本家ヤースケ伝

年取ってから困ること、考えること、興味を惹かれること・・の総集編だろうか。

アンチ・デタント。

2009-04-01 12:31:15 | 世界
今日は「緊張なしでは生きられない」という「緊張おたく」の話である。北の自称「人工衛星打ち上げ」を巡って今自衛隊のパフォーマンスが大々的に繰広げられているのは当然の話で、例えばニートの若者を入隊勧誘するときは「大丈夫、戦争なんか行かない。大型免許は取れるし、宿舎・三食付で休暇もボーナスもあるし♪」云々と誘っておいて、甘言に釣られていざ入隊してみると戦前の旧日本軍並みの愛国教育を頭ごなしに注入される。「防衛大出身者」(←士官候補生だ)と「一般隊員」(←ブーツ・オン・ザ・グラウンドの一般兵卒だ)との待遇格差は終生変わることがなく、一般隊員は現実離れした空しい思想教育を建前だけのお題目としてやり過ごし、こともあろうにエロ画像と一緒に軍の最高機密をウィニーで垂れ流したりする。それでも自衛隊は軍隊である。しかも装備はアメリカ譲りの立派な近代兵器を備えているがその実力たるや極東で一番弱い軍隊だ。強制付与された使命感や愛国心では人は命のやり取りは出来ないのだ。だから北が大陸間弾道弾の試射を「人工衛星の打ち上げ」と称してテストを強行し、いやが上にも対日の「緊張」を増幅してくれるのは実は内心大歓迎なのである。それでこそ自らのレゾン・デートルを思う存分宣伝出来る。現場の個々の隊員たちに襲いかかるのはかかるギャップに次ぐギャップの連続である。「危機を仮借なく刷り込まれる」という事情は北の兵士・国民も同様で、ここに相互の「危機の煽り立て」による「靠れ合い」という構図が如実になる。米ソの冷戦時代以降、世界情勢は全て「危機の煽り立て」の連続である。大国同士の戦争は封印される代わりに、世界のどこかで戦争が行われ、今やテロリズムまでもが世界中に拡散されてしまった。我々の生きている現代という時代は、このような「平時と戦時の区別がつき難い時代」なのである。そういうわけで、今回の検察による時局への露骨な介入によって一挙に息を吹き返した麻生は俄然断然反転攻勢の姿勢を明らかにし、「補正予算に反対出来るもんならしてみろ。5月解散だぞ」と野党を挑発するアドバルンを揚げた。人間変われば変わるもので、この豹変ぶりは一体何なんだ?!笑。尤もこれも内閣支持率次第で、TBS後藤キャスターによると「30%」を突破したら直ちに解散という腹らしい。5月を逃すと任期満了まで突き進むしかないが、麻生は自分の手で解散すると言うのだ。 . . . 本文を読む