いよいよ新内閣の誕生である。閣議で総辞職を取りまとめた後の、異例という記者会見に臨んだ麻生首相はこれまでになく穏やかな「普通の」表情をしていた。彼は一年間逃げ回った挙句、告示から最長40日間後の盛夏の総選挙を設定し、その総選挙大敗後早半月以上を経過しての本日の特別国会召集である。今になって「去年10月に解散しておけばこんなに負けなかった」と言っているらしいが、それはその通りで、そうしたからと言って241議席の過半数を維持出来たかどうかは不明ながら、内閣支持率だって当時はそれなりにあったのだから、世界不況がどうのこうのと逃げ口上に終始せずきっぱり解散しておけば自民党のためには良かったのだろうと私も思うし、逆にどうせ逃げまくるのだったら自分の名誉だけに拘ったかの如き「伝家の宝刀=解散」などせず、任期満了=期限切れまで(恥も外聞も無く!)粘り切れば良かったのである。が、マヌーバの功罪はさておいて「後悔先に立たず」であり、我々は幸か不幸かそういう歴史とは遭遇しなかったわけである。で、とにもかくにも今後いったいどういう事になって行くのか、亀ちゃんvs郵政、長妻vs厚生労働省、鳩山・岡田外交vsアメリカ・中国、藤井vs財務省・・と見所満載の「鳩山劇場」の幕が切って落とされたわけである。*民主党の選挙違反だが、私の目に付いたところでは京都の前原ちゃんのところと大阪2区の、いずれも買収容疑での逮捕劇である。前原ちゃんの場合、およそ飲食の接待など無用な強い候補だったから、同時に逮捕された別の選挙区の某自民幹部派の違反と抱き合わせで仕組まれ表面化された捜査の雰囲気が濃いが、大阪2区の場合は激戦区であって、「団体役員」が報酬を支払うと約束して運動員数人を働かせたという買収容疑では、実際はどういう内実だったのか、今後の推移を待たなければ私には何とも言えない。民主党派の「団体役員」と言えば労組幹部に決まっているから、私はあんまり信用してないしね。笑。*「二重権力」云々に関しては、私はそれを言うなら鳩山代表のバックには最初から小沢さんが付いているのだから、鳩山グループが何人いるのか知らないが、そもそも「二重」なんかではあり得ないのである。いいも悪いも今の民主党は小沢一郎が作り上げた政党であると言って過言ではない。それが嫌なら誰か昔の鳩山一郎のように新しい政党を樹立するしかないのである。w . . . 本文を読む