今月初め佐渡に初めて旅しました。
新潟港から両津港まで高速船ジェットフォイルで渡った後、
同港からバスで島北端・二ツ亀へ東海岸沿いを行く際、
左側(大佐渡山地の山麓)には、雨に濡れた竹林を多く見かけました。
佐渡の名物とかで、とりわけ当地の竹林は、能登半島の松と同じく、
日本海の風雪に耐えた風格を感じたことでした。
本作は、車中夢中で撮った写真をベースに、これを白黒で描いてみたものです。
何でこういう地味なものを描きたくなるのか、自分でも分かりません。
とにかく私は雨でしっぽり濡れた竹林が大好きなようで、
「雨上がりの竹林」(2010.5.13)ほか数枚を描いています。
紙はホワイトワトソンという水彩紙。
この厚手の紙に水と墨とを垂らしこみ・・・しばしそこにできる模様を俟つ
・・・紙と墨と水と時間の合作・・・そんな一枚です。
この作品を表す言葉は作者の「紙と墨と水と時間の合作」以上の表現はないと思います。
佐渡の作品、まだ描かれているのかなと楽しみです。