竜王戦・羽生名人が3連勝、「永世7冠」まであと1勝に 11月14日18時15分配信 読売新聞
将棋界の最高位を争う第21期竜王戦(読売新聞社主催)、渡辺明竜王(24)と挑戦者・羽生善治名人(38)の七番勝負第3局が13日から岩手県平泉町の「平泉ホテル武蔵坊」で行われ、14日午後4時48分、羽生が86手で勝ち、3連勝で竜王奪取まであと1勝とした。
今期は竜王4連覇中の渡辺と通算6期の羽生が、ともに初の「永世竜王」をかけたシリーズ。7タイトルのうち、永世名人など6つの永世称号を保持する羽生は、渡辺をカド番に追い込んだことで史上初の「永世七冠」へも王手をかけた。
本局は後手の羽生が流行の一手損角換わりを採用。渡辺が早々に銀交換の攻めを見せると、羽生も厳しく反撃、初日から大駒を取り合う激しい戦いになった。
最終更新:11月14日18時15分 読売新聞
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*最近私は囲碁・将棋に対する熱意というか執着というか、全般に拘りというものが消失しつつある。言ってしまえばそんなのどうだっていいじゃないかという感じである。
そこへ羽生さんが永世7冠に王手というニュースで、これは凄いことだと思ったのである。はあ?
将棋界のことを知らない人のために、一応蛇足めいた説明を加えておくと、プロの将棋には7大タイトル(但しこの場合ほぼ男性のみ)というのがあって、それらは年に一回挑戦手合いというのがあって、タイトルホルダーは毎年勝ち上がって来る挑戦者と『番勝負』をして、これを退けないとタイトルを維持出来ないのである。
羽生さんは以前これら全てのタイトルを一人で独占して7冠王になったことがあるが、これに『永世』と名前が付くと末代までも王位とか王将位とかを名乗れるわけでプロ棋士最高の栄誉とされる。そのためには一回こっきりのタイトル奪取ではなく、個々のタイトルを5期連続乃至は通算8期の期間保持していないとこの称号は貰えないのである。『永世7冠に王手』というのは最後に残った『永世竜王』の称号まであと一勝に迫ったという意味である。それも今回は7番勝負に最初から3連勝してしまったわけである。
この竜王戦という棋戦は読売新聞主催で、毎日新聞の名人戦と同格の、将棋界最高の棋戦ということになっている。賞金も破格に大きい。プロである以上賞金の多寡が権威を裏付けることは言うまでもない。
羽生さんは『勝つことだけに執着する将棋』に飽き足らず新境地を開拓して、一時はタイトルを次々失う時期もあったが、最近また勝ちまくっている。
私の世代の英雄と言えば故升田幸三実力制第三代名人だが、羽生さんはかつて「今の時代に通用するのは大山将棋ではなく升田将棋だ」と言ったことがあるのに反して、若手代表の渡辺竜王は最近(指しているのが升田とは知らずに)「この先手はあまり強くないですね」と評したらしい。笑。確かに升田将棋にも出来不出来はあるだろうが、いったいどの棋譜を見てそう言ったのか興味がある。w
*プロ棋士が実際に指した棋譜を見るにはいろいろなサイトがある。例えば日経王座戦中継サイトなどで、そこへ行けばflashやjavaで実際の指し手を盤面に再現してくれる。
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尾崎が逆転優勝=渋井は終盤失速-東京国際女子マラソン
jiji.com
東京国際女子マラソンは16日、来年の世界選手権(ベルリン)代表選考会を兼ねて東京・国立競技場を発着点とする42.195キロで行われ、尾崎好美(第一生命)が2時間23分30秒で初優勝を果たした。尾崎は3月の名古屋国際女子(2位)に続く2度目のマラソンで初勝利を挙げ、日本陸連の選考基準により世界選手権代表に内定した。
レースは渋井陽子(三井住友海上)が序盤から独走していたが、3位につけていた尾崎が終盤に猛追。加納由理(セカンドウィンドAC)を抜き、38キロすぎには渋井をかわしてトップに立ち、日本歴代10位に並ぶ好タイムでゴールした。57秒差の2位は加納、3位はマーラ・ヤマウチ(英国)。渋井は失速して4位に終わった。
東京国際女子は30回目の今回で終了。来年から舞台が横浜市に移る。 (スタート時=曇り、気温15.5度、湿度90%、東南東の風1.0メートル)(了)(2008/11/16-17:47)
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*東京国際女子は今回で終わるんだね。一回くらいは生で見ておきたかったけど、もうやらないんだから今度は名古屋と横浜を見る心の準備だけはしておこうか。w
渋井さんは今度も駄目だった。数年前彼女が大阪で惨敗したとき、私は長居競技場の出口で彼女らの退出を待構える人込みの中にいたが、失意のどん底にいた彼女は写真を撮られることに激しく抵抗して、私も満足な写真など一枚も撮れなかった。道義的に言っても、明らかに嫌がっている人の写真なんか撮るべきではないだろうから、あれは撮れなくて良かったのだと私は思っている。
勝った尾崎さんは強かったねえ!
