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まほろ界隈逍遥生々流転日乗記

七沢温泉 元湯玉川館

2013年11月18日 | 日記
 16日週末、午前中に県立有馬高校まで家人を送る。海老名駅の脇を通り抜けると稲の刈取りが終わった田園地帯が続き、右手方向丹沢の山並みの先に、冠雪した富士山がくっきりと顔を覗かせていた。ここ相模線沿線周辺ならではのニッポンの美しい景観だ。


 その足で相模川をあゆみ橋で渡り、246号を越えて七沢方面へ向かう。この時期になると紅葉と温泉を楽しみにでかけるのは、丹沢のふもとの鄙びた温泉宿の日帰り入浴。
 少し道に迷ったが、玉川沿いを山間に30分ほど走ると、七沢温泉入り口の少し先に人気のラーメン屋があって、お昼近かったのでここに立ち寄ることにする。「ZUNDO-BAR」という名の七沢の先の県道沿いに突然、といった感じであらわれる元温泉旅館を改造した真っ黒なシックな建物が、口コミで若い人たちが車でわざわざ押し寄せるお店。週末のせいか、11時の開店前だというのにみるみる行列ができていく。
 店内も黒基調、二階の床を抜いて吹き抜けにした空間。高めのテーブルがなんとステンレス製、でてきた“端麗”醤油ラーメン煮卵付800円もステンレス丼に入っている。澄んだスープに細麺、炭火焼のチャーシューがこだわりのようだ。山間に不釣り合いなカフェバーの雰囲気で西洋風ラーメンをおしゃれに味わう?ミスマッチ感が、わざわざ車でかけつける人の自尊心をくすぐるようだ。

 そこから少し戻って、七沢温泉の最奥にひっそりと山間に抱かれるように佇む、元湯玉川館へ。ちょうど玄関にのれんがおりたばかりのようだ。いつきても清清しく迎えてくれる雰囲気だ。さっそく玄関から受付を通って奥の浴室へ向かう。引き戸を開けて檜板張りの脱衣場に入ると誰もいない。浴場に入り檜うるし塗りの湯船をひとりで浸かる、この贅沢!山間の木立からガラズ窓を通して注ぐ朝の陽光が水面に揺れてやさしい。もみじが色づくのには少し先のようだけれど、湯あみを堪能した。


 

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