和田アキ子のオフィシャルサイトを探そうとして検索にかけたら、彼女が在日韓国人として既に何年も前からカミングアウトしているという記述とぶち当たった。私はその辺のことには食指が動かなかったので殆ど詮索したこともなかったから、一応目新しい記事だった。「今更何のためにそんなことを」という感じがしないでもないが、今日はこの問題を少しだけ取り上げてみる。「芸能人には在日コリアンや被差別出身者が多い」ということは、例えば作家・野坂昭如などがかつて折に触れてしばしば指摘していたことであるからこれは今更『業界のタブー』でもない筈だが、芸能ネタがこれほど日々過剰に飛び交っているただ中にあっても、不思議なことにNHKを筆頭とするテレビ等で積極的に取り上げられることは絶えてないのである。彼らは我々の眼から何のために何を隠すつもりか、出来れば触れたくないテーマとしてこの問題を扱っている腰砕けの姿勢が顕著なものだから、ときに思慮分別を欠いた馬鹿な連中などが鬼の首でも獲ったかのようにやれ筑紫哲也がどうだ、和田アキ子がどうだとはしゃぎ回っているということは既に以前述べたが、かかるチンピラ排外主義者どもの言い分など畢竟『近親憎悪』そのもので、田舎者丸出しの『極東離れ小島』的視野狭窄に過ぎない。「奴らは何ら謂れの無い偏見や差別なしでは一時も生き延びることの出来ないお粗末な生物である」と今私がここで断定したなら、これも一種の差別ということになるのだろうか。w(後記:12/28の『そこまで言って委員会』で偶然だがこの問題を取り上げていて、村崎太郎というあの『反省ザル』の猿回しの芸人さんがかなり本気でカミングアウトしていた。番組では多方面からの意見が出されたが、ざこばが「今更過去をほじくり返すな」と言って「差別するのは不安だからだ」と言う田嶋陽子女史と見解を異にしていたのが印象的だったと言えば言える。あと、アナウンサーの辛坊がTV局側の内部事情を暴露していたのが興味深かった。オバマを選んだあのアメリカにいまだKKKが隠然とくすぶっているように、この差別の問題は相当根深くしかもデリケートであるが、番組中でも指摘されていたように「NHKの紅白だって出演者から在日コリアンや被差別出身者を除外しては成り立たない」のもまた厳然たる事実である。) . . . 本文を読む