎ去ったあとの、その日の夕焼け空を、我が家から眺めたものです。
まだ台風の雲が残るなか、青空が垣間見え始めた丁度そのころ、
あたり一面、あっという間に夕焼け空に・・・そんな一瞬です。
地上は全部陰になっていますが、手前から高台の住宅群や林、
大山を左端とする丹沢山地、
そして富士山が頂上だけちょっと、という遠近の構図です。
また、手前の方が暗く、遠方ほどより明るい、という光の構図も面 . . . 本文を読む
近くの同郷の方が帰省され、そのお土産にと、佐賀は本場の小城羊羹(抹茶味)を頂きました。
表面が砂糖で固まった“昔風味”。私にとっては“this is 小城羊羹”です。
この絵の命は“白い切り口”とばかり
わざわざ鋸状の食パン用ナイフを使い、少々荒っぽく、かたちを崩しながらカットしました。
・・・そして恥ずかしながら、描きながら気がついたこと。
実はこの切り口、入刀直後のしばらくは白いものの、暑さ . . . 本文を読む
奉祝 2020 東京五輪!前ブログ(書道)の歌の、花嫁さんを主役に、ただただ歌をイメージしながら下絵を描いている最中に、オリンピック決定のニュース。自分なりの祝意の表し方をどうするか!?そうだ、赤と白でいこう。もちろん祝い事の[紅白]。そして[白地に赤く 日の丸染めて・・・]なのであります。落款も赤色は遠慮しました。(本日2枚目となります) . . . 本文を読む
前々回に引き続き、作品展に出したものです。万葉仮名や変体仮名にいく前段階の仮名で、“ゐ”や“ゑ”などの旧仮名文字のほかは普通の平仮名です。“いろは歌”や前掲の“とりなく歌”と同じく、異なった48文字で出来ているところが凄いです。100枚近くを練習し、清書は1枚と決めてかかりました。今見てみると、クネクネ . . . 本文を読む
昨日書道でアップした歌を水彩画で描いてみました。この鳥啼く歌とは出合って約50年になります。この歌に接するたびに、ぼやーっとした情景が浮かんではいましたが、今回、はじめて絵にした次第です。まずは夜明けの風景。数日前、近くの小山に登り、陸からではありますが、夜明けの状態を確かめてきました。日の出は5時10分すぎ。夜明け直後の抑えられた明るさ。帆船はどういう形にするか。ぼんやり朦朧とした靄(もや)。う . . . 本文を読む
先日、いま通っている区の老人福祉センターで、書道教室の作品展がありました。
私もいくつか出展しましたが“新いろは歌”も二題書いてみました。漢字交じりと仮名のみのもので、これは前者です。
もとの仮名は「とりなくこゑす・・・ ・・・もやのうち」と異なった48文字で出来ています。
明治36年、万朝報社(新聞社)の公募によるもので坂本百次郎という方の作だとか。
一応額に入れ、恰好だけはとって出展しまし . . . 本文を読む