終盤一旦は強豪ヤマウチ選手に抜かれて4位に後退したんだけど、結果からみればその後スパートをかけて、上位3人をごぼう抜きしてしまったことになる。これってあまり例がないんじゃないの?
だけど中継のバカタレは彼女がヤマウチに抜かれたところだけを映して、スパートを開始したところの映像は皆無だったのである。アホ!
お姉さんもマラソン選手だそうで、本人はこれが2回目の挑戦である。名古屋での初マラソンでは三十数秒差の2位で北京行きを逃して悔しがったというからこれは本物だな。
Qちゃんは引退して今回初の解説役、野口さんは故障中、渋井さんも4位だったし、世代交代というか層が厚いというか、いずれにせよマラソンは女子だね。男は世界レベルにはないかも。
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オグシオ号泣V!スエマエ下し大会5連覇
デイリースポーツ
バドミントンの全日本総合選手権最終日が16日、東京・代々木第二体育館で行われ、年内で解散する北京五輪女子ダブルス5位入賞の小椋久美子 (25)、潮田玲子(25)組=三洋電機=が、女子ダブルス決勝で北京五輪4強の末綱聡子(27)、前田美順(23)=NEC SKY=組を25-23、 21-19で破り、大会25年ぶりとなる5連覇を達成した。最後の個人戦で有終の美を飾ったオグシオは、スエマエとの再対決が予想される日本リーグ最終戦(12月28日、札幌)でペアに区切りをつける。
◇ ◇
最高のシナリオを完結させた。潮田のフェイントが決まった瞬間、感極まったオグシオは号泣した。涙が止まらない顔のまま、8年間の思いを込めてきつく抱き合った。
大きな拍手が鳴りやまなかった。2-0のスコアは関係なかった。スエマエとの五輪代表同士の死闘に、満員の観衆が息をのんだ。第1ゲーム、19-18で迎えた場面が大きかった。小椋の一打はサイドラインを割ったように見えたが、判定はセーフ。前田の猛抗議も実らず、オグシオのゲームポイント。そこからも粘るスエマエを、美女ペアが押し切った。この一戦にかける思いはオグシオがわずかに上回った。第2ゲームも15-19の土壇場から6連続ポイントでの大逆転だった。
目を真っ赤に腫らした潮田は「一番いい舞台で戦えて幸せでした。これからは潮田玲子、小椋久美子っていう個々の選手に温かい声援をよろしくお願いします」と区切りのあいさつ。「1秒でも長くコートに立っていたい」と思っていた小椋も「来年、玲ちゃんと一緒に組まないかもしれないけど、個々に頑張っていきたい」と前を向いた。
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*このゲームは第一セット終盤に疑惑の判定があった。小椋の放った一打を審判はセーフと判定し、前田がこれに猛烈に抗議したが判定は覆らなかった。
「そうまでしてオグシオに勝たせたいのか!?」とスエマエ側は思い、微妙なところで戦意消失に繋がったのかも知れないが、判定を下すのはあくまで審判だから仕方のないことである。
オグシオペア解消の原因について、私が何の根拠もなく想像することは、少なからず『北京ショック』があったと思う。潮田選手は中国ペア2組の強さに驚愕したのである。「これは尋常なことでは勝てない。四年後の自分たちは嫌でも力が落ちる。とてもじゃないけどやってられない。相手が強すぎるのだ」と、そう思ったのじゃないだろうか。
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将棋界の最高位を争う第21期竜王戦(読売新聞社主催)、渡辺明竜王(24)と挑戦者・羽生善治名人(38)の七番勝負第3局が13日から岩手県平泉町の「平泉ホテル武蔵坊」で行われ、14日午後4時48分、羽生が86手で勝ち、3連勝で竜王奪取まであと1勝とした。
今期は竜王4連覇中の渡辺と通算6期の羽生が、ともに初の「永世竜王」をかけたシリーズ。7タイトルのうち、永世名人など6つの永世称号を保持する羽生は、渡辺をカド番に追い込んだことで史上初の「永世七冠」へも王手をかけた。
本局は後手の羽生が流行の一手損角換わりを採用。渡辺が早々に銀交換の攻めを見せると、羽生も厳しく反撃、初日から大駒を取り合う激しい戦いになった。
最終更新:11月14日18時15分 読売新聞
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*最近私は囲碁・将棋に対する熱意というか執着というか、全般に拘りというものが消失しつつある。言ってしまえばそんなのどうだっていいじゃないかという感じである。
そこへ羽生さんが永世7冠に王手というニュースで、これは凄いことだと思ったのである。はあ?
