music wind 

音楽を通してたくさんの人との出会いや心のふれあいをかいてます。

日本語の美しさ

2007-08-06 20:49:38 | 仕事場での出来事
デイケアのみなさんと浜辺の歌を歌ったときのこと。

歌い終わった後、ある男性が「2番の歌詞にある、いつか浜辺をもとおればの”もとおれば”とはどういう意味ですかねえ?」と質問されてきた。

言葉の意味を調べてなくて歌った私は「ん~ちょっとわからない・・・。すみません。一緒に広辞苑で調べてみましょう」と言って調べてみると。


もとおれば・・・(1)同じ場所をぐるぐるまわる。徘徊(はいかい)する。と書いてあった。漢字では”回る/廻る”と書くらしい。

「回るって言う意味なんですねえ。言葉と内容のイメージが違う感じがします」と言うと、その男性が「日本語っていうのは美しい言葉ですよねえ。」としみじみ語っておられた。


浜辺の歌の2番は

ゆうべ浜辺をもとおれば 昔の人ぞ忍ばるる
寄する波よ   かえす波よ
月の色も    星の影も
~林 古渓 作詞~

これを
ゆうべ浜辺をぐるぐる回れば~ なんて歌ったら全然雰囲気が出ないからなあ~。

その男性の言われた言葉に大きく納得したのであります。

浜辺の歌は私も日本歌曲でよく歌っていた。日本語の歌は母音、子音があり美しく歌おうと思ったら、かなりのテクニックがいってとても難しい。
口の開け方や発声の仕方・・・レッスンでかなり鍛えられた。

昔はイタリア歌曲や英語の歌などに憧れてよく歌っていたが、最近は日本歌曲のよさがわかるようになってきました。  

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