本家ヤースケ伝

年取ってから困ること、考えること、興味を惹かれること・・の総集編だろうか。

最近の将棋はわからないけど・・・。

2014-04-13 16:02:49 | 囲碁・将棋
 まず共同通信からの引用である。 ↓

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電王戦、プロの1勝4敗で終える 前回に続きソフトに敗北
共同通信 2014年4月12日 22時25分 (2014年4月13日 08時24分 更新

 将棋のプロ棋士とコンピューターソフトによる5対5の団体戦、第3回電王戦の第5局は12日、東京都渋谷区の将棋会館で行われ、屋敷伸之九段(42)が130手でソフト「ponanza」に敗れた。対戦成績はプロの1勝4敗となり、前回に続く敗戦で終えた。

 団体戦となった昨年の第2回はトップ棋士の三浦弘行九段も負け、1勝3敗1持将棋(引き分け)で敗北。今回は勝ち越しを目指したが、開幕から2連敗を喫するなど、第3局で若手精鋭の豊島将之七段が挙げた1勝にとどまった。

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 以上引用終わり。今の若い人たちにとってはプロの将棋指しなどはそんなに有難がられる存在ではないのかも知れないが、私なんかの世代には彼らは雲の上の存在であって、こと将棋に関してなら≪神様≫と呼んでいいくらいな人たちなのだが、その彼らが束になってかかっても、今や単なる一コンピューター・ソフトに負かされてしまうという状況なのである。

 ここ数年NHK教育テレビで日曜10時からやっている≪NHK杯将棋トーナメント≫という将棋番組から遠ざかっていたこともあって、私はすっかり最近の将棋界の事情には疎くなって、「付いて行けない」感じが募る一方なのだが、元々中学生時分から将棋は好きで、高校のときには故米長邦雄六段や西村五段(いずれも当時の段位)に偶然一番ずつ指して戴いたことがあり、これはずっと自分では誇らしい経験だったのである。手合いはお二人とも≪二枚落ち≫即ち上手の側が最初から飛車と角行の大駒二枚を抜いて指すというハンデ戦だったが、私は両方とも簡単に負けてしまい「実戦経験が少ないですね」などという感想を(これは西村五段からだが)頂いたことなどを今も覚えている。

 最近の将棋はこれまで私が常識として教わって来た手順などが大幅に覆されているのには驚かされる。
 まず、序盤からの「手損」などは決してしてはならない御法度だったのに、今のプロ棋士たちは平気でするのである。それも後手番から「角交換」に打って出たりするから、先手からは都合二手遅れになってしまうのだが、これがむしろ定跡化しているのである。これは多分、手が遅れるなら遅れるなりに悪いことばかりではないという考え方のようで、陣形が低いまま戦いに入るという利点もあるのである。

 今から20年くらい前になるだろうか、≪チャイルドブランド≫と呼ばれる、若過ぎるくらい若い青年たちが大挙して頭を擡げて来たことがある。≪チャイルドブランド≫が本来意味するところは「お子様向け服飾品の中でも、高級感のあるブランド商品」という意味だろうが、将棋界では「見た目お子様みたいなのに将棋は滅茶苦茶強い連中」という意味で使われた。羽生、森内、佐藤・・といった面々で、彼らも今や四〇代のおっさんになってしまった。私も歳をとるわけだ。w

 それで羽生さんたちが当時の将棋界の重鎮たちの悉くを打ち負かしてしまったように、今の若手たちも相手が名にしおう「A級八段」だろうと経験豊富な九段だろうと、或いはタイトル保持者であろうと・・新定跡を引っ提げて難なく(?)やっつけてしまうのである。先月まで放映されていた昨年度のNHK杯戦では、準決勝までは若手たちが大躍進して進出して来たのだが、それに違わず今日見たNHK杯戦第二回戦でも、田村庸介七段という歴戦の強者が稲葉 陽七段という若手に一方的に(?)攻め潰されてしまったのである。その若手たちもコンピューターには勝てないのだとしたら・・一体全体「人智の権威」なるものはイズカタへと吹き飛ばされてしまうのだろうか?😍😱😭😫😒👙😂。


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