本家ヤースケ伝

年取ってから困ること、考えること、興味を惹かれること・・の総集編だろうか。

図書館考。

2005-02-09 16:34:03 | 社会
  大阪あべの図書館はあべの区民センターの3Fにあり、そこは墓地を削って作っただけあって窓から広大な墓地を見下ろすことの出来る図書館である。阿倍野区はお金持ちなのか、他区の図書館よりは豪華なように私には思われる。
 大阪の区立図書館は一律月曜休みだが、中央図書館だけは金曜休みにしているため、これで助かっている人は多いのではないだろうか。
 昔から図書館は月曜休みと決まっていて、これでは例えば「同じ月曜休みの蕎麦屋の店員は一生図書館に行けないではないか」という議論もあった。
 大阪府立図書館は一度行って、さほど便利とは思われなかったので、私の場合行くとすれば中央図書館である。

 名古屋にも大きな図書館が二つあって、一つは鶴舞の市立中央図書館、もう一つは名古屋城の近くにある県立図書館である。私は県立図書館に行くことが多く、それは蔵書もさることながら、1F奥の視聴覚室が魅力だったからである。23ブースあったろうか、それでも順番待ちは避け難かったが、CDやVTRで一人一日一回に限り内外の名画をヘッドフォン付きで鑑賞出来た。3時間以上はかかろうという黒澤明監督の『七人の侍』もここへ行けば『途中休憩』の映像付きで見られたのである。

 ホームレスの人もよく利用していて、彼らがヘッドフォンを使うと悪臭が残るという一部利用者の苦情に応えて、図書館側は受付にアルコールのウェットティシューを用意していたのだが、これには前段の話があって、一度は彼らホームレスの人たちは視聴覚室のみならず、建物自体から排除されたのだが、流石にそれは人権に関わる問題だとの声が各方面から上がったため取り止めになったのである。

 大阪中央図書館はホームレスと思しき人たちを排除したりはしないが、代わりに彼らが室内の暖房に気を許してついうとうとしようものなら、ガードマンがすっ飛んで来て「ここは寝るところじゃない!」と起こして回るのであるから、浪花の人情も地に落ちたものである。
 そのくせ、小学生や中高生がはしゃぎにはしゃいで周囲に迷惑を掛けても、図書館側の人間は逆恨みされるのが怖いのか、注意する場面など見たことがない。

 


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