古稀からの手習い 水彩ブログ

人生の第4コーナー、水彩画で楽しみたいと思います

墨絵 黒竹 (成人の日:青年よ、竹のように)

2011-01-10 06:35:39 | 墨絵(墨絵風 )
今日は成人の日。

成人は、筍から立派に成長した“成竹”にも似て、まさにこれからがスタート。

青年たちよ、竹のように
 地下茎をしっかりと這わせ、
 すっくと立って、颯爽とした気品を保ち、
 その弾力ある撓(たわ)みで、しなやかに世の中を乗り切り、

・・・てな、自分には出来なかったことばかりを思い浮かべながら、
墨絵によるスケッチ(書道用半紙の裏側を使用)をしてみました。

我が家のベランダに置いている黒竹(くろちく)です。丈は2メートル弱。
数年前、郷里の実家から株(地下茎)分けしたものです。

ところで、この“成竹”なる用語、“立派に育った竹”という一般的な用語として使っていますが、
これについて新たな発見。

手許の電子辞書・広辞苑に“せいちく”と入れると“成竹”とでてきますが、この意味が面白い。
そこには、この一般的な意味には触れてなく、中国の故事からとして次のように記されています。
(画家が竹の絵を描こうとする時は、まず完全な竹の形を思い浮かべ、それから筆をおろすという意から)
「かねての考案。前もって心中に描いている計画。成算。」とあります。
ことをなすにあたっては、計算し尽くされた、周到な準備をしておく、というニュアンス。
“胸中に成竹あり”というようにも使われるようです。

さて、今回、自分がこの竹の絵を描くにあたってはどうだったか。
ほとんど成竹なく描きだし、失敗してはまた成竹なく描き・・・、結局、数枚目に出来上がった分の一枚がこれ。
自分のダメさ加減を、成竹の絵を描きながら、そして成竹の用語を調べながら知る、この皮肉。 嗚呼!


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2 コメント

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Unknown (キンジ)
2011-01-10 10:10:31
快晴、楽しんでいますね。 含蓄のある「竹」。 世界はこの成長の早い竹をもっと利用したら良いのにとは思いますが この根の侵入してくる強さには参るね。 ブルを入れてやっと撤去できたのですが、これが「根こそぎ」(どうも博聞でないなー)成人の日 寒地の方々 スベッテ転ばないように!

今夜24:00より BS-1 「世界ドキュメント・グローバル化する食料」「食料増産へのチャレンジ」
1月11日(火)0:00 第一回 変わる企業型農業のアメリカ
1月12日(水)0:00 第二回 不毛の土地がよみがえる オーストラリア
TPPを考えるご参考に。 
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Unknown (mori)
2011-01-10 08:39:37
前回の墨絵もそうでしたが、形から想像をするのかもしれませんがまるで色が付いているように感じます。それだけ微妙な部分も繊細に描かれているからでしょう。この黒竹も土の中にはタケノコの芽をためている頃でしょうか?
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