将棋界のことを知らない人のために、一応蛇足めいた説明を加えておくと、プロの将棋には7大タイトル(但しこの場合ほぼ男性のみ)というのがあって、それらは年に一回挑戦手合いというのがあって、タイトルホルダーは毎年勝ち上がって来る挑戦者と『番勝負』をして、これを退けないとタイトルを維持出来ないのである。
羽生さんは以前これら全てのタイトルを一人で独占して7冠王になったことがあるが、これに『永世』と名前が付くと末代までも王位とか王将位とかを名乗れるわけでプロ棋士最高の栄誉とされる。そのためには一回こっきりのタイトル奪取ではなく、個々のタイトルを5期連続乃至は通算8期の期間保持していないとこの称号は貰えないのである。『永世7冠に王手』というのは最後に残った『永世竜王』の称号まであと一勝に迫ったという意味である。それも今回は7番勝負に最初から3連勝してしまったわけである。
この竜王戦という棋戦は読売新聞主催で、毎日新聞の名人戦と同格の、将棋界最高の棋戦ということになっている。賞金も破格に大きい。プロである以上賞金の多寡が権威を裏付けることは言うまでもない。
羽生さんは『勝つことだけに執着する将棋』に飽き足らず新境地を開拓して、一時はタイトルを次々失う時期もあったが、最近また勝ちまくっている。
私の世代の英雄と言えば故升田幸三実力制第三代名人だが、羽生さんはかつて「今の時代に通用するのは大山将棋ではなく升田将棋だ」と言ったことがあるのに反して、若手代表の渡辺竜王は最近(指しているのが升田とは知らずに)「この先手はあまり強くないですね」と評したらしい。笑。確かに升田将棋にも出来不出来はあるだろうが、いったいどの棋譜を見てそう言ったのか興味がある。w
*プロ棋士が実際に指した棋譜を見るにはいろいろなサイトがある。例えば日経王座戦中継サイトなどで、そこへ行けばflashやjavaで実際の指し手を盤面に再現してくれる。
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尾崎が逆転優勝=渋井は終盤失速-東京国際女子マラソン
jiji.com
東京国際女子マラソンは16日、来年の世界選手権(ベルリン)代表選考会を兼ねて東京・国立競技場を発着点とする42.195キロで行われ、尾崎好美(第一生命)が2時間23分30秒で初優勝を果たした。尾崎は3月の名古屋国際女子(2位)に続く2度目のマラソンで初勝利を挙げ、日本陸連の選考基準により世界選手権代表に内定した。
レースは渋井陽子(三井住友海上)が序盤から独走していたが、3位につけていた尾崎が終盤に猛追。加納由理(セカンドウィンドAC)を抜き、38キロすぎには渋井をかわしてトップに立ち、日本歴代10位に並ぶ好タイムでゴールした。57秒差の2位は加納、3位はマーラ・ヤマウチ(英国)。渋井は失速して4位に終わった。
東京国際女子は30回目の今回で終了。来年から舞台が横浜市に移る。 (スタート時=曇り、気温15.5度、湿度90%、東南東の風1.0メートル)(了)(2008/11/16-17:47)
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*東京国際女子は今回で終わるんだね。一回くらいは生で見ておきたかったけど、もうやらないんだから今度は名古屋と横浜を見る心の準備だけはしておこうか。w
渋井さんは今度も駄目だった。数年前彼女が大阪で惨敗したとき、私は長居競技場の出口で彼女らの退出を待構える人込みの中にいたが、失意のどん底にいた彼女は写真を撮られることに激しく抵抗して、私も満足な写真など一枚も撮れなかった。道義的に言っても、明らかに嫌がっている人の写真なんか撮るべきではないだろうから、あれは撮れなくて良かったのだと私は思っている。
勝った尾崎さんは強かったねえ!
