本家ヤースケ伝

年取ってから困ること、考えること、興味を惹かれること・・の総集編だろうか。

国家による犯罪。

2009-12-13 11:27:26 | 政治
天皇家は江戸期には諸道・諸流派の免状発行の総元締めのような仕事をして細々と食い繋いでいた。幕末国家存亡の危機を迎えて、これを国家のアイデンティティのシンボル(即ち象徴)として(まさに「政治利用」して!)担ぎ出したのが勤皇・佐幕の相撃つ両派だったのである。徳川と天皇家を姻戚関係で結んで「公武合体」して権力の座に留まろうと図る幕府側に対して、薩長連合は「武力倒幕」を主張して徳川家を完全に権力の座から放逐した上での覇権を考え、「錦の御旗」を追討行軍の先頭に打立てる「幕府=朝敵」作戦を取った。これに非勢を承知の勝海舟が「江戸を焼け野原にするな。江戸城の無血開城で手を打ってくれないか」と総大将・西郷とのボス交に出てなんとか丸く収めたわけで、その西郷らは倒幕の過程で明治天皇をしばしば「玉」という隠語で呼んで「玉が京都あたりに燻ぶっていたのでは話にならない。早急に政治の中心たる江戸に移せ」などと密談していたわけである。で、何を言いたいのかというと、そもそも近代天皇制の天皇家は「政争の具」そのものとして日本全国民の前に出現したのであり、その後百年もしないうちに「将軍様より偉いという天子様って何だい?」などと言っていた江戸市民を含めた「帝國臣民」全てをして「天皇陛下万歳!」と叫ばせ「御真影(←天皇の写真のこと)」の前に直立不動の姿勢をとらせる迄に至ったのである。ただ神風特攻隊の若者たちが「天皇陛下万歳!」と叫んで敵艦に体当たりして行ったのか、それとも「お母さぁ~ん!」と叫んで突っ込んで行ったのかは定かではない。それで今更ながらの「天皇の政治利用」云々の話で、チンピラどもが例によって街宣車でギャアギャア騒ぐのかと思っていたら、あにはからんや、これを通常国会のネタがまた一つ増えたとして欣喜雀躍して大喜びしているのが自民党の自称重鎮たちなのである。ポチから禅譲された政権を、やれお腹が痛いだの小沢が虐めるだのと言ってじきに投げ出した安倍ポンまでが何か勘違いして得意満面でしゃしゃり出て来るのだから「お前らアホか」と言うしかない。安倍ポンみたいな者はさっさと議員を辞めて靖国の宮司にでもなればいいのだ。ぁそ。天皇制は国家の制度である。宮内庁長官などは国家機関の片隅の一員でしかない。これが「虎の威を借る狐」よろしく偉そうに世論誘導を企むなどもっての他だ。お前はファシストか!こんなもんはクビにしろ。 . . . 本文を読む