終盤一旦は強豪ヤマウチ選手に抜かれて4位に後退したんだけど、結果からみればその後スパートをかけて、上位3人をごぼう抜きしてしまったことになる。これってあまり例がないんじゃないの?
だけど中継のバカタレは彼女がヤマウチに抜かれたところだけを映して、スパートを開始したところの映像は皆無だったのである。アホ!
お姉さんもマラソン選手だそうで、本人はこれが2回目の挑戦である。名古屋での初マラソンでは三十数秒差の2位で北京行きを逃して悔しがったというからこれは本物だな。
Qちゃんは引退して今回初の解説役、野口さんは故障中、渋井さんも4位だったし、世代交代というか層が厚いというか、いずれにせよマラソンは女子だね。男は世界レベルにはないかも。
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オグシオ号泣V!スエマエ下し大会5連覇
デイリースポーツ
バドミントンの全日本総合選手権最終日が16日、東京・代々木第二体育館で行われ、年内で解散する北京五輪女子ダブルス5位入賞の小椋久美子 (25)、潮田玲子(25)組=三洋電機=が、女子ダブルス決勝で北京五輪4強の末綱聡子(27)、前田美順(23)=NEC SKY=組を25-23、 21-19で破り、大会25年ぶりとなる5連覇を達成した。最後の個人戦で有終の美を飾ったオグシオは、スエマエとの再対決が予想される日本リーグ最終戦(12月28日、札幌)でペアに区切りをつける。
◇ ◇
最高のシナリオを完結させた。潮田のフェイントが決まった瞬間、感極まったオグシオは号泣した。涙が止まらない顔のまま、8年間の思いを込めてきつく抱き合った。
大きな拍手が鳴りやまなかった。2-0のスコアは関係なかった。スエマエとの五輪代表同士の死闘に、満員の観衆が息をのんだ。第1ゲーム、19-18で迎えた場面が大きかった。小椋の一打はサイドラインを割ったように見えたが、判定はセーフ。前田の猛抗議も実らず、オグシオのゲームポイント。そこからも粘るスエマエを、美女ペアが押し切った。この一戦にかける思いはオグシオがわずかに上回った。第2ゲームも15-19の土壇場から6連続ポイントでの大逆転だった。
目を真っ赤に腫らした潮田は「一番いい舞台で戦えて幸せでした。これからは潮田玲子、小椋久美子っていう個々の選手に温かい声援をよろしくお願いします」と区切りのあいさつ。「1秒でも長くコートに立っていたい」と思っていた小椋も「来年、玲ちゃんと一緒に組まないかもしれないけど、個々に頑張っていきたい」と前を向いた。
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*このゲームは第一セット終盤に疑惑の判定があった。小椋の放った一打を審判はセーフと判定し、前田がこれに猛烈に抗議したが判定は覆らなかった。
「そうまでしてオグシオに勝たせたいのか!?」とスエマエ側は思い、微妙なところで戦意消失に繋がったのかも知れないが、判定を下すのはあくまで審判だから仕方のないことである。
オグシオペア解消の原因について、私が何の根拠もなく想像することは、少なからず『北京ショック』があったと思う。潮田選手は中国ペア2組の強さに驚愕したのである。「これは尋常なことでは勝てない。四年後の自分たちは嫌でも力が落ちる。とてもじゃないけどやってられない。相手が強すぎるのだ」と、そう思ったのじゃないだろうか。
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